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師弟時代の終焉
かつて芸人になるには、誰かの弟子になり、付き人みたいな日々を過ごすことが不可欠とされた。
かつて、と書いたが、今でも多少はそういう面はあるかもしれない。
しかし、それを変えたのが、よしもとNSCだと言われる。
上の番組の紹介文が、それがどれほど「革命的」だったかを描写している。
1982年、NSC(吉本総合芸能学院)が大阪で開校した。師匠について学ぶのが当たり前の時代、師匠なしの学校から新たな笑いを生み出そうという試みだ。当時、吉本の若手社員でNSCを担当した大﨑洋(後の会長)は、1期生の中に後のダウンタウンを見出し、若者の熱狂的な支持を得る。さらに、お笑い芸人を全国各地に移住させるプロジェクトで、地域密着型の笑いも追求。彼らの挑戦は、日本の笑いの流れをどう変えたのか。
私は決してお笑いに詳しい方ではないが、確かに近年、お笑いコンビなどが「誰かの弟子」として売り出すことは少ないように思う。
NSCはダウンタウン、ハイヒール、ナインティナインから、ゆりやんレトリィバァなど、綺羅星の如き芸人を生み出した。
師匠から弟子へ技を伝える、そんな徒弟制が「オワコン」になった…。
そう思わせる出来事だ。
こうした徒弟制の終焉と「スクール化」は他の領域でも起きているように思う。
その一つが寿司職人だ。
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