頭の中を巡るレモン

アンナチュラルをみた!
アンナチュラルをみた!
アンナチュラルをみた!

ホットペッパーをみたというテンションで、こんばんは
ようやく、2018年のドラマ「アンナチュラル」をみた女です
頭の中のレモンが止まりません

以前から友人に「面白い」、「これ以上ないタイミングで挿入されるレモン」だとかそういう話は聞いていて、年末年始の集中放送も録画していたのですが、結局アマプラでみました
勝手に次の話に進む、CMが入らないということで、イッキ見にアマプラはかなり有能です。
あと配信始まったあとは、他にもみている人がいるので、人の感想を見てニタニタできます
ライブ感がある(本当にライブ感を求めるのなら、ドラマ放送時に見ればいいのに)

さて内容ですが、これはアンナチュラルをみた人に当てて書いているので、みていない人は情報が足りないと憤らないでください。
みた人に、こうだったよね、私はこう思った~ていうノートです。
ネタバレもあります
なんでそういうのを書くのかというと、頭の中のレモンが止まらないからです
夢ならばどれほど良かったのかな…

アンナチュラルは、全10話。
CMを除くと1話40分程度なので、1/4日とすこしで1アンナチュラルキメられます
UDIラボという、大学や警察とは違った組織にある法医学教室?といっていいのかな、司法解剖をするところが舞台です。
小難しいことが分からなくても楽しめます。
囲碁が分からなくてもヒカルの碁が分かるように。
遺体には事件がつきもので、だいたい1話につき1つの事件
そしてシリーズを通して、若い女性の連続殺人が影を落としています

理不尽
アンナチュラルは面白いのですが、ある程度心身共に健康であるときに観ないと、きついと思いました。
テーマがテーマだけに、基本だれかが死にますし、その死に分かりやすい原因はありません。
ただの事故という回もありますが、理不尽なことも多くて、悲しくなりました
突然、大きな理由もなく虐げられ命を奪われ、主人公たちの尽力によってようやく救いの目が見える展開が多いです。
犯人は捕まりますが、犯人の動機が明らかにされていない回もありますし、いじめで自殺という回もありますし、心の中にある普段は見ないふりしている澱がふわっと浮かび上がってくるような、そんな感覚があります。
面白い、見入ってしまうだけに、辛い。
大きなテーマになっている連続殺人の件は、数年の時を経て犯人にさばきを下せるのですが、それまでに、裏切り、虚栄心、と人の醜悪さ特盛パックになっています
福袋でもそんなに詰め込んでいないぞ
そして、遺体から分かることで、生者を救うことは会っても死者は救えない
知っているだけに、それが堪えます
数時間前には、楽しく話していた親しい人が、突然、モノとして目の前に現れるわけです
夢ならばどれほど良かったでしょう……
一つ一つの話でも、山と谷があり、全体のシリーズとしても伏線が効いていたり、キャラの造形も巧みです
例えば一貫して描かれる東海林さんの男を見る目の無さ、1話くべ君が、非常に無礼な言動をするのですがそれは、人のプライバシーを土足で立ち入るような環境に肩まで使っていたからだろうなと推測できます。中堂さんのクソと言う口癖や横柄な態度も。
とても、面白かったです。
ただ、悲しかった。フィクションとわかっていても。

雑念疑問点
トリックに化学薬品が時々出てくるのですが、その描写に疑問点が…
1話に毒劇物でないヘキサンやエチレングリコールが毒劇物の棚に入っていたこと
たぶん、薬物を印象的に見せたいのだと思うのですが、なぜその棚に?と思ってしまいました
表示が必要ないものをそこに置くのは、会社の扱いとしておかしいなと思いました。(演出かなぁ)

あと、奥さんを殺害した回でおそらく金属の測定にICPを使っているのですが
さらにSiが検出されて、追加で元素分析にかける展開があります。
砥石の成分を検出するのに、元素分析でできるのか?
砥石にアルミナがあるのなら、ICPでアルミも出るのではないか?
本当にそれで分析できるのか?と疑問に思ってしまいました
この点を補強しているブログなどありましたら知りたいです。

あと、ホルムアルデヒドを点滴するトリックで、個人でホルムアルデヒドをどう購入したのだろうと疑問に思いました
ホルムアルデヒドは毒劇法で劇物に当たり、購入には身分証が必要です
また点滴など、不動産会社の高瀬がどうやって身につけたのか?と疑問です
宍戸が証拠を隠滅するのに硫酸を使いますが、その硫酸も個人で購入すると住所氏名の記入が必須になり明確な理由がないと不審がられます。
それら薬物をどう入手したのか気になりました

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