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 誰でも知っているし、時に論争にもなるのに、言っている人の間で意味が違う言葉は結構ある。

 たとえば大学。

 大学に通った経験がある人はそれなりにいる。現在は同世代の50%程度だが、我々世代が大学に入ったときは20%程度だった。

大学進学率は、1971年度の19.4%から1976年度の27.3%まで上昇し、その後多少のアップダウンを経て1990年度の24.6%まで下降。 1991年度からは2012年度と2013年度を除き、上昇を続け、2019年度は53.7%となった。

上記記事

 私たちはいわゆる団塊ジュニア世代で、大学の定員増が受験人口増に間に合っていなかったので、私が現役で受験した1990年度の入試が、ここ45年くらいでは最も厳しかったわけだ。

 このように、大学といっても時代によって進学率は違うし、ましてやカリキュラムはかなり異なる。

 とくに、私たち団塊ジュニア世代にとって、「大学レジャーランド」論はある種常識だったが、今の大学は全く異なる。そのことを知らず、あいも変わらず大学は遊べる的な発言をする中高年は、ちょっと恥ずかしいぞ。

 検索すれば分かるが、多数の大学がこのUNIPAを導入し、学生の出席管理などをしている。もはや「代返」「代筆」など死語なのだ。

 このように、同じ大学という言葉を論じているのに、その内容、イメージしているものが異なるので、すれ違いや誤解が生じてしまう。議論をするときには注意が必要だ。

 もう一つ、人によって定義が異なるのに、多用されている言葉がある。それは…。

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