選択と集中を望むのは
科学技術予算における選択と集中批判は年季が入っている。例えば、私が関わった2003年ごろの日本生化学会の提言でも、すでに特定研究者への集中を批判して、幅広い予算配分を訴えている。
その時の提言はもはやウェブには残っておらず、かろうじて生物科学連合会の提言になったもの存在が確認できる程度だ。
それはともかく、現場の研究者のなかから、選択と集中を改めてほしいという切実な声が永く聴かれている。
しかし、それが一向に改まる気配はない。
こうした政策を変えない政府を批判する声は大きい。とくに財務省は、カネは足りている、努力やメリハリが足りないと言い続けており、研究者からの批判が集中している。
いったい誰がこの「間違った」政策を進めているのか。誰得なのか。
それは…。
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