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細長いカフェ

少し前に住んでいた家の最寄り駅周辺にあるらしい本屋兼カフェに向かっていた。大通りから外れた静かな中路にその店は建っていた。

白くて少し大きくて細長い。屋根は多分青か水色か、薄い緑。赤系ではなかった。入り口は開放されていて、リーチは少し階段を登らなければならなかった。そのため、店は少しだけ街の空気(現実かな)から距離があり異世界のような静けさを帯びていた。

窓がいくつもある建物だった。私たちが入店したのはおそらく夕方。西日が店内全体をオレンジの空気で満たしていた。先に小さな子どもを連れた家族がいて、小さなキャッキャという声が聞こえては消えていった。聴き心地はマットだった。

店のメニューは一般的。ポットで出てくる紅茶が今の季節にぴったりでいいなと見ていた。実際に何を頼んだのかは忘れてしまった。席にて注文をした後、近くの窓から街を見たはずだが、その窓枠の景色すら忘れてしまった。でもとても穏やかだった。本は一切見当たらず、子どもが遊んでいた積み木程度のおもちゃがあるだけだった。


場面は変わらず、私は犬を飼っていた。ほんとうに犬なのかどうかは怪しい。覚えているのは大型の生物であったことぐらい。なぜかリードは着けておらず、二人で先程までいたカフェの近くを歩いていた。

たまに暴走してしまうこの生物。記憶によると、遠くの誰かから監視・操作されているような立場らしい。誰かから逃れていて、私はその逃亡をアシストしている。なぜかすごく焦っていて怯えていてハラハラしていた。

すごく賢い生物。リードは付けなくとも着いてきてくれる。私が何か決まったセリフを言えば。そのセリフも忘れてしまった。何かに追われていたけれど、その生物とは以心伝心の状態にあるようで心地よかった。

多分今朝近所で見かけた、老人(男性)とリードなしで彼の後ろを着いていくチワワという平和なコンビのせいでしょう。あのチワワはとても凛としていた。

2021.11.11 深夜 3:19 

寝落ちから起床後の記録。このあともっと面白い夢を見たけど書く暇が無くて忘れてしまった。



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