リモートワーク主体×流動性=??
双方ともに、主流になってくるであろう仕事のスタイルであり、疑いの余地はない。ただ双方を掛け合わせてみた時に組織って今後どうなっていくのか?成長する組織なんてものを自らのマネジメントスキルだけで作り出していく事などが本当に可能なのか?とふと思った。
双方ともに個人の生産性、スキルセットを高めるという点では異論はない。ただ、その結果、高まった人間が収束していくモチベーションは、本当にサラリーが高いか低いかがメインになってしまうような気がしてならない。
対面での深い人間関係やそれを介して「この人についていきたい」「この人みたいになりたい」みたいなのがリモート中心になり感じる事が、現状よりは必然的に難しくなると昭和世代の私からすると感じられてならないからだ。
そうなった時、下記でも書いたが、海外企業の参入がグローバル化により活発化されている事、そのような中で、日系企業の給与水準が更に低く見えてしまう事も加味すると、そのまま何もアクションを起こさずに日系企業に勝ち目はあるのか?と単純にすごく不安にはなる。
総体的に日本が安い国に徐々になっていく事から、日系企業とサラリー面での差をつける事など、元々に安い賃金に上乗せをして、競争力を保てる額にセットするだけなので、欧米、中国をはじめとした国家からすれば造作もない状態に今後突入する。
おそらく、イノベーションによる飛躍的な売上、利益の向上を原資とした賃上げなどという不確実性が高いかつ即効性のないきれいごとを言っている場合ではないの事は確かだ。
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多角化を改め、選択と集中を徹底し、経営資源を徹底的にそこの分野に集中し、その他の部分は自社からは切り離し(人員削減)、アウトソーシングを徹底し、長期コストを抑える。その中で、企業間の取引を増やし全体としての底上げを図ると同時に外資に対する防衛を行う。 --------------
これぐらいの思いきった鉈をふるう事が求められるのではないかと個人的には考えているし、逆に流動性が叫ばれていて、終身雇用固執傾向の強い日本人にも受け入れられやすい今こそがタイミングなのではないか?そう考える。
上記に関していえば、投資を生業にしている銀行はさすがだなと近年思う。アウトソーシングではないが、FinTech分野、それを担える人材への投資を一気に行いスピード感をもって人を集め、改革を行い、既存の窓口業務や、ATM系に関しては一掃する形を目指しているし選択と集中がうまくできているなあと思う。
シニアによる定年延長や制度改変による労働力確保には反対である。なぜか?彼らのスキルセットは過去のものであり、今から選択と集中を行う分野にはほとんどの確立で当てはまらないからである。
学びなおしによる再戦力化というのがあるが時間もかかるし、何よりものにできる可能性が低い。また、今までの給与水準を可能な限り維持する事が求められるので、コストパフォーマンスの点からも上記のような状態を打破するための手段としては有効策ではないというのが今のところの私の考えだ。
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