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33年前の「仮面浪人」

 今日はちょっと昔話を。

 YouTubeを見ていたら、「仮面浪人」に関する動画が結構あった。

 ああ、懐かしいなあと思った。というのも、私も33年前に仮面浪人をしたことがあったからだ。

 そのころの仮面浪人といえば、「東京大学物語」の村上君が思い浮かぶ。

 あの団塊ジュニア世代の時代には、1学年200万人おり、大学受験浪人は当たり前の時代だった。同じく漫画で言えば「冬物語」の時代だ。

 そんな時代に大学受験に挑んだ。理系だったので、慶應理工、早稲田理工、前期東大理2、後期京大工学部工業化学科に挑み、早稲田の理工だけかろうじて引っかかった。

 いろいろあって仮面浪人をし、翌年東大理2に合格した。仮面浪人が成功したと言えるのかもしれない。

 今日は昔すぎて勉強法や受験事情があまりに異なり、果たして誰の役に立つか分からないが、1990年、仮面浪人をしていた時の思い出を書きたい。

仮面浪人を決意するまで

 東大の合格発表のとき、予備校(駿台横浜校)で一緒だった奴が、一家総出で合格発表を見にきており、当然のごとく受かっていた。悔しくて、泣きながら帰ったのを覚えている。

 後期は高槻の親戚の家に泊めてもらって京大を受験したが、理科がさっぱりできず不合格。こんなことなら高校の卒業式に出ていれば(たまたま後期の試験の日が卒業式だった)と後悔した。

 当時やっていた元気が出るテレビの「勉強して東大に入ろうね会」に影響を受けて、もし浪人したら一緒に理3目指そうね、と言っていた友人は理1に合格した。

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