糖類の上

なんでもや 音楽、美術、理科系、三題噺などの原稿書きご依頼いただければ迅速対応いたしま…

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なんでもや 音楽、美術、理科系、三題噺などの原稿書きご依頼いただければ迅速対応いたします。。。

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記事一覧

エレフエ(電子リコーダー)を試奏してきたよ!!

「エレフエ」をご存知でしょうか? 台湾のメーカーが開発し、日本ではファインアシストが販売元となっているリコーダーを元にした電子管楽器です。 詳細な仕様は販売元の…

糖類の上
1年前
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プログラムノート公開第二弾! 「ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽」

先日のプログラムノート公開第一弾の、小池耕平リコーダーリサイタル「ヴィヴァルディとその周辺」に続く第二弾です。 今回は、青木洋也さんの合唱器楽アンサンブル、コレ…

糖類の上
3年前
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小池耕平リコーダーリサイタル「ヴィヴァルディとその周辺」プログラムノート

以前に書いたプログラムノートを公開したいと思います。 こちらはリコーダー奏者小池耕平のCD「ジーバー リコーダー・ソナタ全6曲」が発売されたときのリサイタルツアー…

糖類の上
3年前
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文章にする前にclubhouseで話してみるってあり?

以前からこういう古楽や音楽史に関する本って可能かなぁと思っているアイディアがあったんだけど、(でも実現するなら同人誌というか薄い本系で)文章だと書くのが面倒だし…

糖類の上
3年前
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ミケランジェロの「ダヴィデ」の右手はどうしてごついのか

ひさしぶりにnoteを再開しようかなと思い立ちました。続くかどうかはわからないけれど(というか、続けられる気はしないけれど)。 で、ちょっとリハビリ的に美術か音楽ネ…

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糖類の上
3年前
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緊急事態宣言延長で思うこと

なんと2年半ぶりのポストです。 ふと思い立って、こんなCOVID-19の状況下、そして日本だと緊急事態宣言がでて約1ヶ月、さらに1ヶ月延長が宣言された中で、思ってることを書…

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4年前
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作曲家と演奏家の関係性とはなんだろう

作曲者はどこまで守られているのか(編曲や楽曲改変とはなにか)、そして演奏者はどこまで自由に許可なくふるまえるのか。 ●話の発端すっごくとっちらかった多様な話を書…

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6年前
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カンディンスキーの表現主義とルオーの宗教画のルーツ

先日、行ってきた12月20日までパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」の内覧会のことを書いてなかったので、…

糖類の上
6年前
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浅井忠の晩年を知ることのできる展覧会

昨日9月9日から10月13日まで六本木の泉屋博古館分館で開催されている特別展「浅井忠の京都遺産 京都工芸繊維大学美術工芸コレクション」の内覧会に行ってきました。 浅井…

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6年前
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「これぞ暁斎! 世界がみとめたその画力」展内覧会

4月16日までBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界がみとめたその画力」展の内覧会に行ってきましたので、そのレポートをかね…

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7年前
6

チャイコフスキーの不遇な2曲

今回は、珍しくロマン派(というよりは国民楽派かもしれないけど)についてのお話です。 なんだか私は古楽と現代音楽しか聞かないんぢゃないかと思われている節があります…

糖類の上
7年前
6

デイヴィッド・マンロウCDライナーノーツ裏話

昨日は、デイヴィッド・マンロウの久しぶりのCD発売に伴い、デイヴィッド・マンロウとはどういう人だったか、そして発売されるCDの内容などを紹介しましたが、今日はちょっ…

糖類の上
7年前
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デイヴィッド・マンロウのCDが久しぶりに発売

今回はCDの宣伝です。 古楽奏者のデイヴィッド・マンロウのCDが久しぶりに発売されました。今回、そのCDの一部の解説の翻訳と執筆をさせていただいたので、みなさんにデイ…

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7年前
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「拝啓ルノワール先生 ー梅原龍三郎に息づく師の教え」展レポート

昨日は、10/19〜来年1/9まで、三菱一号館美術館で開催されている展覧会「拝啓ルノワール先生 ー梅原龍三郎に息づく師の教え」の内覧会に参加してきました。 この展覧会…

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7年前
3

ゴジラに少しでも興味を持てる人は、とにかく「シン・ゴジラ」観なさい!

今、すっごく話題(かな?)の「シン・ゴジラ」を観てきました。 ネタバレせずに語るのはほぼ不可能。。。 とはいえ、ストーリーはできるだけ語らずに個人的な見どころを少…

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8年前
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先週の食べ物とネコ(とイヌ)(7/18)

今週もお付き合いください。。。 こんな青いトマトを見かけると、なぜか「セロ弾きのゴーシュ」で猫が青いトマトをかついでやってくるのを連想するのでした。 ハンバーグ…

糖類の上
8年前
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エレフエ(電子リコーダー)を試奏してきたよ!!

エレフエ(電子リコーダー)を試奏してきたよ!!

「エレフエ」をご存知でしょうか?
台湾のメーカーが開発し、日本ではファインアシストが販売元となっているリコーダーを元にした電子管楽器です。

詳細な仕様は販売元のサイトをご覧ください。

楽器は島村楽器などで展示、販売もしていて、先日見かけたので試奏してきました。
その試奏リポートを書いてみました。
電子管楽器として評価するか、電子リコーダーとして評価するかでも評価は変わるでしょうが、ここではリコ

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プログラムノート公開第二弾! 「ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽」

プログラムノート公開第二弾! 「ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽」

先日のプログラムノート公開第一弾の、小池耕平リコーダーリサイタル「ヴィヴァルディとその周辺」に続く第二弾です。
今回は、青木洋也さんの合唱器楽アンサンブル、コレギウム・ムジカーレの演奏会「ヴィヴァルディとゼレンカ 18世紀の教会音楽」のために書いたものです。
どうぞお楽しみください。
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<ドレスデンとフィレンツェ、そしてゼレンカとヴィヴァルディ>今日の演奏会でとりあげられるゼ

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小池耕平リコーダーリサイタル「ヴィヴァルディとその周辺」プログラムノート

小池耕平リコーダーリサイタル「ヴィヴァルディとその周辺」プログラムノート

以前に書いたプログラムノートを公開したいと思います。

こちらはリコーダー奏者小池耕平のCD「ジーバー リコーダー・ソナタ全6曲」が発売されたときのリサイタルツアーのために書いたものです。
テキストでなく画像なのは、画像で説明している部分や、テキストにバツマークで効果をだすといった、ややプログラムノートには普段見られない表現を使っているためです。

ぜひお楽しみいただければと思います。(そしてつい

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文章にする前にclubhouseで話してみるってあり?

以前からこういう古楽や音楽史に関する本って可能かなぁと思っているアイディアがあったんだけど、(でも実現するなら同人誌というか薄い本系で)文章だと書くのが面倒だしと思っていたら、clubhouseなんてものがはやりだした。これは、言語化してみるってのが自分の中での感触を知るために手っ取り早いんぢゃない?って思ったので、気が向いたら、以下の内容でclubhouseで話してみようかと思う。

予定として

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ミケランジェロの「ダヴィデ」の右手はどうしてごついのか

ミケランジェロの「ダヴィデ」の右手はどうしてごついのか

ひさしぶりにnoteを再開しようかなと思い立ちました。続くかどうかはわからないけれど(というか、続けられる気はしないけれど)。
で、ちょっとリハビリ的に美術か音楽ネタで何か書いてみようかなと思い、きっと美術をやっている人にはいまさらというか常識であろう、ミケランジェロの「ダヴィデ」の右手はどうしてごついのか、について簡単に書いてみようかなと。。。(あまり調べなくても書けそうだからw

▶ミケランジ

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緊急事態宣言延長で思うこと

緊急事態宣言延長で思うこと

なんと2年半ぶりのポストです。
ふと思い立って、こんなCOVID-19の状況下、そして日本だと緊急事態宣言がでて約1ヶ月、さらに1ヶ月延長が宣言された中で、思ってることを書いてみた。

まずは、素朴な疑問。
海外の方がCOVID-19の個人などへの補償がしっかりしていて日本は少ない遅いと批判されているけど、正確に欧米各国の補償(誰にどのような条件でいくら)を列記してくれているサイトってないのかしら

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作曲家と演奏家の関係性とはなんだろう

作曲家と演奏家の関係性とはなんだろう

作曲者はどこまで守られているのか(編曲や楽曲改変とはなにか)、そして演奏者はどこまで自由に許可なくふるまえるのか。
●話の発端すっごくとっちらかった多様な話を書いてみたい。(なので読む人は覚悟して読んでくださいw)

本村さんが提起した話題はとてもいろんなことを考えさせてくれる問題でとても面白い。私と本村さんでは考えは違うけど、でもできたらいいなと思っていることは一緒なのでなおさら。

私も何年も

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カンディンスキーの表現主義とルオーの宗教画のルーツ

カンディンスキーの表現主義とルオーの宗教画のルーツ

先日、行ってきた12月20日までパナソニック汐留ミュージアムで開催中の「表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち」の内覧会のことを書いてなかったので、展覧会の紹介をします。
この展覧会はカンディンスキー(1866〜1944)、ルオー(1871〜1958)、クレー(1879〜1940)の作品を中心にこれらの画家の作風のルーツとなったもの、そして関わり合い、その後の分岐を展示することで、

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浅井忠の晩年を知ることのできる展覧会

浅井忠の晩年を知ることのできる展覧会

昨日9月9日から10月13日まで六本木の泉屋博古館分館で開催されている特別展「浅井忠の京都遺産 京都工芸繊維大学美術工芸コレクション」の内覧会に行ってきました。

浅井忠といえば日本の近代洋画の初期を代表する画家ですが、晩年5年間が京都高等工芸学校の、それも図案科というデザイン系の教授であったことはあまりしられていません。
この展覧会はその晩年の活動、事績を追い、日本のデザインへの影響を、彼のコレ

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「これぞ暁斎! 世界がみとめたその画力」展内覧会

「これぞ暁斎! 世界がみとめたその画力」展内覧会

4月16日までBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎! 世界がみとめたその画力」展の内覧会に行ってきましたので、そのレポートをかねて展覧会の紹介をします。
(写真は内覧会のため、特別な許可を得て撮影しています)

今回の展覧会はイギリスのコレクター、イスラエル・ゴールドマン氏の収蔵品によるものですが、すっごく多彩な作品が展示されていて、暁斎の技芸の幅広さ

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チャイコフスキーの不遇な2曲

チャイコフスキーの不遇な2曲

今回は、珍しくロマン派(というよりは国民楽派かもしれないけど)についてのお話です。

なんだか私は古楽と現代音楽しか聞かないんぢゃないかと思われている節がありますが、元々チェロを弾いてましたし、オーケストラでもシューベルト、ブラームス、チャイコフスキー、ヴェルディ、ショスタコーヴィチなどなど弾いてましたから、別にロマン派が嫌いなわけぢゃないのよ。。。
ただ、他の時代より突出してこの時代が素晴らしい

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デイヴィッド・マンロウCDライナーノーツ裏話

デイヴィッド・マンロウCDライナーノーツ裏話

昨日は、デイヴィッド・マンロウの久しぶりのCD発売に伴い、デイヴィッド・マンロウとはどういう人だったか、そして発売されるCDの内容などを紹介しましたが、今日はちょっと砕けて、私の担当した部分に関してですが、裏話をしたいと思います。買っていただけた方にはより楽しめるかと。。。

お仕事がやってきた!このCDの解説担当の話は、今回発売された他のタイトルの追加解説を執筆された方を通してワーナーの担当の方

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デイヴィッド・マンロウのCDが久しぶりに発売

デイヴィッド・マンロウのCDが久しぶりに発売

今回はCDの宣伝です。

古楽奏者のデイヴィッド・マンロウのCDが久しぶりに発売されました。今回、そのCDの一部の解説の翻訳と執筆をさせていただいたので、みなさんにデイヴィッド・マンロウについて知っていただくことも含めた記事です。
お付き合いください。

デイヴィッド・マンロウってどんな人?今でこそ、バロック音楽を中心として古楽を当時の楽器や奏法、スタイルで演奏することは一般的になりつつありますが

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「拝啓ルノワール先生 ー梅原龍三郎に息づく師の教え」展レポート

「拝啓ルノワール先生 ー梅原龍三郎に息づく師の教え」展レポート

昨日は、10/19〜来年1/9まで、三菱一号館美術館で開催されている展覧会「拝啓ルノワール先生 ー梅原龍三郎に息づく師の教え」の内覧会に参加してきました。

この展覧会は表題にあるように、ルノワールと梅原龍三郎の2人を師弟関係としてとらえ、焦点を当てたものです。

梅原龍三郎が1908年に20歳でフランスに渡り、数ヶ月後にルノワールを訪ね、大きな作風の影響を受けたことは知られていたわりに、梅原

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ゴジラに少しでも興味を持てる人は、とにかく「シン・ゴジラ」観なさい!

ゴジラに少しでも興味を持てる人は、とにかく「シン・ゴジラ」観なさい!

今、すっごく話題(かな?)の「シン・ゴジラ」を観てきました。
ネタバレせずに語るのはほぼ不可能。。。
とはいえ、ストーリーはできるだけ語らずに個人的な見どころを少し書いてみたい(って可能かなぁ、、、

▶︎ゴジラかっこいい!まずは、ゴジラの造形はとても凶悪でかっこいい。トゲトゲ感も目の無感情なところも無敵感があってよろしい。そして、初期の間抜けなほどぼよんぼよんな形態も愛らしいw

シン・ゴジラ

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先週の食べ物とネコ(とイヌ)(7/18)

先週の食べ物とネコ(とイヌ)(7/18)

今週もお付き合いください。。。

こんな青いトマトを見かけると、なぜか「セロ弾きのゴーシュ」で猫が青いトマトをかついでやってくるのを連想するのでした。

ハンバーグを久しぶりに作ってみた。

トマトを、きゅうり、枝豆、玉ねぎのサラダ。

土用の丑の日が近づくと、魚屋で鰻が目立ち出すのはよしとしても、パン屋でまで、うなぎパンを売り始めるのは解せない、、、というか、それで買ってくれるお客ってそんなにい

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