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#036 | 聖ミカエル北野園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会) | 保育教諭 H.Yさん

こんにちは。えんみっけ!事務局です。
保育士インタビュー第36回は、兵庫県神戸市 聖ミカエル北野園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会)保育教諭 H.Yさんにお話を伺いました。



―H.Yさんの経歴を教えてください。

大学卒業後、今とは別の法人が運営する保育施設で11年間勤務後退職
→開園までは系列園の『聖ミカエル幼保連携型認定こども園』で3年間勤務
→2021年『聖ミカエル北野園』開園。立ち上げから勤務し、2023年度は5歳児クラスを担任。

―担当業務を教えてください。

今年度は5歳児クラスを担任しました。
5歳児は先週式無事に卒園式も終わりまして🌸(おめでとうございます!!)
卒園式後も3月末まで登園しますので、今は子どもたちがしたいことをさせてあげたいという思いで過ごしています。
今日は子どもたちが「小学校を見に行きたい!」ということで、4月から通う小学校3校へ、1時間ほどかけて見に行ってきました。

園全体としては毎月の誕生日会での係が順番で回ってきたり、行事の司会、ピアノの係などもあります。

―新設園オープニング経験を聞かせてください。

法人の方針、方向性はもちろんありますが、当園に通う子どもたちや一緒に働く先生たちと『どんな園にしていこうか』と今も作り上げている最中です。
 
これまでの経験、自分の思いや保育の仕方を活かしながら、新しい事も取り入れてみんなで一緒に考え、作り上げる大変さと楽しさを感じています。
 
(オープニングスタッフはみなさん系列園から異動ですか?)
5名(園長1名・主任1名・保育士2名・栄養士1名)が『聖ミカエル幼保連携型認定こども園』から異動しました。ほかに新卒4名と、勤務経験のあるパート職員複数名で開園しました。

―『聖ミカエル北野園』の自慢を教えてください。

定員が60名なので1クラスの園児数も十数名と、一人一人とゆったり関われるところと、担任クラスの子どもたち以外もみんなで見守る温かい雰囲気が自慢です。

職員の年齢層に幅があり、どの先生も親しみやすく話しやすいところと、自分のしたい保育や、やりたいことに挑戦できることも良いところだと思います。
 
今の園長とは、以前勤めていた園では『副主任と保育士』、現在は『園長と保育士』と関係性は変わっても、私の中では相談しやすくとても頼り甲斐があり、やりたいことを相談すると「いいよ」と言ってくださる先生です。
 
(園長先生に相談して、どんなことをされましたか?)
子どもたちが育てた野菜を収穫してクッキングをしました!
 
(園児がスーパーにお買い物に行っているブログを拝見したのですが‥)
はい。
5歳児クラスは毎年いちご狩りに行き、貰ったいちごでジャムを作るのですが、いちごが美味しくてクラスで全部食べちゃいまして😊
「じゃあ買いに行けばいい!」と子どもたちが言いだして、子どもたちで「必要な材料はなにかな」と考え、買うものを分担して一緒に買い物に行きましたね。
レジでのお会計やリュックに商品を詰めて園に持ち帰るまで全部子どもたちで頑張りました。
ジャム作りも、いちごのへた取りからひたすらかき混ぜて煮詰める作業まで、「おいしくなぁれ」のコールに合わせて頑張ってくれました。
子どもたちのやってみたいという気持ちを大切にする保育も自慢です。

―後輩指導で意識していることを教えてください。


「これくらい伝えたら分かるかな?」と自分の基準で量らず、1~10まで分かりやすく丁寧に伝えることを意識しています。
以前、「「大丈夫?」と聞かれた人は「大丈夫」としか言えないのよ」という話しを聞いたことがあったので、声を掛ける際は漠然とではなく「ここはどう?」などポイントを絞った声掛けをするようにしています。

―思い出深い出来事、エピソードを教えてください。

今年度、5歳児クラスでは「こびとづかん」が1年を通してブームでした。

『こびと大図鑑』
作:なばた としたか
出版社:ロクリン社

たまたま「こびとづかん」人形を持っていた先生が人形を部屋に置くとすごく興味を示して、元々クラスにあった「こびとづかん」の本もじっくりと見るようになりました。
ある日、子どもたちが保育室から居なくなったタイミングで人形の位置を変えると・・・戻ってきた子どもたちは「こびとが居なくなった!」とすぐに気が付き、そこから「こびとづかん」ブームに火がつきました(笑)

段ボールに画用紙などを貼ってお家を作り、いちごが好物の「コビト」イチゴクレナイに、イチゴジャムを餌としてあげたり1年間大切にしてきた「コビト」たち😊 あと半月で卒園するお子さんたちに「そろそろどうする?」って聞いてみるそうです。 次の5歳児さんに引き継ぐのかな?

秋のキャンプでは「キャンプに行ったら会えるんじゃないか」と行く前に盛り上がり、私たち職員も自然の中で会わせてあげたいと考え、子どもたちが寝ている間に「コビト」人形を朝の散歩コースに仕掛けました。
そして次の日の朝、散策で「コビト」を見つけた時の子どもたちの反応がもう素晴らしくて!!
目をキラキラさせて「すごい!」って😍
5歳児なので中には分かっている子もいるとは思いますが、本当に喜んでくれて私たちも楽しくなりました。
そんな子どもたちの純粋な反応がとても印象に残っています。

―保護者対応で意識していることを教えてください。

なるべく顔を合わせて、その日の様子を話すよう心がけています。
乳児は帳面があるのですが、文面だけでは伝わりきらないところもあるので、「今日こんな様子でしたよ」など一言だけでも顔を合わせて伝えるようにしています。そこからお家での子どもの様子や保護者の方のプライベートの話に広がることもあり、それが私は好きです。
雑談から悩みをお聞きすることで、保護者の方もちょっとだけすっきりして、子どもの安心、安定にも繋がるかなと思っています。

―残業や持ち帰り業務はありますか?

普段は昼の午睡中に作業を進めるようにして、なるべく残業しないように心がけていますが、行事前などは残って準備をすることもあります。
行事などでは、いつまでに何をするというタスクを職員誰が見ても分かるように書き出して、みんなで取り組むように工夫しています。
 
長く同じ仕事をしているので、どのタイミングで忙しくなるというのはよく分かってはいますが、ついつい自分の性格上後回しにしてしまい・・・
いつも反省しますが、ギリギリ派です(笑)
うまく時間を使えば、有効に時間が使えて残業も少なくてすむと思います。

ー最後にこれから保育士を目指す学生さん・求職者に向けて一言!

大事な子どもの命を預かる大変責任の重い仕事ですが、子供の成長を近くで見守ることができて、とてもやりがいのある仕事だと思うので楽しんでもらえたらと思います。
いろいろな園があるので、自分に合う園を見つけて楽しい保育者生活を送っていただきたいと思います。


「こびとづかん」の微笑ましいエピソードをお話しされているときのH.Yさんの温かい笑顔がとても印象的でした。
子どもたちがやってみたいと思う気持ちを大切にする保育、素敵ですね。
H.Yさん、ありがとうございました。

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取材日:2024年3月11日
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 今回お話をお伺いした、兵庫県神戸市 聖ミカエル北野園(社会福祉法人聖ミカエル福祉会)の情報はえんみっけ!サイトにてご確認いただけます。
園見学も受付中です!


インタビュー掲載期間:2026年3月31日迄


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