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パンとケーキ

 フランス革命の時、マリー・アントワネットが言ったとされる言葉、「パンがなければケーキを食べればいいんじゃない?」といった話は有名だ。どうやらそうは言っていないようではあるが、庶民感覚とのずれはあったようだ。

 この話、庶民は食べるものがなくて売れているのに、パンという食材がないことだけが問題だと認識しまったために起こったことだ、とされている。

 これと似たようなことが、今の日本でも起こっている。

 中国などへの人材の流出に対し、あいつらは提示された高額のお金に釣られて日本を捨てて出て行った売国奴だ、という声が出ている。

 しかし、私が交流した人たちは、高額のお金に惹かれたというより、活躍の場を求めて海外流出しただけであり、「金に釣られた亡者」というのは誤りだ。

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