ITって大したソフトできとらんじゃん。もう少し頑張れんのん?

 開業した時、色々と教えてくれた経営者さんが、保険請求はここに頼んだらいいよ、と業者を紹介してくれた。
保険請求という仕事がわからんかったので、その業者に頼む事にした。

毎月実績を渡したら、請求書までやってくれる。
そのうちそこが廃業して、広島に本社のある別の業者を紹介された。
月3〜4万円で委託。不満といえば、10日に届く請求書を急いで、口座振替業者の別の会社のサイトへ入力しないといけない。口座振替が出来るようにして欲しいという利用者さんからの要望で頼むことにしたのだけど、請求業務の業者を通せば少し高くなるので自分でやる、を選んだのが間違いのもと。請求書がくる同じ日が大抵締め切り日。だから事前に連絡して先にファクスで数字を把握しないといけなくて、うっかり締め切り逃したのが過去2回。
本当は3回だったが、電話で泣きついたら今から1時間内ならいいですよ、と優しい人が居てくれたことがあった。
2回目の時も電話したら、その業務担当者ではなかったのでけんもほろろに断られた。その時の言い方…丁寧な言葉なのに、「甘い事言うなや」のチラホラ見える言い方。ゾッとする嫌味。

 昨今、介護記録など、今までの全手書きじゃなくて省力化してみようと思いはじめた。
あれこれ調べていくうちに、今のところを見つけて導入を決意。
手書きやめて介護も変わるかもしれない、その辺の葛藤も込みででもやってみようと。
連絡帳が写真付で一度に出せる。
連絡帳を書くことに夢中になる人が減らせたのは良かったが、味気は無くなった。
それでも手書きやりとりしたい人はちゃんと余白に書いてくれる。

が、色々なフォームがこちらの使い易いように変えられなくて、結局介護記録や月のまとめはまだ手書きから逃れられない。
など不便だらけ。

声高にIT化の素晴らしさをいうのはやはりこんなもの。
この程度のものをこちらで工夫しながらやってくしかない。

で、請求業務。
思い切り被爆者の方が返戻された。10名分。
国保連に問い合わせたら色々一緒に考えてくれる担当者さんだったので、被爆者手帳の番号を変えないといけないことがわかった。
それを(大阪支社の)業者のいつもの担当者に伝えて「こんなことは事前にわかっている事なんだから注意喚起してくれないのか」と苦言した。腹立ててたから低い声で出来るだけ感情を平坦にして。
次の日他の事で電話した時、気持ちはすっかり落ち着いていたのでいつものように軽く話していたら「いやあ、被爆者のは広島アルアルらしくて」と言われたので、システムとして番号入力の時点でエラー出るようにしてもらわないと困るとまた苦言した。「ですよねー伝えておきます」とのこと。

今回は、この会社を通して国保連から来たお知らせがファイル形式のせいで開けないという些細なトラブル。
色々調べてやってみても無理。一度PDFにしてしまってからはPDFでしか開けないためどうにも出来ない。
疲労困憊して、本当に疲れ切って大阪に電話して相談。
いつも出てくる受付の明るさと素直さが取り柄だろう子に相談したら、(いや、担当者に相談したかったが、ここで止められたから。)えらい初歩的な事をアドバイスしてくるので、いつもの担当者は居ないのか、あるいはパソコンに強い人に聞いてもらえないか再度お願いする。
しばらく待つ間、ものすごく期待してた。
だから、明るい受付の子がまた電話口に出てきて、「どうしてもというなら、パソコンの会社に相談して欲しいそうです」と言われた時の絶望感がひどかった。

腹立てて電話を切り、「なんなん!」と言ったとたん、ふと思いついた。いつものedgeではなくGoogleからログインして国保連お知らせまで辿り着いてみよう。
出来た!
あっさり見たかったお知らせが見れた。

嬉しくなって、また大阪に電話して、明るく応対している子に説明した。「私もあれから質問のところをもう一度調べてたんですよ」との事。そんなん死ぬ程読んだよ、と内心思ったが、
「今後困ってる人がいたら、Googleから開いたらいけるかも、と伝えてね」と話しておいた。

業者とのやり取り、
困った時の対応、
色々思うところはあるが、それより

突き放されるが当然だが、一緒に考えてもらった事は忘れない。
デジタルな関係のなかに人間味があるとホッとする。
何もできないとわかってても、その人のキャパで考えてくれたことだけはわかる。
関わり、の部分で介護と被る。
偉い人の介護より、心通う人の介護。

一番嫌なのは嫌味言う丁寧な人じゃわ。
会社の陰に隠れて困ってる人にどう対応するか、
介護施設の陰に隠れて困ってる人にどう対応してる?
と自問した。

小規模多機能とか夢のシステムとか言われとったけど、大したことないじゃん。
ITと同じじゃんね。

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