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逃げ上手の若君 2話の感想とか

ジャンプ連載の漫画は未読ですが
歴史好きなので
この辺りの史実はある程度理解してます
それがネタバレに繋がるかもしれませんが
それでも宜しい方はお付き合い下さい

北条得宗家の嫡男として生まれ
何不自由無く過ごしていた時行が
足利の謀反により全てを失い
昨日まで味方だった多くの御家人は全て敵
それどころか叔父にまで裏切られるのはキツいものがあるかと
幼名で呼ばれてないので既に元服はしてると思われ
故に現在の20歳前後よりは
余程精神的に大人であると考えられますが
それでも人間不信に陥るのは理解できます
そんな中、兄邦時を裏切り新田義貞に差し出した
叔父の五大院宗繁を討ち仇を取るまでが今回の話

作画や演出、話の展開は流石のCloverWorks
ここらはケチの付けようがありません
史実の五大院宗繁の末路は諸説ありますが
以降の歴史に何の影響もない人物
ここで時行に討たれる展開もアリと思います
またここで諏訪頼重の手配により同年代の家臣を得ますが
根津(祢津?)や望月は信州で結構な名跡の家
今後、真田十勇士的な展開になるのでしょうか?w

さて、手放しに誉めるだけなのもアレなので
少し重箱の隅を突いてみます
まず太刀の作画からアクションシーンを~
鎌倉時代後半から南北朝初期の刀は
平時や徒歩での戦闘においては
中反りで肉厚、剣先の幅は広めなものの使用が一般的です
だけど作中では安土桃山~江戸時代に主流になった
先反りのように見えます
また結構な重量があり
日本刀の特性も相まって
片手で振り回すような使い方はどうなのかなと思いました
あと叔父の首を一撃で落としましたが
それを成すには骨と骨の間にまっすぐ刃を立て
押し当てるにように引きながら切る必要があり
作中のような力任せの勢いだけでは無理かなと思いました
刀の握る位置も少し微妙でしたしね
何よりそれを成せるのはかなりの修行が必要で
剣術の修行をロクにしてこなかった者には不可能
介錯や罪人の斬首など
ほぼ動かない者の首を落とすのさえ
その家の家臣の中で一番腕が立つ者が行うのが通例でしたし
もう一つ、長物の使い方
刀の間合いで打ち合いすれば不利ですので普通やらないw
薙刀みたいな武器は
刀の間合いの外から足や脛を狙って切りつけるのが正しいかと

しかし、ここまで書いてこういうのもアレですが
エンタメのアクションシーンとして捉えれば
これで良いのではないかなと感じました

作中で時行はロクな剣術修行をしてこなかった自分は強くない
逃げるだけで勝てるのかと疑問を呈するシーンや
家臣となった子達からも強くはないと評されてますが
まず剣術より弓ですね
大体将は馬に乗る
この頃の騎馬武者のメインウェポンは刀でなく弓
刀を馬上で使用する場合は腰反りの物を使い
相手に体当たりするだけで振り回したりしないので
剣術はあまり関係ないです
そもそも大将は強く無くて良いので問題ないと言えばメタ過ぎるかw
戦で大将は大雑把な方針を示せば
あとは家臣が咀嚼して上手くやってくれる
なので有能な家臣が重要
あと必要なのはブランドと器量
このうち ブランド=北条得宗家の惣領 は生まれながらにあるし
器量も今は未熟でも人の上に立って入れば
余程のバカ殿でない限り
そのうち備わるので問題無し
ただ強いだけが条件であれば日本の歴史は違ったものになってる
強いだけでは人はついて来ないのが日本の歴史
そもそも大将が弓を放ち刀を抜くような状況は負け戦で
その後は通常、腹切って終わり
なのでその点において時行君の考えは杞憂ですw

長々と書いた上に蛇足が多いので
この辺りでやめておきます
ここまでお付き合いくださりありがとうございました
このアニメの感想は
アマプラで最速配信されているの
遅くとも次週の頭には更新したいと思ってます
宜しくお願いします

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