どうしたらもっと優しくなれるんかなってずっと考えてる。 誰かが、エゴは苦しみしか生まない、エゴを捨てなさいって言った。誰かが、すぐ手に入りそうな女になったらだめ、もっと化粧しなさいって言った。誰かが、DVなんかするやつに引っかかるのはロクな女じゃない、放っておけって言った。誰かが、エネルギーが余ってるから悩むんや、もっと活動しなさいって言った。 自分じゃない誰かの言葉に、揺らいで揺らいで、自分のかたちがどんなだったかわからなくなる。私は、みんなと仲良くしたい。もっといろん
私が一番したいことは、暮らすことなんだって気がついた日曜日。 朝、まだ薄暗いうちに起きて、日課のヨガをして、余力があれば筋トレをする。簡単に朝ごはんを食べて、お昼のおにぎりを作って、メールをチェックして、支度をして、仕事に行く。終わったらお昼を食べて、図書館で閉館まで通信大学の勉強をする。創作も毎日決まった分量だけやる。3日に1回はジムで泳ぐ。お風呂だけ入りに行く日があってもいい。帰ったら魚を焼いて、適当に青菜を茹でて、昨日のご飯と味噌汁を温めて食べる。たまには桃や梨も食べ
キッチンがくさい。 旅行前にゴミを出すタイミングを逃して、帰ってきて最初のゴミ出しの日も逃した。明日はなんとしてでもゴミを出さなければならない。プレッシャーで寝られない。朝起きられないかもしれない。 くさいキッチンでアメスピを吸う。キッチンの隅の方から、たばこでも誤魔化しきれない歯垢みたいなにおいがする。湿気でしなしなになったレシピ本をめくる。ヤニでいっぱいの頭には何も入ってこない。 旅行から帰ってきて、そのあと友達が泊まっていってから、なんだか片付ける気が起きない。そ
この前、プロの音楽家と会う機会があった。特別注意を払わなくても、その人がどう考えても体癖9種でしかなくてすごかった。体癖論を読んだだけの素人だけど、勝手に分析してみる。 彼は幼少期から音楽を始め、学生時代には海外に呼ばれるような実力をつけていたそう。今はもう常人にはわけのわからない場所にいる。 本当にすごいの。その人の音楽を聞いているだけで、余計な緊張がほぐれる、なんだかワクワクする、勝手に身体のパーツが元の場所に戻っていく。生まれ変わるというより、もう一度生まれ直したよ
辛いって言われたら、もっと辛い人の話をするっていうやつもうやめませんか。それは立派な暴力だ。そもそも辛さを他人と比較できるなんて思うな。俺はちゃんと俺なりに辛い。俺が辛いという事実は、誰にもお前にも紛争地帯の人々にも小児麻痺の子供にも全く関係なく存在しているんだから。甘えだってわかってて、全部私の言いがかりでわがままだって知ってて、それでも甘えたくて辛いって言ってんだから受け止めろよ。もうなんも話してやんねえぞ。いいんだな。 「興味ない」ということについて考えてた。考えれば
私はものを説明するとき、いろんな例えを使いたいと思っている。薄いサーモンピンクの風とか、入学して最初の遠足みたいなトートバッグ、納豆みたいなミーティング、1個120円のあんパンみたいな男子、焦げた鍋底みたいな面持ちとか、そういうよくわからないような例えばっかり言っている。あまり伝わらないことの方が多いんだけど、わからないようでわかる感じを気に入ってくれる人もいる。うちの父なんかは、うんうん、甘口の鮭みたいな味わいだよね、みたいな返答をくれる。わかんないようでちょっとわかってく
大晦日も三が日もバイトで、帰っても1人きりで、テレビもないから全然年越し感がない。でもいいの。暦の上では区切りだけど、今日も明日も家賃が発生しているし、電気代も水道代もかかっているし、ご飯を食べなくちゃならない。生活は変わらずに続いていくのだから、むしろ働いていたほうがいい。地味に差をつけていく。 インターネットに住んでいる全員が今年を振り返っている。思い出の写真を血眼でかき集め、虚にむかって「今年もありがとうございました」とつぶやいている。とりあえず蕎麦を食べ、なんとなく
親しい人に違和感を感じても、なかなか伝えることができない。積もりに積もって、ある時爆発する。揉めたり、険悪になったり、何かしら苦い体験をお土産に、関係が終わってしまう。 生きていく上で、誰もがそれぞれのスピードで、それぞれの方向に変化していく。だからある人とずっと同じ関係でいることは難しい。時にはアップデートしたり、一旦解消したり、また再開したりと、関係性自体も成長させていかなくてはならない。 それが私は本当に下手くそで、困る。とても困る。 ある日違和感を覚えて、やり過
ああ、これっていつか終わっちゃうんだ、今だけなんだ、って思うと、今この瞬間を堪らなく愛おしく感じる。 永遠なんてない。輪廻転生があったとしても、地球という星に、この時代に生まれ落ちて、この肉体を有した私として生きられるのは本当にこの一回きりだ。この「私」として、いろんな人たちと関わることができるのはこのたった何十年かだけ。そう考えると、なんだかお年玉をもらって、何に使おうか迷っているような特別な気分。 友だちや恋人と一度離れてしまうと、またご縁を手繰りよせるのは、血縁のあ
久しぶりに友だち夫婦に会って、しびれたァ。 普通の人は普通、夢とか言ってないでとりあえず働け、って普通の道にまるで普通のことみたいにぐいぐい引っ張ろうとしてくる。そのあまりの疑いのなさに気圧されて、私っていったい何考えちゃってるんだろう、マトモに働かなきゃなーんて考えはじめてしまうのだけど。 本当は自分の直感がいつも1番正しくて、それにウソをつかなければ、今の自分にとって必要な経験がちゃんともたらされる。そういう道に自然に運ばれていく。そこで、必要な分だけ苦労して、必要な
まだ胸の傷が鈍く痛むので、上手く語れるかわからないけれど、とにかく書いてみる。 私はHPやLPなど、広告作成の依頼を個人的に細々と受けている。素人ではあるけれど、それなりにセンスを発揮して、いくつかお仕事をもらっている。 もちろんデザインや、コピーライティングには自信がある。それだけでも割と価値あるものだと思う。でないとまず商売にはできない。でも、私のサービスの真価は、成果物そのものにはない。 具体的なものを作る前に、クライアントがどんな想いをもっているのかを聞く、その
生活が午後スタートにずれ込んでいる以外は、肉体的にも精神的にも社会的にも割に充実した1日。 起きたそのままの姿勢で仕事をし、その後も頼まれ事で寝床作業。良くないね。 仕事が一段落すると、ストレッチと体幹トレーニングをして、溜まった家事を消化し、軽く掃除するという健康習慣の連続記録を更新。 きのうの残りの鍋を温めて、白菜とネギを追加。意識のハッキリした白菜の山の中、ひと晩寝かされてクタクタになった茶色い白菜を発掘するとちょっと嬉しい。 夕方からバイトの面接があったので、
ずーっと宇多田ヒカルを流しながら部屋を片付けた。部屋が汚いと、生活もどんどん乱れていく。ぜんぶ適当になっていく。 今日は、大豆とれんこんのココナッツミルクカレーを作った。大豆はえげつないほどアクがとれる。大豆がアルバイトの面接官だったら、全然用意してない質問とかばっかしてくるだろうな。前回のアルバイトはなんでやめたんですか? 両親の尊敬するところはどこですか?趣味は?読書?〇〇って本読みましたか?ああ読んでないのね、ふうん。バイトの面接ごときでネチネチしてきそう。 大豆っ
はあ、、、「First Love 初恋」を一気に観てしまいました。いやあすごかった。すごいとしか言えない。 泣きすぎて目がパンッパン。涙袋が三倍くらい、なめくじになってしまった。明日予定あるのにどうしよう。 本当にすごかったの。いろんな人たちの、いろんな人生や運命や記憶や想いが交錯して、絡まって解けなくなって、でもそれぞれの明日を向いて進んでいく。あんまりにももどかしくて、こっちは泣きはらしちゃったよ。 ストーリーはもちろんすごかった。それに、演技も、映像も、音楽も、衣
東京から帰ってきた。やっぱり加賀が好き。自分のおうちが大好き。 加賀は、人より鳥の方が多いくらいで、バスも電車もけばけばしい電飾も広告も、深夜営業の店もほとんど無くて、そこそこ不便で田舎臭くて空気が澄んでいて本当にいいところ。地元より好き。 今日は、突然どこかへ行ってしまいたい気分になって、北陸本線の端っこ、敦賀まで意味もなく電車に揺られてきた。そこまで行っても改札は通らず、一駅往復分だけ払って帰ってきた。貧乏の知恵。 生きている実感を取り戻したいとき、進んで無駄なこと
初めてシーシャバーに来た。お店のドアを開けた瞬間、もわもわっと煙たい。ジャガード張りで座り心地のよい椅子にもたれて、ブルーベリーフレーバーのシーシャ。 「遠い太鼓」を読んでいたけど、なんか全然入ってこない。ちょっとクラクラする。 友人パパの本棚には、村上春樹の小説がたくさんあった。村上春樹を読む人の特徴ってなんだろう。 村上春樹ファンを謳う人のインスタはうーんって感じだった。印象に残ったフレーズを紹介していたのたが、どれも一般的な道徳文句。それって、主人公の凡庸なまとも