好きは好きでいい。興味なかったアイドルに魅了され、他人も自分も好きになった話。

ジャニーズWESTというアイドルをご存知だろうか。


『なんだ、ジャニーズの話か。』

と思った方が、この記事に巡り合ってくれたのであれば、とても嬉しい。
一年前の自分だ。


ジャニーズは詳しくない。
どちらからと言えば、キラキラ王子様は苦手なジャンルである。


そんな何でもない素人が、最近知ったジャニーズWESTについて語る。
ジャニーズのファンの方から怒られやしないか。そんなヒヤヒヤを抱えながらも彼らへの思いを言葉に残したかったのは、彼らが私の抱くジャニーズ像をぶっ壊してくれたからだ。

私は初っ端から、喧嘩を売りにいっている気がする。




私にとってジャニーズWESTは、


憧れであり、お守りだ。



ジャニーズのアイドルに向ける言葉としては、しっくりこないかもしない。
だが、彼らに向ける言葉としては、私はその言葉がまず浮かぶ。


自らを腐れ縁という彼らは、本当に仲が良く、それでいて馴れ合いはしない。
ただ、お互いが絶対的な味方でいる。羨ましい関係だ。



彼らを見て常々感心するのは、
真っ直ぐであったかい自己肯定と他者肯定の素晴らしさ。



私は、自己肯定感が高い•低いという表現が、どうしても苦手だ。
自己肯定感が高い人は自分に自信を持っていて正義であり、低い人は可哀想な負け組、なんてイメージが纏わりつく。

だから、私は彼らを肯定感が高いではなく、肯定をきちんとする人と言いたい。



“そうやな”、”ええやん”、”すごいやん”

彼らの会話のやりとりを聞いていると、相槌や共感の言葉がポンポンと飛び交う。今となっては当たり前のように聞いているが、はじめはその掛け合いの多さに驚いたものだ。

彼らの肯定は、決してプラスな感情に対してだけではない。
何もうまくいかない、こんなに頑張ってるのに、辛いしんどい...そんな時にも、”大丈夫!頑張れ!”ではなく、”分かる。そんな日もあるよな。”と、そっと同じ方向を向いてくれるのである。



でも、あまのじゃくな私は、全肯定されるのも、なんか嫌なのである。
ほら、めんどくさい奴。
そんな人間にでも、彼らはうまーく乗り越えてやってくる。




そう、彼らは、ただ全てに肯定する訳でもない。
相手を否定せず、きちんと自分の意思を伝えるのも、上手なのだ。
彼らの肯定スタンスの根っこは、感情や思いにではなく、“相手自身”に向いてるように思う。たとえ自分と意見や考えが違っていても、それを否定することなく、まずは受け入れる。『そっか、そう考えるんや。なるほどな。』と。そして、同じ様に自分の思いを伝えて、じゃあどうしようか、と話し合う。

自分も相手も否定しない。それが当たり前にできる彼らはすごい。





この『他者肯定』こそ、彼ららしい魅力の一つなのだと、勝手に思っている。
個性豊かな彼らが、周囲から気持ち悪がられるほど仲が良いのも、納得がいく。







彼らの言葉がすーっと心に響くのは、沢山の苦い経験に目を背けず、自分や周りと真剣に向き合ってきたからなのだろうか。思いや言葉は、熱く強く真っ直ぐなのだが、どこか温かく包み込まれる。彼らの纏う空気感は、とても心地よい。



“アイドルやけど、俺らも皆んなと何も変わらん。特別でも何でもない、普通。同じ一人の人間やから。” 

メンバーがよく口にする言葉だ。もちろん彼らはプロのアイドルだが、彼らの紡ぐ言葉や歌には、偶像ではない人間味がある。ここ1-2年で発表された楽曲はよりストレートな表現の曲が増え、歌声に感情がのって響く。



そんな彼らを見ていると、対面でキャーと声援を送るより、彼らと肩を組んで、彼らの思い描く景色を一緒に見ていたい気持ちになるのである。眩い王子様のキラキラより、人生を謳歌する青春のそれだ。彼らは眩しい。


そう思わせてくれる彼らは、やっぱりプロなのだ。
実際は、キラキラの王子様もこなすし、バチバチにかっこいい姿も見せれば、コントで笑いだって掻っさらっていく。コンサートに足を運べば、その格好良さにキャーキャーしてしまうに間違いない。
(いつか、コンサートに行けますように。)





ぎゅっとまとめると、”ええ兄ちゃん達”としか言ってない。
けど伝えたかったことは、間違っちゃいない。



いやいや、彼らの魅力をまだまだ話せていないじゃないか。


だってほら、メンバーの人数や名前すら挙げてない。
彼らの歌唱力や、話の面白さ、濃いキャラクター、トンチキソング、語り始めたらキリがないが、そこは今の時代に感謝。ジャニーズがYoutubeなどの動画配信サイトで、手軽に見られるのだ。少しだけリンクを貼っておこう。


本来は、2021.3.17.に発売となったrainboWというアルバムを応援したかったのだ。記念の年に生まれた、特別で至高のアルバムである。

買ってもらえたらこの上ないが、発売直後に言うことでもないと承知の上で、いつかレンタルでも良い。手にとってもらえれば嬉しい。




あぁ、別に人と違ってもいいんだなぁ。
なら、私もきちんと自分を持とう。向き合おう。
そして、相手に敬意を払おう。良いところを沢山見つけて、優しくあろう。

そんなことを、私はアイドルから学んでいるのである。




声に出して言おう、好きは好きで良い。


ちょっと気になったら、ジャニーズWESTの世界に触れてみてほしい。



彼らは心の健康御守。






追記 2021.12.25.

2021.3に公開したものを、加筆して再投稿。
彼らはこの半年でも、更に魅力が増してます。

彼らを知ると、人にも自分にも優しくなれる。
いつもありがとう。