二刀流と一本足
東京大学大学院教授である塚谷裕一氏が第33回「南方熊楠賞」を受賞された。
塚谷教授は私が出た東京大学理学部生物学科の植物学を出られている。学位を取得されたのが1993年なので、私とは重なっていないが、私の教養時代の同級生が塚谷教授との共著があり、なんとなく親近感がある。
塚谷教授が他とは違うのは、いわゆる「二刀流」だということだ。
何の二刀流か。それは、研究者とポピュラーサイエンスライターとの二刀流だ。
ホームページによれば、塚谷教授の一般向け単著はいかのようなものがあるという。
『森を食べる植物 : 腐生植物の知られざる世界』岩波書店 2016
『カラー版 – スキマの植物の世界』 中央公論新社 2015 中公新書
『カラー版 – スキマの植物図鑑』 中央公論新社 2014 中公新書
『カラー版 ドリアン 果物の王 』 中央公論新社 2006 中公新書
『植物のこころ』 岩波書店 2001 岩波新書
『蘭への招待 ー その不思議なかたちと生態』 集英社 2001 (集英社新書)
『雨男、お花畑をゆく』 NTT出版 1997
『植物の世界 6 (種子植物)』 朝日新聞社 1997 (朝日百科)
『異界の花 ー ものがたり植物図鑑』 マガジンハウス 1996
『秘境ガネッシュヒマールの植物 : 調査隊、道なき道を行く』研成社 1996
『果物の文学誌』 朝日新聞社 1995 朝日選書
『漱石の白くない白百合』 文芸春秋 1993
ここから先は
1,194字
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?