Photo by yukihi6 牛丼医療の崩壊 榎木英介 2022年9月15日 17:00 ¥500 先日、東京医大の不正入試をめぐる訴訟の判決が言い渡された。 東京医科大不正入試、1800万円の賠償命じる判決 東京地裁(毎日新聞) - Yahoo!ニュース 東京医科大(東京都)が医学部入試で女性が不利になるよう得点調整していたとして、2006~18年度に受験し不合格となった女 news.yahoo.co.jp 当然の判決と言える。どう考えても受験生に不利益を生じさせたのだから、賠償は当然だと思う。 ただ、それはそれとして、この問題の解決には、背景にある構造の問題を解決しなければならない。 上記記事には、私も専門家としてオーサーコメントしている。全文を紹介したい。不正入試に対する補償が行われるのは当然だと思いますが、今後こういうことが起こらないようにするためには、不正入試の構造的背景にもメスを入れる必要があります。医師不足の中、24時間365日の医療を提供するためには、若くて長時間働ける医師が必要だということで、入試における女性、浪人差別が容認されてきました。医療ではコスト・アクセス・クオリティ、つまり早い、安い、うまいの3つを全て満たすことはできません。病院を集約化すれば、交代勤務が可能になり、コストとクオリティを満たせますが、アクセスが犠牲になります。それが嫌ならば、交代勤務もできず疲弊した医師が頑張り続けるしかなく、クオリティは落ちるでしょうし、不正入試を容認する声は減らないでしょう。医師を増やせばその分コストが増大します。この問題は、誰もが当事者でもある問題だと思います。みなさんならどうしますか?上記記事の榎木コメント ダウンロード copy ここから先は 1,412字 ¥ 500 購入手続きへ ログイン #医師 #不正入試 #集約化 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート