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ニッチの倫理

 医師には地域と診療科の局在がある。

 ざっくり言って仕舞えば、都会に多く、地方に少ない。楽な科、稼げる科が多く、しんどい科、地味な科は少ない。

 僻地に行けば希少価値で重宝される。

 もちろんそれはケースバイケースで、病理という希少価値だったはずなのに、僻地ではそれほど必要ないということで、重宝どころか厳しい評価を受けた…。

 それはともかくとして、僻地、たとえばその地域で一つしかない医療機関に勤務していたら、そうとう感謝されるのは事実だ。

 しかし、注意しなければならないことがある。それは…。

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