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「マルチトラック録音の良し悪しについて。」

2022年 2月17日 のブログ

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このブログはCMSレコード HP のブログ http://soboro.sblo.jp/ 「そぼろ」by CMSレコードエンジニア 小宮山英一郎 から、転載しています。

 今日は全国的に寒いようですが、亜熱帯の沖縄も結構冷えています。明け方は14℃はあったのですが、この14℃っていうのもかなり低いのですが、なぜか朝の8時にさらに下がって13℃になりました。先日そろそろ冬も終わりか、、と書いたのですが、まだまだ寒い穂は続くようです。

 その後昼間上がったと言っても15℃あまりで、夕方5時にはまた13℃まで下がりました。天気も悪く、薄曇りでしたので、あまり気持ちが良い一日ではありませんでしたが、ミキシングでほとんど部屋の中にいましたので、あんまり関係ないと言えばそうだったかも知れません。

 新しい信号経路のやり方を試しつつ、いくつかの曲のミキシングをやり直しましたが、うまくいく曲もあればそうでもない曲もあったりで、やはりこの作業はいつものことですが、一筋縄では行きません。

 だいたい、同じ日に同じ機材、同じマイクの位置で録音をしているわけですから、ミキシングは同じような感じですみそうなものなのですが、毎度のことながら、曲の感じというか、仕上げたい雰囲気が曲によって違うので、それぞれの曲での機材の設定は同じというわけにはいきません。

 マルチトラックでの録音、つまり楽器によって違うチャンネルに録音しているわけですが、言って見れば、これは演奏の音ををバラバラに記録しているわけで、それをまた再構築するのがミキシングという作業な訳です。

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 バラバラに、、と言っても演奏は同時にしているわけですが、それをわざわざ楽器によって別のトラックに記録しているわけですが、いっその事、全ての楽器をおんなじ部屋に入れて、少ないマイクで録音すれば仕上げは楽になるのでは、、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、確かに昔のジャズのレコードはそういう風に撮っていた物もありました。

 でもだいたい1960年代前半くらいから、楽器には各々マイクを立てるようになり、それを2チャンネルに現場でミキサーでまとめて、2チャンネルのテープレコーダーに録音していました。その後、録音機材の進歩で、それらをバラバラのトラックに記録して、後処理、つまりミキシングで、いろいろな効果をつけるということをやるようになったのです。

 そういうやり方は、後処理、ミキシングをしなければなりませんので、現場でバランスをとって終わりというのとは、比べ物にならないほどの手間がかかりますが、各楽器の細かい表情や音色を再現するにはその方法が良いということで、現代ではそれが主流になっています。

 しかしながら、上に書いた通り、ミキシングは音楽の再構築をミキシングエンジニアがしなければならないので、そのセンスが、とても問われる作業です。そのやり方が悪ければ、少ないマイクで全体を録った録音より仕上がりが悪くなる危険性はそれほど低くはありません。

 実際に録音した時はまあまあ良い音だったのに、仕上がりを聞いたら、それより悪くなってしまっていた、という話をミュージシャンからたくさん聞いたことがあります。

 マイクをただ立てて、録音して各チャンネルをミキサーを通して混ぜれば出来上がり、、というほど簡単ではないのがミキシングなのです。昨今ではコンピューターの内部でミキシングを終わらすことも多いのですが、そうした場合には独特のクセがある音抜けの悪い音源に仕上がってしまうことが多いので、注意が必要です。こうなっては、昔のテープで録音してアナログのミキサーでミキシングした方がまだマシ、、という結果に成りかねません。

 そうなると、デジタルのメリットは、テープの回転ムラがないことと、テープのヒスノイズがないだけということになってしまいます。

 いつもデジタル礼賛みたいなことを書いていますが、デジタルのマルチトラック録音とミキシングには、まだまだ問題点がたくさんあります。

 まあ、こういう話は音楽を聞いている人には関係ありませんし、よくわからない話ではあるのですが、エンジニアはその辺りのことをいろいろ研究して、どうしたら良い音で音源を仕上げることができるのか、、?ということを考えているのです。

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CMS レコード主宰 細川正彦の演奏情報

トリオHTK 8thライヴ 時間が変更になりました。(終了しました)

2022年 1月13日木曜日 at GROOVE 19:00~ 

〒901-2122 浦添市勢理客 2-18-10 地下一階. tel,fax (098)879-4977.

メンバー 細川正彦 p 高尾英樹 b 川原大輔 ds


2022年 2月13日日曜日 鹿児島県 徳之島 A-House (中止)                                             〒891-7101 鹿児島県大島郡徳之島町亀津7315 0997-83-2981

細川正彦トリオ ベース ジェフ 蔵方 ドラム 川原大輔

細川正彦トリオ ベース 古荘昇龍  ドラム Sebastiaan Kaptein 熊本ライヴ(終了しました)

2021年 10月26日火曜日  大劇会館   〒860-0808 熊本県熊本市中央区手取本町4-1

       

     10月27日水曜日  おくら 〒860-0848 熊本県熊本市中央区南坪井町1−12


〒901-2122 沖縄県浦添市勢理客2丁目18-10 098-879-4977
大森ひろ"The Drummist" レコ発ツアー 細川正彦p トリオ 加藤雅史ba 大森ひろds(終了)
8月25日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ  〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
 8月26日 水曜日 岐阜 アイランド カフェ 〒502-0911 岐阜県岐阜市北島5丁目3−5 058-213-7505
 8月27日 木曜日 大阪 八戸ノ里 バー蓄音機 〒577-0803 大阪府東大阪市下小阪5丁目6-5 06-4307-0080 中止
8月28日 金曜日 高知 Panchos(パンチョス) 〒780-0841 高知県高知市帯屋町1丁目2−1 088-823-0647 中止
 8月29日 土曜日 兵庫 明石 Pochi
 〒673-0892 兵庫県明石市本町1−1−2丁目 ローソンストア100明石本町店 B1F 中止
2021年 7 月 ライヴスケジュール(終了)
  7月14日 水曜日  名古屋 キャバレロ クラブ 18:00〜
〒461-0005 愛知県名古屋市東区東桜2丁目15-28 小島ビル 1F 052-931-0914
 ピアノトリオ  山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月16日 金曜日 大阪 梅田 ジャズオントップ 19:00〜
  〒530-0027 大阪府大阪市北区堂山町15−17 ACTⅢ 06-6311-0147
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月17日 土曜日 大阪 放出 ディアロード 14:00〜
 〒538-0044 大阪府 大阪市 鶴見区 放出東3丁目-20-21東大阪リビングセンター 4F 090-8141-7309
 ピアノトリオ 山本 学 bass 弦牧 潔 drums 細川正彦 piano
 7月19日 月曜日  名古屋 スターアイズ
〒464-0836 愛知県名古屋市千種区菊坂町3丁目4−1052-763-2636
   竹中優子 as 加藤雅史 bass 細川正彦 piano

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