マガジンのカバー画像

想いを伝える

16
インタビューを通じて、生産者、作り手、スタッフの想いを伝えるコンテンツをお届けします。
運営しているクリエイター

#ワイン

【社長インタビュー】アジアでナンバーワン、そしてオンリーワンのワイン商に―後編―

エノテカはワインの買い付けからショップ販売、通信販売、卸売り、そして国際事業まで展開しているワイン商です。 前編では国際事業についてお届けしましたが、ここでは国内事業の発展についてお伝えします。 2020年以降、新型コロナウイルスやその他の取り巻く環境の変化で様々な困難もありましたが、今後の国内事業はどのように成長していくのでしょうか。 社長の堀慎二に話を訊きました。 人生が一変―2020年以降、新型コロナウイルスの影響により様々な影響があったかと思います。働き

【社長インタビュー】アジアでナンバーワン、そしてオンリーワンのワイン商に―前編―

エノテカは国内に60店舗のワインショップを展開しているため、皆さんの目には“ワインショップ”として写っているかもしれません。 ショップでワインをお客様に販売するだけではなく、エノテカはワインの買い付けから通信販売、卸売り、そして国際事業まで展開しているワイン商です。 現在、エノテカの代表取締役社長を務める堀慎二は、長年エノテカの国際事業部を舵取り、発展に尽力してきました。 しかし入社当時の経営は赤字。とてもうまくいっているとは言えなかった国際事業をどのように先導し

【スタッフ愛飲】飲むたびに泡のきめ細やかさに驚く!稀少な赤スパークリングワイン

エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。 今回は東京駅グランスタ丸の内店で副店長を務める西川さんに「マニフェスト ブルゴーニュ・ムスー」について語ってもらいました。 昨年のリニューアルを経て、見た目も味わいもさらにレベルアップした赤スパークリングワイン。赤ワインでもスパークリングワインでもないその魅力を教えてもらいました。 キレのある辛口の赤泡に驚き! - 今回紹介いただくワインとの出会いを教えてください。 初めて飲んだのは

【スタッフ愛飲】ワインの奥深さを実感した!味わいが変化するイタリアのシラー

エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。 今回は吉祥寺店、アトレ吉祥寺店の統括店長を務める辻さんに「アケーロ」について語ってもらいました。 初めて飲んだ時の印象が数日後に一変し、“愛飲ワイン”になったと語った辻さん。味わいの変化について訊きました。 イタリアのシラーって? - 今回紹介していただくワインを初めて飲んだのはいつですか? 恥ずかしながら、初めて飲んだのは昨年(2020年)ですね。もともとシラーが好きなんですが、そ

【スタッフ愛飲】あの時の味わいが蘇る!不思議な縁を感じる南ローヌの赤ワイン

エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。 今回は東京駅グランスタ丸の内店で店長を務める高橋さんに「ラストー・ルージュ ラ・ポンス」について語ってもらいました。 前職時代、ワインに興味を持つきっかけを与えた1本のワイン。そんな思い出のワインによく似た味わいの1本に、いくつもの偶然が重なり出会ったと言います。 ワインの世界に飛び込むきっかけ - 前職はホテルで働いていたそうですが、どんなお仕事をされていたんですか? 20代前半の

美味しいワインにはストーリーがある

こんにちは。エノテカnote編集部です。 今回はインタビューを通し、ワインを愛してやまないワインラヴァーのパーソナリティを掘り下げていきたいと思います。 記念すべき第一回はエノテカ創業者であり、現会長の廣瀬恭久です。 エノテカが1988年に創業して30年以上が経ち、日本のワインを取り巻く環境も大きく変わってきました。 創業時の想いから、日本におけるこの30年のワインの在り方の変化やワインの選び方まで、これまであまり語られていない、会長・廣瀬の原点を中心に、話を訊きまし

仲良し姉妹シャトー「テューレイ」が語る!ハートのラベルに込められたワイン造りの情熱

「ワイン造りは男の仕事」...ひと昔前では当たり前でしたが、時代の変化によって現在では女性醸造家も増加してきました。 ボルドーに構えるシャトー・テューレイもその一つ。仲良し姉妹が手掛けるハートの可愛らしいラベルが印象的なシャトーです。 そんなシャトー・テューレイからマリー・クルセル女史が来日。姉妹で取り組むワイン造りについてお話を伺いました。 二人でワインを造りたい シャトー・テューレイの始まりは1950年。マリー女史の祖父にあたるアンドレ・クルセル氏がシャトーを購入

シャブリのいぶし銀!ダニエル・ダンプの魅力

こんにちは。エノテカnote編集部です。 普段ワインを飲まなくても「シャブリ」を知っている人は多いですし、初めて飲んだ白ワインが「シャブリ」、という方も多いと思います。 「シャブリ」はブルゴーニュ地方の中では最も北、ヨンヌ県オーセールの近郊に広がる産地ですが、ワイン産地としての知名度が高いにも関わらず、なぜかあまり追究されていません。 エノテカでは、2019年に新しく2生産者の取り扱いを始め、「シャブリ」に改めて注目しています。 今回は、そんな期待値が大きいシャブリの

チリワインの礎を築いた「モンテス」の先駆者

チリワインは2020年まで6年連続で日本での輸入量トップに立っています。そんな成長著しいチリワインをけん引してきたのが「モンテス」です。 エノテカと強い関係を持つ、ダグラス・ムライ氏、アウレリオ・モンテス氏ら4人で設立し、当時の社名は「Discover Wine(ディスカバーワイン)」でした。 チリから世界にプライドを持って売れるワインを造ること、「Discover Wine from CHILE with Pride」としてビジョンを掲げ、歴史はスタートしました。 実

社会問題に取り組む「トーレス」のワイン造り

「トーレス」はスペイン・カタルーニャ州のスティルワインの大手生産者です。ボトルに牛が描かれた「サングレ・デ・トロ」はスーパーなどでも見かけるので、ワインを飲む方であれば、一度は拝見したことがあるかもしれません。 トーレスの創業は1870年と、2020年でちょうど150周年を迎えました。そんな長い歴史の中で、彼らの卓越した先見性や昨今のソーシャルグッドな取り組みは世界中から賛辞を集めています。 2019年にはカリフォルニアのジャクソン・ファミリー・ワインズと共同で気候変動対

【スタッフ愛飲】人生を変えた1本!ワインの世界に導かれたロワールの白ワイン

エノテカスタッフに、愛飲するワインとの出会いや思いを語ってもらう「スタッフ愛飲」。 今回は六本木ヒルズ店で店長を務める濱口さんに「サンセール / パスカル・ジョリヴェ」について語ってもらいました。 「実は、ワインが好きではなかったんです…」という衝撃の事実から始まったインタビュー。ワインに限らずアルコール全般が苦手だったという濱口さんを、たった1本のワインがこの世界に導いてくれたそうです。 なくてもよかったものが“なくてはならない”存在に -今回紹介いただくワインとの

すこし寝かせても美味しいボジョレー・ヌーヴォー

ボジョレー・ヌーヴォーの解禁まで残り1ヶ月を切りました。 秋の新酒の解禁がより一層楽しみになるよう、そしてボジョレー・ヌーヴォーの魅力を存分に知っていただくために、エノテカスタッフのボジョレー・ヌーヴォーへの想いをお伝えします。 今回は六本木ヒルズ店で店長を務める鈴木さんにお話を伺いました。 ヌーヴォーが濃くて甘いとグレートヴィンテージ -ボジョレー・ヌーヴォーは毎年欠かさず飲まれますか? もちろんです。 その年の個性を自分で理解するために毎年必ず飲んでいます。

バローロのイメージを塗り替える、エルヴィオ・コーニョの魅力!

「王のワインにして、ワインの王」として知られるバローロ。その生産エリアはピエモンテ州・ランゲ地方にある11の村々で構成されており、一言にバローロといっても各村によって知名度や個性は様々です。 今回はノヴェッロというバローロの中でもマイナーな村にありながら、現在、イタリアのシンデレラワインとして注目を集めているエルヴィオ・コーニョ(以下コーニョ)について石田バイヤーに語ってもらいました。 バローロのイメージを塗り替えた生産者 【プロフィール】石田敦子 2002年エノテカ新

チーズのプロに聞いた!旬の味覚「モン・ドール」の美味しい食べ方

「旬」とは、魚介や野菜などがよくとれて味の最も良い時期のこと。 もともとは10日間を意味する漢字でしたが、そこから転じて、1番良い時期という意味合いを帯びたそうです。日本には旬を楽しむ文化が根付いており、私たちは旬の味覚にポジティブなイメージを抱きます。 旬の味覚というと、ワインの世界ではボジョレー・ヌーヴォーがイメージされますが、ワインのお供であるチーズにも「モン・ドール」というチーズがあることをご存じでしょうか? 今回はチーズ専門店フェルミエ愛宕店の店長又平さんに、