わかか

22歳・フリーター

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瞬間を生きること

私はものを説明するとき、いろんな例えを使いたいと思っている。薄いサーモンピンクの風とか、入学して最初の遠足みたいなトートバッグ、納豆みたいなミーティング、1個120円のあんパンみたいな男子、焦げた鍋底みたいな面持ちとか、そういうよくわからないような例えばっかり言っている。あまり伝わらないことの方が多いんだけど、わからないようでわかる感じを気に入ってくれる人もいる。うちの父なんかは、うんうん、甘口の鮭みたいな味わいだよね、みたいな返答をくれる。わかんないようでちょっとわかってく

    • それは九種じゃん

      この前、プロの音楽家と会う機会があった。特別注意を払わなくても、その人がどう考えても体癖9種でしかなくてすごかった。体癖論を読んだだけの素人だけど、勝手に分析してみる。 彼は幼少期から音楽を始め、学生時代には海外に呼ばれるような実力をつけていたそう。今はもう常人にはわけのわからない場所にいる。 本当にすごいの。その人の音楽を聞いているだけで、余計な緊張がほぐれる、なんだかワクワクする、勝手に身体のパーツが元の場所に戻っていく。生まれ変わるというより、もう一度生まれ直したよ

      • そんな贅沢言ってないのにね

        辛いって言われたら、もっと辛い人の話をするっていうやつもうやめませんか。それは立派な暴力だ。そもそも辛さを他人と比較できるなんて思うな。俺はちゃんと俺なりに辛い。俺が辛いという事実は、誰にもお前にも紛争地帯の人々にも小児麻痺の子供にも全く関係なく存在しているんだから。甘えだってわかってて、全部私の言いがかりでわがままだって知ってて、それでも甘えたくて辛いって言ってんだから受け止めろよ。もうなんも話してやんねえぞ。いいんだな。 「興味ない」ということについて考えてた。考えれば

        • 高貴なる貧民の大晦日

          大晦日も三が日もバイトで、帰っても1人きりで、テレビもないから全然年越し感がない。でもいいの。暦の上では区切りだけど、今日も明日も家賃が発生しているし、電気代も水道代もかかっているし、ご飯を食べなくちゃならない。生活は変わらずに続いていくのだから、むしろ働いていたほうがいい。地味に差をつけていく。 インターネットに住んでいる全員が今年を振り返っている。思い出の写真を血眼でかき集め、虚にむかって「今年もありがとうございました」とつぶやいている。とりあえず蕎麦を食べ、なんとなく

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        瞬間を生きること

          関係性をアップデートする

          親しい人に違和感を感じても、なかなか伝えることができない。積もりに積もって、ある時爆発する。揉めたり、険悪になったり、何かしら苦い体験をお土産に、関係が終わってしまう。 生きていく上で、誰もがそれぞれのスピードで、それぞれの方向に変化していく。だからある人とずっと同じ関係でいることは難しい。時にはアップデートしたり、一旦解消したり、また再開したりと、関係性自体も成長させていかなくてはならない。 それが私は本当に下手くそで、困る。とても困る。 ある日違和感を覚えて、やり過

          関係性をアップデートする

          『時は飴玉』そこはかとなく日記12/17

          ああ、これっていつか終わっちゃうんだ、今だけなんだ、って思うと、今この瞬間を堪らなく愛おしく感じる。 永遠なんてない。輪廻転生があったとしても、地球という星に、この時代に生まれ落ちて、この肉体を有した私として生きられるのは本当にこの一回きりだ。この「私」として、いろんな人たちと関わることができるのはこのたった何十年かだけ。そう考えると、なんだかお年玉をもらって、何に使おうか迷っているような特別な気分。 友だちや恋人と一度離れてしまうと、またご縁を手繰りよせるのは、血縁のあ

          『時は飴玉』そこはかとなく日記12/17

          12/15『直感がビリっときたら従え』そこはかとなく日記

          久しぶりに友だち夫婦に会って、しびれたァ。 普通の人は普通、夢とか言ってないでとりあえず働け、って普通の道にまるで普通のことみたいにぐいぐい引っ張ろうとしてくる。そのあまりの疑いのなさに気圧されて、私っていったい何考えちゃってるんだろう、マトモに働かなきゃなーんて考えはじめてしまうのだけど。 本当は自分の直感がいつも1番正しくて、それにウソをつかなければ、今の自分にとって必要な経験がちゃんともたらされる。そういう道に自然に運ばれていく。そこで、必要な分だけ苦労して、必要な

          12/15『直感がビリっときたら従え』そこはかとなく日記

          高貴な生き方をする

          まだ胸の傷が鈍く痛むので、上手く語れるかわからないけれど、とにかく書いてみる。 私はHPやLPなど、広告作成の依頼を個人的に細々と受けている。素人ではあるけれど、それなりにセンスを発揮して、いくつかお仕事をもらっている。 もちろんデザインや、コピーライティングには自信がある。それだけでも割と価値あるものだと思う。でないとまず商売にはできない。でも、私のサービスの真価は、成果物そのものにはない。 具体的なものを作る前に、クライアントがどんな想いをもっているのかを聞く、その

          高貴な生き方をする

          12/10『墾田は永年の私財』そこはかとなく日記

          生活が午後スタートにずれ込んでいる以外は、肉体的にも精神的にも社会的にも割に充実した1日。 起きたそのままの姿勢で仕事をし、その後も頼まれ事で寝床作業。良くないね。 仕事が一段落すると、ストレッチと体幹トレーニングをして、溜まった家事を消化し、軽く掃除するという健康習慣の連続記録を更新。 きのうの残りの鍋を温めて、白菜とネギを追加。意識のハッキリした白菜の山の中、ひと晩寝かされてクタクタになった茶色い白菜を発掘するとちょっと嬉しい。 夕方からバイトの面接があったので、

          12/10『墾田は永年の私財』そこはかとなく日記

          12/9『アク強つらつら』そこはかとなく日記

          ずーっと宇多田ヒカルを流しながら部屋を片付けた。部屋が汚いと、生活もどんどん乱れていく。ぜんぶ適当になっていく。 今日は、大豆とれんこんのココナッツミルクカレーを作った。大豆はえげつないほどアクがとれる。大豆がアルバイトの面接官だったら、全然用意してない質問とかばっかしてくるだろうな。前回のアルバイトはなんでやめたんですか? 両親の尊敬するところはどこですか?趣味は?読書?〇〇って本読みましたか?ああ読んでないのね、ふうん。バイトの面接ごときでネチネチしてきそう。 大豆っ

          12/9『アク強つらつら』そこはかとなく日記

          12/7『初恋によせて』そこはかとなく日記

          はあ、、、「First Love 初恋」を一気に観てしまいました。いやあすごかった。すごいとしか言えない。 泣きすぎて目がパンッパン。涙袋が三倍くらい、なめくじになってしまった。明日予定あるのにどうしよう。 本当にすごかったの。いろんな人たちの、いろんな人生や運命や記憶や想いが交錯して、絡まって解けなくなって、でもそれぞれの明日を向いて進んでいく。あんまりにももどかしくて、こっちは泣きはらしちゃったよ。 ストーリーはもちろんすごかった。それに、演技も、映像も、音楽も、衣

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          12/3『生きている!』そこはかとなく日記

          東京から帰ってきた。やっぱり加賀が好き。自分のおうちが大好き。 加賀は、人より鳥の方が多いくらいで、バスも電車もけばけばしい電飾も広告も、深夜営業の店もほとんど無くて、そこそこ不便で田舎臭くて空気が澄んでいて本当にいいところ。地元より好き。 今日は、突然どこかへ行ってしまいたい気分になって、北陸本線の端っこ、敦賀まで意味もなく電車に揺られてきた。そこまで行っても改札は通らず、一駅往復分だけ払って帰ってきた。貧乏の知恵。 生きている実感を取り戻したいとき、進んで無駄なこと

          12/3『生きている!』そこはかとなく日記

          12/2『生まれ持ったものと愛について』そこはかとなく日記

          初めてシーシャバーに来た。お店のドアを開けた瞬間、もわもわっと煙たい。ジャガード張りで座り心地のよい椅子にもたれて、ブルーベリーフレーバーのシーシャ。 「遠い太鼓」を読んでいたけど、なんか全然入ってこない。ちょっとクラクラする。 友人パパの本棚には、村上春樹の小説がたくさんあった。村上春樹を読む人の特徴ってなんだろう。 村上春樹ファンを謳う人のインスタはうーんって感じだった。印象に残ったフレーズを紹介していたのたが、どれも一般的な道徳文句。それって、主人公の凡庸なまとも

          12/2『生まれ持ったものと愛について』そこはかとなく日記

          11/29『東京も私もお互いが嫌い』そこはかとなく日記

          加賀発の夜行バスが渋谷に着いたのは、予定より一時間も早い午前5時50分。友人とは7時過ぎに待ち合わせていたので、待ち時間が少しのびた。友だちは寝坊したため、さらに2時間近くのびた。 9時前に友人と落ちあったとき、私の絶望感はピークだった。ただでさえ大嫌いな臭い東京で、睡眠不足の身体にまずいコーヒーを流し込みながら待ちぼうけなんて、いったいどういう類の地獄なんだろうと思った。 荷物を置きに、友人の実家へ。駅近のバカみたいな高層マンションだった。1番狭くて暗い部屋でもものすご

          11/29『東京も私もお互いが嫌い』そこはかとなく日記

          11/28『スプートニク砂糖がけ』そこはかとなく日記

          今晩の夜行バスで東京に行くというのに、全く何も支度していない。しかしどうしても電車に乗るためだけに乗りたくなってしまい、シャワーを浴びて、ささっと部屋を片付けて出発した。 というのも、ガンディーの言葉に動かされたからだ。あるフォトグラファーの作品解説のような文章に、ガンディーの言葉が引用されていた。細かい文章は忘れたが、だいたい「私たちのすることはだいたいが無駄なことだ。でもしなければならない。世界を変えるためではなく、世界によって我々が変えられないために。」というような旨

          11/28『スプートニク砂糖がけ』そこはかとなく日記

          10/26『猫一匹ぶんのキッチンから』そこはかとなく日記

          やっっっと家が片付いてきた。ニトリ様様です。 全然お金ないけど、たくさん家具を買った。全然お金ないの、家が散らかってるせいなのかなと思って。 我が家には収納がない。つるっとした10畳と、小さい小さいキッチンと、風呂、トイレ。独立洗面台がうれしい。それくらい。 キッチンにはコンロすらなくて、持ち運べるIHのヒーターがどかっと置いてある。シンクは小さくてすぐ食器があふれるし、作業スペースは、猫の額というより本当に猫一匹分くらいしかない。どうしようもなく洗濯機の上にものをおい

          10/26『猫一匹ぶんのキッチンから』そこはかとなく日記