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20200913 亀の歩みで箱庭書いてる/じんしこ、ジョージ・ジョースターについての感想が最高だった/何故、九十九十九が出るのか、とか考えた

・日曜日が終わっちゃう!ギャー!

・仮面ライダーセイバー、かなり好き。倫太郎のキャラがよすぎる。あと所々に飛躍のある論理がもう大好き。ゴースト一気見していた時、ゴーストの雰囲気にだいぶ救われていたなぁ……ということを思い出してどうでもいいところで少し涙が滲んでしまった。思ったよりゴーストの作家性みたいなものが自分は好きだったのかもしれない。もうちょっとゴーストらしさ、ってなんだよ、とかセイバーの面白さとか考えたい。まだ二話だけどだいぶこれからが楽しみ。クオリティというより波長が合うと言うか……

・箱庭2章の原稿やっています。短期集中連載を繰り返すというか、ガッツリ章ごとに一気に連載を繰り返す感じで出来ないもんかなぁと。今回も大体3万字くらいの話になると、いいなぁ……と思いながら書いている。

・割としっかり設定を作って書く物語は慣れていないものでなかなか苦戦していますが、だんだんとプロットの展開に筆を乗せられてきた感じです。手癖でなく書いていく感覚が結構楽しい。

・二話はいくつかの設定開示、ある都市伝説を取り巻く事件ドタバタを久遠と榎音未があれこれして、少し登場キャラクターが増える予定。結構アクが強い人を出す予定です。9月中、あるいは10月はじめには投稿……したい!連休でガリガリ書く!

・人生思考囲いのジョージ・ジョースターの感想が最高だったんですよ。

・『ジョージ・ジョースター』舞城によるジョジョ小説で、第二部で少し語られたリサリサの夫であるジョージ・ジョースターにスポットを当てたミッシングリンクを書く小説……でありながら実は1〜7部まで包括した長編『ジョジョ』となっていてもうめちゃくちゃやっていて最高に面白いんですよ。

・んで、実はこの小説には清涼院流水によるJDCシリーズのキャラであり、舞城王太郎がほとんど魔改造して活用しまくっている九十九十九という探偵が出るんですよ。

・これってどういうことかな〜って考えてたんですけど、舞城自身、荒木先生のジョジョという『強烈な個性』に立ち向かうために自分の武器を全力で引っ張り出したってことだと思うんですよね。ある意味舞城のスタンドが九十九十九。

・なんで四郎、三郎、ルンババ、ディスコとかじゃなくて九十九十九かというと舞城の作風からするとそれしかなかったんじゃないかなと(いやルンババも実は出るんだが…)

・舞城作品、個性のある作風でありながら村上春樹とか既存作品の引用がバリバリある作家なんですよね。ある意味数多の先行研究から生まれた作家。そういう意味で、開拓者というよりも追いかける者というか。でも最高の作家なんですよ。

・それでそんな中で人のキャラクター でありながらそれをある意味飲み込むくらいに舞城が昇華した、とも言える小説『九十九十九』そしてそのキャラクターである九十九十九。舞城が自分の個性として発現させるスタンドがあるとしたらそんな舞城の系譜からすると九十九十九こそふさわしいのでは……!なんて不意に思いました。

・『ジョージ・ジョースター』の九十九十九、少し弱体化された存在というか作中でいうメタ存在、ビヨンドから見放された存在なんですよね。でも主人公であるジョージの手助けを行う味方でもある。

・舞城の作品では書き手がある一部では、物語の主人公と混ざり合っているみたいな描写がある。(舞城の小説は小説家がよくでてくる。)そこらへんから考えるとジョージジョースターと、舞城の心境は結構重なるところがあるのではないか。

・ジョージ・ジョースターは「ジョージ・ジョースター」というミッシングリンクに消えた存在が一人の「ジョジョ」になる物語だと思う。偽の歴史、オリジナルではない、荒木先生に生み出されたわけではないもう一人のジョジョ。

・それは舞城が「VSジョジョ」というお題で『ジョージ・ジョースター』を執筆する構図と重なる。偽物、フォロワーであることを自覚しながら原点、オリジナルに挑むという構図。

・『ジョジョ』という強烈な個性に挑むためには、敬意を持って、全力で挑まないといけない。自らの全てを賭けて。

・だからこそ、引用の果てに誕生した舞城王太郎が傍らに置くキャラクターは九十九十九こそふさわしい。オリジナルではない存在が、それを自覚したうえでオリジナルに挑む時に味方するのはその虚構性を支えてくれるキャラクター だから。

・そんなことを考えた。結構、そう考えると熱いものがありませんか?

・いや〜それぐらいの気合入った小説なんですよ『ジョージ・ジョースター』傑作です。舞城とジョジョが好きで読んでない人、もしいたら読んでみてください。

・今日はそんぐらい。

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