田中監督との縁
コーチングを勉強し始めた頃に自分の中で一つの疑問が生まれた
選手って毎日指導者にいい所悪い所を評価されている。それで、日々ちょっとずつ上手くなっていく。でも、指導者って自分の指導方法を誰かに評価される事ないよね。それって指導が上手くならないって事じゃない?
そう思って何気にTwitterで呟いたら、ある人が同意して絡んできてくれた
それが尾道高校ラグビー部監督の田中春助氏だった
当時、コーチングの事も全然知らないそこら辺のおじさんの僕にとっては【あの、尾道高校ラグビー部の監督に絡んで頂いた】という感じ
それを機に何度か意見交換をさせて貰っていた
ちょうどその頃に井上正幸さんを広島に呼ぶ計画を立てている頃だったので「これはもしかして尾道が絡んできてくれるかも♫」という淡い期待を持ちつつ募集してみたら、見事に手を挙げてくれたわけだ
そうと決まれば、とりあえず一度会って話がしておきたいと思い、その旨を伝えると「来週くらいどうですか?」となり
Twitterでの初絡みからわずか10日前後で会う事になった
このスピード感が僕が彼を慕う理由の一つだ
この中のやり取りで面白かったエピソードがある
Twitterで絡んでから井上さんの件に立候補してくれたのでDMしましょうとなり、とりあえず自己紹介しますねとお互いが自己紹介をした
ここまではずっと敬語
ただ、次のメッセージからタメ語になる
自己紹介してるので僕の方が年上だとちゃんと解ってからの、タメ語笑
もちろん、嫌がる人もいるといると思うが、僕はこういう人が大好きだ
当時、僕の周りの人にも「オモロい奴見つけた」と言いふらしていた
そんなこんなで、初対面
尾道の居酒屋でコーチと3人でラグビーの事や広島の事、コーチングの事を大いに語り合った
すごい楽しかったし、勉強にもなった
その時に一番印象的だった言葉が
「監督の大きな役割の一つが選手に怪我をさせない事。たった3年間しかない高校生活だから、出来るだけ怪我をさせたくない。その為なら出来るだけの事はする。」
当たり前の事だけど、当たり前に言う人が初めてだったので感動した
そして「あぁ、今俺が高校生だったらこの人の下でラグビーがしたい」と素直に思えた
それから彼との縁が始まる
その翌々月に井上さんのコーチングに同行したのを皮切りに
2ヶ月に1度くらいのペースで尾道高校に行く事になる
尾道高校は井上さんのように臨時コーチを呼ぶ事が多い
その中で、僕が会いたいと思う人がいたら僕から「見学させてもらいたい」と伝える
田中監督はそれをよっぽどの理由がない限り断らない
そして、僕は色んなコーチのコーチングを尾道で見て勉強させて貰った
それは本当に貴重な体験だし、ありがたいという言葉でも軽すぎる
その懐の深さは
指導者としても
男としても尊敬する
そんな彼が次の手を打つ
「一般社団法人ブレイブシップス」を立ち上げる
いち教師が社団法人を立ち上げる事自体が僕の頭では理解不能だが
その一つの活動として尾道高校のグラウンドを利用した「放課後ラグビー教室」をスタートさせた
この活動が僕のラグビー塾への想いをより強くさせた
改めて、同じ広島という土地でこんなに想いを行動に変えれる人と知り合えたのは本当にラッキーだ
そうやって田中監督が引き合わせてくれた人の一人が
僕にステップの素晴らしさを教えてくれた奈良秀明さんだった
尾道高校ラグビー部についての動画はこちら⬇︎