「横スクロールで楽しむ絵巻物」の使い方


絵巻物を繰り展げて鑑賞する

漢字文化圏が発祥の絵巻物は、漢字の読み進め方と同様に、右から左へ繰り展げながら鑑賞されてきました。繰り展げ方には諸説があり、正解は存在しません。様々な繰り展げ方を楽しめるところが、絵巻物の魅力といえるでしょう。本サイトでは、いくつかの操作で絵巻物を横スクロールで鑑賞することができます。以下、使い方を説明します。

①マウスホイールを回転する(パソコン)

マウスホイールを絵巻上で回転させることで、絵巻を左右にスクロールすることができます。上に回転すると左方向に移動し物語が進行します。下に回転すると右方向に移動し逆行します。

②スワイプする(モバイル)

絵巻上でスワイプすることで、絵巻を左右にスクロールすることができます。

③スクロールバーのスライダーをドラッグする

絵巻物の下部にはスライダーがついています。スライダーをドラッグすることで、絵巻物を左右に移動することができます。

④ツールボックスの「次に進む」「前に戻る」をクリックする

絵巻物の下部中央にはツールボックスがついています。「次に進む」アイコン(<)、「前に戻る」アイコン(>)をクリックすることで、絵巻物をカルーセルのように左右にスライドさせることができます。

⑤ツールボックスの「最後に進む」「先頭に戻る」をクリックする

絵巻物のツールボックスの「最後に進む」アイコン(<<)をクリックすると、絵巻物の最後尾に移動することができます。「先頭に戻る」アイコン(>>)をクリックすると先頭に戻ります。

フルスクリーンで鑑賞する

絵巻物には、物語だけでなく、制作当時の風俗や装束、職業や風景など様々な図像が詰め込まれています。一幅の巻物は、さながらタイムカプセルのようです。絵巻物を深く味わうために、パソコンのモニターでフルスクリーンに切り替えて鑑賞することをおススメします。また、モバイルデバイスの場合は、フルスクリーンで横向きに切り替えて鑑賞することができます。以下、使い方を説明します。

①ツールボックスの全画面表示アイコンをクリックする

絵巻物のツールボックスの全画面表示アイコンをクリックすると、絵巻物が全画面表示に切り替わります(モバイルデバイスの場合は、自動的にデバイスが横画面に切り替わります)。全画面表示を閉じるアイコンをクリックすると、通常表示に戻ります。

②「フルスクリーンで見る」ボタンをクリックする

絵巻物の右下にある「フルスクリーンで見る」ボタンをクリックすると、絵巻物が全画面表示に切り替わります。全画面表示を閉じるアイコンをクリックすると、通常表示に戻ります。

詞書きを読む

多くの絵巻物には、物語の内容が書かれた文章である「詞書き」(ことばがき)が存在します。通常は、詞書きが先行し、次に絵で詞書きの内容を表すという形式を取りながら、進行していきます。本サイトでは、現代文と原文を切替えながら詞書きを鑑賞することができます。以下、操作方法を解説します。

①絵巻物をスクロールしつつ、縦書きで現代文を読む

詞書きのある絵巻物には、デフォルトで詞書きの現代文が縦書きで表示されています。現代文が長文で原文の紙幅からはみ出る場合、下部のカラフルなスライダーをドラッグして、読み進めることができます。

②段タイトルのインフォメーションアイコンをクリックして、横書きで現代文を読む

段タイトル下部のインフォメーションアイコン(i)をクリックすると、モーダル画面が開き、現代文や粗筋、解説を横書きで読むことがきます。

③概要欄の「...各段の詞書・解説を読む」をクリックしアコーディオンメニューを開く

概要欄の「...各段の詞書・解説を読む」をクリックすると、段の一覧が表示されます。各段の右側にある下矢印ボタンをクリックすると、アコーディオンが開き現代文や粗筋、解説が表示されます。文章の下にある「横スクロールで見る」ボタンをクリックすると、絵巻は文章に一致する段にジャンプします。

④ツールボックスの筆アイコンをクリックして、詞書きの原文を見る

絵巻物の下部中央のツールボックスにある筆アイコンをクリックすると、現代文が非表示になり原文をみることができます。キーボードアイコンをクリックすると現代文に切り替わります。

各段にジャンプする

ひと続きの絵・詞書きを数える単位を「段」といいます。現代風にいうと章のようなものです。書物の構成を理解するために章立てを読むことが大切と同様に、絵巻物を理解するためには段の構成を抑えることが大切です。本物の絵巻物は、巻物という制約のために、書物やネットのように章を飛ばして見ることができません。しかし、ネット環境ならば、ハイパーリンクは自在です。ぜひ、右へ左へ段をまたいでジャンプして、絵巻物をブラウジングしてみてください。以下、使い方を説明します。

①右サイドメニューの段一覧から、段タイトルをクリックする(パソコン)

②概要欄の段一覧から、段タイトルをクリックする(モバイル)

③概要欄の「...各段の詞書・解説を読む」をクリックし、アコーディオンメニューから段一覧を開く

③全画面表示の場合、ヘッダーメニューのインフォメーションアイコンをクリックする

登場人物名を見る

①ツールボックスの人物アイコンをクリックし、絵巻上に登場人物名を表示する

絵巻物の下部中央にあるツールボックスの人物アイコンをクリックすると、絵巻上に登場人物名が表示されます。再度人物アイコンをクリックすると、登場人物名が非表示になります。

「源氏物語絵巻」のみ対応しています

絵引を見る

民俗学者の渋沢敬三翁は生前、字引にあやかって「絵引」を構想しました。その考えは次世代の民俗学者に受け継がれ「日本常民生活絵引 全5巻」に結実しました。本サイトでは渋沢翁の構想を受け継ぎ、ネット上で絵引きはできないものかと考えています。以下、使い方を説明します。

①ツールボックスの書物アイコンをクリックし、絵巻上に絵引を表示する

絵巻物の下部中央にあるツールボックスの書物アイコンをクリックすると、絵巻上に絵引が表示されます。再度書物アイコンをクリックすると、絵引が非表示になります。

「直幹申文絵詞」「奈与竹物語絵巻」の一部が対応しています。

絵巻に関連する人物から絵巻を調べる

①絵巻ページの概要欄から人物画像をクリックする

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絵巻に関連するキーワードから絵巻を調べる

①絵巻ページの概要欄からキーワードタグをクリックする

キーワード一覧ぺージを開く

絵巻の成立年代から絵巻を調べる

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②検索ウィンドウから時代区分をクリックしてフィルターをかける

余計な情報を消して絵巻を鑑賞する

①詞書きがある絵巻の場合、ツールバーの筆アイコンをクリックして、段タイトルと現代文を非表示にする

②詞書きがない絵巻の場合、ツールバーの吹き出しアイコンをクリックして、段タイトルを非表示にする

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①絵巻ページの下にあるSNSボタンをクリックして、絵巻ページをシェアする

②段タイトル下部のインフォメーションアイコンからモーダル画面を表示し、最下部にあるSNSボタンをクリックして、絵巻ページの各段をシェアする

絵巻物以外のワイド美術の見方

屏風

絵巻物と基本的には同じです。2隻の屏風の場合、「右隻」「左隻」に段が分かれており、段タイトルをクリックすることで移動することができます。

西洋絵画

絵巻物とは反対に、左から右へ繰り展げて鑑賞します。

浮世絵

水墨画

扇面画


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