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 当たり前ではあるが、人は身近な人間を参考にする。

 自分を育ててくれた親。兄弟。もうちょっと進めば学校の先生、友達。

 身近ではない人を「ロールモデル」にするケースとしては、タレントやスポーツ選手などがあるだろう。それに加えてアニメや漫画のキャラクターか。

 オリンピックでの活躍、プロリーグ、アニメ、漫画など、マスメディアに露出される人物像が、あこがれの対象になったり、この人みたいになりたい、と思う対象になる。

 パリオリンピックが終わったら、いろいろな競技に入門者が押しかけたりするだろう。

 ドラえもんでのび太がよく親から勧められる「偉い人の話」なんかもそうかもしれないが、文字と映像ではインパクトが違う。

 かくいう私も科学者になりたいと思ったきっかけは、アニメだった。

 小学校2年生のときに再放送で見た「未来少年コナン」。

 コナンみたいになりたい!と思ったわけではなく、あこがれたのが実は「最高委員会の博士たち」だ。

 インダストリアを率いる博士たち。大変動のとき、海に浮いていたモンスリーを助けた人たちだ。

 最初はレプカにあれこれ指示していたが、レプカがクーデターを起こし、支配下に置かれる。その後地下の住民の革命がおこり、レプカが追放されると、ラオ博士の指示のもと、太陽塔を復活させる…。

 そんなサブキャラの博士たちだが、最終回直前の「インダストリアの最後」で、ある行動をする。

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