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就活について

今日、やっと就活が終わった。コロナウイルスの大流行のせいで今年はどこの会社も内定を出すのが遅れているみたいだ。僕も内定が出るまでにかなり時間がかかった。企業の説明会に行きだしたのが去年の6月からなので、13カ月ほど就活をやっていた。長かった。6月から就活を初めてここまでかかる人はなかなか珍しいのではないかと思う。就活を長い期間やっている人の多くは就活がうまくいってない人だ。僕は本当にうまくいかなかった就活だった。でも、その分長くやってきた中で学んだことは多いはずだ。この経験をこれから就活をする人に向けて書いておきたい。

まず、就活はつらい。特にこれまでの人生で受験などで進路がうまく決まってきた人にとっては、自分の人生設計においては初めての挫折経験になるかもしれない。人によっては、60社以上の本選考を受けて、一つも採用に至らないということがある。僕も合計で80社ほど受けて、そのほとんどは落ちた。特に4年生の5月から6月は面接で全く通らず、ストレスで眠れなくなったり、体重がかなり落ちたりした。ここで言いたいのはうまくいかない人はたくさんいるということだ。内定が出ない時期は苦しくてこの苦しみからいつ解放されるかも分からないし、無間地獄に感じられるかもしれない。でも、別にあなただけが落ちたわけではない。特に大企業は多くの就活生がエントリーするので、否応なしに大量の落選者が出てしまう。むしろ受かる人の方が圧倒的に少ないのだ。さらに、僕の個人的な考えでは、一部の本当に難関な企業を除けば、就活で受かる人は優秀な人というよりも就活に慣れている人だと思う。別に落ちた人が明確に劣っているというわけではない。ただ、自分が面接で何を言えば採用されるかということをなんとなく就活の面接の中で気づけた人から採用されていくのだと思う。だから、なかなか就活で内定が出ないという人はたくさんいるし、その人たちもちょっとの気づきで合格できるのだと思う。だからそこまで悲観しないでほしい。

あとここからは、本当に主観的な意見だし、内定が出ただけで何も社会経験がない一学生の意見なので参考程度にとどめてほしいのだが、やりたいことがない人はつぶしの利く業界を目指せばいいのではないかと思う。かなり多くの就活アドバイスで自己分析をすればやりたいことが見えてくるというものがある。でも、僕はこの意見に反対だ。僕はいくら自己分析をしても、やりたいことが見えてこなかった。本当にやりたいことが見えてこなくて、自分はいったい何者なのかという究極的な問いに対して考えることになった。でも、そんなことはいくら考えてもわからなかった。やりたいことがないのなら、今後食べることに困らないようにするという観点で業界を見てはどうだろう。これは逃げかもしれないが、今後どの業界にいれば食べていけるかということを考えることも実はそれなりに難しい。将来社会がどうなるかということを知らなければいけないからだ。そうやって社会について調べていれば、それなりに面接官が納得する志望理由を考えるうえでの材料になるはずだ。志望業界が決まったらその業界の中でもどの会社に行けば特につぶしが利くか考えればいい。それで志望理由には、そこがつぶしが利くと思った理由と、自分のこれまでの体験でその業界会社がいいと思った理由をでっちあげたり、思い出したりして書けばいい。面接でやりたいことを聞かれたら、その会社でできることのうち、自分が何か得意な能力が生かせる場(英語ができる人だったら海外赴任とか)とかその会社のできることの中でさらにつぶしの聞く能力が養える仕事をそれっぽい理由をつけて言えばいい。僕の経験談では、就職活動の面接ではよっぽどじゃなければ嘘がばれることはほとんどない。大事なのは「それっぽさ」だ。しかも僕の場合はそれっぽい理由付けを考えるうちに勝手に自己分析をしてしまったので、それっぽさは正義だと思う。

最後に、僕は就活をしている間は本当に就活が嫌いで、就活の苦しみが続くくらいなら死んでやると思ったこともあった。でも今は就活があったおかげで自分について社会について他人について勉強についてあらゆるものについて考え直すことができて、よかったと感じている。就活中の方がこれを読んでもなかなか就活について良いイメージを抱くことは難しいだろうと思うが、これを読んでくれた方が、就活が終わった後に就活についてポジティブなイメージを持てるようになるような充実した就職活動ができることを願っている。Fight!!

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