キャリアブレイク日記 #33 - 2024/7/12

ICL手術に向け、眼科に精密検査を受けに行く。

先日も書いたが前職のオフィスと同じフロアにあるため、誰にも会いませんようにと願いながらうつむいて速足で歩く。

着くとすぐに案内され、「瞳を開く薬」なるものを点眼。機械にあごをのせておでこをぴったりつけ、気球の絵を見つめたり、まぶしい光とともに眼球の写真を撮られて「あ、血管見えたわ」と思ったりした。

合間の待ち時間に午後の筋トレの時間を確認しようと思ったが、瞳が開いているせいでスマホの文字が読めない。老眼で近くが見えないってこういう感じだろうか。すごいストレスである。

もろもろの検査の後、料金や手術前後の注意事項について説明を受ける。担当の方は慣れていないのか、見ていてヒヤヒヤしたが、だんだん応援したい気持ちになってきた。大丈夫ですよ、落ち着いて。意識的ににっこりしたり、冗談を言ってみたりした。優良患者。

すべてが終わって廊下に出ると、ばったり元同僚に出くわした。

「塩冶さん、何でいるんですか!?」
「私、ここの患者でさぁ」

幸い、よくご飯に行くような間柄の子だったので会えて嬉しかった。"微妙に顔は知っている後輩"だったら私は気づかないフリをするだろう。

ようやくスマホの文字が読めるようになり、筋トレは15時からであることを確認。昼ご飯を食べようと思ったら白米のストックがなく、しかたなく素麺を茹でる。お腹は満たされても、心はまったく満たされなかった。


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