移住を考え始めた

大学進学とともに東京に住みはじめて13年目。

結婚したころは「東京で子育てできる気がしない」なんて言っていたけど、気づけば地元島根に帰りたい気持ちはどんどん薄れ、息子は大都会ですくすく育ち5歳になった。

住んでいるのがファミリータウンではないのが良かったのか、懸念していた保活戦争に巻き込まれることもなかった。地元よりも公園は多いし、電車やレンタカーで少し足をのばせば色んな体験ができる。

近所にはなじみの飲食店があり、緩くつながるコミュニティは心地よい。都心だけれども落ち着きがあり、とても肌に合う。

このまま小学校に行くのかなと思っていたが、わが家はいま、移住を検討している。

もともと選択肢としてナシではなかったけれど、前向きに考え出したのは私が会社を辞めると決めたときだったと思う。「移住したら私の仕事はどうなるんじゃ」と思っていたのが、無問題になってしまった。そしたらコロっと「移住、いいじゃん!」という気持ちになったのだ。

夫は出張の多い仕事で、必ずしも東京を拠点にしなくてもよい。会社の偉い人たちは軽井沢に移住したり北海道に家を建てたりしているらしい。ある日、「国内ならどこに住んでもいいよ」と上司にお墨つきをもらって帰ってきた。日本全国が候補地か。広いな。

こうしてわが家の移住検討がスタートした。


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