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底辺運動音痴、スケート始めました。(第1回)

フィギュアスケート観戦歴だけはそこそこ重ねてきた(ぎりぎり)アラフォーの超絶運動音痴人間がスケート教室に通い始めるとどうなるのか、気力と体力が続く限り実録して行こうという企画です。

本日は、教室に通い始めるに至った経緯と、初回レッスンの模様をお届けします。

フィギュアスケート観戦のこと

フィギュアスケートの試合を能動的に見るようになったのは、今から思えばあれはソルトレイクオリンピックのシーズンのグランプリファイナルでした(もちろんTV越しです)。2001-2002シーズンということになります。当時はもちろん競技のことも知らなかったですし、プルシェンコというすごい人がいるらしい、ぐらいの知識レベルでした。

そこからあれよあれよと観戦にはまっていき、今ではNHK杯・全日本選手権の観戦を軸とし、ブロック大会やノービス、ジュニアの試合も都合がつけば見に行くに至っています。グランプリファイナルや世界選手権も国内開催であれば、チケットさえとれればフル観戦です。
一応自分の線引きとして国内観戦のみとしておりまして、海外遠征の領域のみは踏み入れていません。

もともと研ぎ澄まされた身体表現でのアート的なものが好きで、スケート以外なら体操、サーカスや、昔はマッスルミュージカルとかも好きですね。

習いたい=知りたい(≠滑りたい)

スケート観戦を重ねてくると、自然とエレメンツ(技の要素)に興味を持つようになりました。要素というのはジャンプ、ステップ、スピン、です。

よく、そんなにスケートを見ない方からは「ジャンプの見分け方が分からない」という話をされるのですが、ジャンプは比較的見分けられるようになるのが早いです。

私もジャンプはそこそこ見分けられるようになりました(未だにたまに間違えますが)。
スピンも……基本の3つの姿勢、アップライト(まっすぐ立つ)、キャメル(身体を水平に倒す)、シット(しゃがむ)は見ての通りなので、変形ポジションはあるものの、すぐ分かります。チェンジエッジが難しいですが、「何となく回転が変化したような気がする」とだいたいチェンジエッジしたんだなあぐらいの雑な理解はそれほど難しくありません。

ですが、ステップ。ステップは、どーしても、わからんのです。

TVで見るような選手は当然とても上手なので、ステップが早いですしなめらかです。また上体の動きも大きく振り付けで動かすので、「え、今何やったの??」というのが全く分からない、見えないんですよ。
なんとなーく、雰囲気で、なんか難しそうなことやってるな、ああやっぱり点が出たな、というような感覚はあるんですが……。

「フィギュアスケート ターン 種類」あたりでググっていただくと様々な解説ページが出てくるので見ていただければと思いますが、
左足アウトサイドエッジから逆回転に身体の向きを変えて左足インサイドエッジに乗り換える
……なんて、言葉で言われてもピンと来ないし、ましてや試合の猛スピードで駆け抜けている選手の足もとで判別するのは至難の業です。

あー、これは実際に滑る人じゃないと分からない領域や……。

ということを悟る訳です。
そう、私の「スケート習いたい」は「滑れるようになりたい」のではなく、「ステップの知識を身につけたい(見分けられるようになりたい)」なのです。

という気持ちを早々には抱いていたのですが、3つの障壁が立ちはだかっていました。

障壁(1) 半端ない運動音痴である

幼少時から壊滅的に運動神経が育っておらず、50m走は10秒を切れた試しがなく、マラソンは最後尾をぽてぽて、球技では一歩も動けないし、テニスや卓球のたぐいはラケットにボールを当てることができません。
学校では参加態度とペーパーテストだけで体育の成績を稼ぎ、ABCの三段階でB、1~5の5段階だと3をなんとかもらえていたというクラスのダメぶり。

もう少し若い頃は一念発起してジムに通おうとしたこともあるのですが、最初の体力測定で両足で板を押して脚力を計測する器具で、自分の体重相当の負荷をぴくりとも押せず、インストラクターの方に「……いや、立てるなら(=自分の体重を両足で支えているので)押せるはず」と首をかしげられた経験があります。個人的には、そうか自分の体重を支える筋力すらないからちょっと立っているだけで腰痛で倒れそうになるのか!と理解できた出来事でもありましたが。

また超インドア派、と言えば聞こえはいいのですが引きこもりが苦にならない性格で、用事がない限りは家から一歩も出ないのがデフォルト。
※一応言い訳をすると、やりたいことが自宅でないとできないことが多すぎるというのがあります……

要するに、運動は苦手だし嫌いなんですよね。
あと、筋力が壊滅的にない。
スケートとか無理ですよ無理。

障壁(2) そもそも通えない

スケートリンクのサイトを見ると、

・大人向けの初心者クラスが平日の日中しかない
・満席で募集していないか、キャンセル待ち

というクラスばかりで、ごく普通に土日休みの会社員の自分としては通えないですし、そもそも申込すらできないわけで。
また単純に、通年リンクがちょっと離れたところにしかないという事情もありました。

障壁(3) 続けにくい

他にもやることや趣味も持っているので、そんなにスケートばかりに時間を費やすことはできません。
何かしら大会を目指すとかであれば「そんな甘いこと言ってないで頑張れよ!」となるんでしょうが、上述の通り私の目的はあくまで「ステップを理解したい」なので、そこまでガッツリそれだけをやるつもりはないんですよね。教室をお休みするのもそれはそれでストレスになるし。

しかし、障壁(2)(3)が一度に解消した

そこに飛び込んできたのが、「三井不動産アイスパーク船橋」の新設のニュースでした。

・新規オープンだから当然クラス生はすべて新規募集(=申し込める)
土日の大人ビギナーコースがある(=通える)
・毎週(4回/月)だけではなく3回/月のコースがある(=月に1週は土日がフリーなので他の用事も入れやすい)
・自宅から(至便というわけではないが)そう遠くない。また南船橋自体はそこそこなじみのある土地柄である

障壁(1)は、もう、どうしようもないので。
それ以外の障壁がないのなら、ここはちょっとやってみちゃおうかしら……!?

というわけで、受付開始早々にぽちっと申込をしました。

目標!

正直自分のことは信用をしていない(主に運動神経と根性)ので、何ができるようになるか以前に、通うことを目標にしています。

・まず、3ヶ月は絶対頑張る。3ヶ月で一度、通い続けられるかどうかを判断する。
・半年続いたら、そこで一度さらに続けるかどうするか判断をする。
・半年以降続ける場合、ちょうどボーナス時期になるので、靴を買っても良いとする。

ということで、クラス初日!

前置きが長くなりましたが、ここからはクラス初日の模様をお送りします。

初日ということでリンクサイドで軽くストレッチ後、ずぶの素人組は氷に上がる前にそのままリンクサイドで立ち方と足踏みの練習。
そのあとそろそろ~~っと氷に乗りました。

ちなみに私は最近では1年に1~2回スケート場に行き、手すり磨き職人として活躍しているレベルです。要するにほぼ、全く、滑れません。

本日のクラスでやったこと。

・手すりにつかまりながら足踏みして短い距離を往復
・転び方、立ち方
・足踏み10回してから膝を曲げてそのまま両足滑走
・1,2,と足踏みして3,で少し長めに片足に乗る。(いちに、さーーん、ぐらいのリズム)

本日のクラスでできたこと、分かったこと。

・超短い時間ながら、片足になること自体の怖さは減った。重心の位置がちょっと分かった。
・自覚していたけれども圧倒的に筋力不足。特に左足の筋力が日常でも困るほどに弱くて、陸上でもまともに片足で立てないので、ましてや氷では……。リングフィットでスクワットと立木のポーズ(←そもそもできない)頑張ろう……。
・足踏みがうまくできない。エッジが横滑りしてバランスを崩してしまう。むむ。おそらく力を入れる場所(やベクトル)が間違っている。そもそも正しい足踏みのベクトルはどこにどうかかっているのか……? 「まっすぐ下ろします」的な感覚的なガイドはあちこちにあるけど、物理的な解説がどこかにあるとありがたい……。身体感覚だと覚えられないタイプなのですよ……。
・身体が固い、特に足首と膝をもっとやわらかくしないと安定しなさそう。

本日の締め

ということで本企画、どこまで続くのかさっぱり分からないですが、がんばってみようと思います!

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