見出し画像

心は粉々に

私の心を植木鉢に例えてみる。


日当たりのいい、窓脇の棚の上。
毎日水をあげて、花が咲くのを楽しみに待っていた。

ふとしたとき、手が滑って下に落としてしまう。
半分に割れた植木鉢。
必死に修復しようと接着剤でくっつける。

不恰好になった植木鉢。
また落としてしまった。
なぜだか、前よりもっと強く床に叩きつけられたように感じた。
修復したところも、まだ割れてなかったところも割れてしまった。
もう捨てようかなとも考えたけど、どうにか思い留まって、また接着剤でくっつけた。
修復するのには時間がかかったけれど、また使えるようになおすことができた。
そう思っていた。

何度も修復された植木鉢。
でこぼこした底、安定しないからほんの少しの衝撃でバランスを崩して落ちた。
誰かに落とされた訳でもないのに、何にもしてないのに落ちた。
粉々になった植木鉢。
またか、って諦めがついてきた。
大切に大切に育てた植物も、落とす度にダメになって。
花が咲いたと思ってもすぐ枯れる。
もう植物を育てる気も、目に見える場所に飾る気も起きない。

修復する度に、何度も何度も落としたことを思い出して辛い。
過去の傷を何度も何度も修復して、これ以上壊れないように願うのに。
落とす度に脆くなって、弱くなって、不恰好になっていく。
人生長いのに、もう粉々になった心は、何をしたら元に戻る?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?