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ラスト配信の終了

4月1日夜、これまで毎月第1土曜夜9時からの60分続けてきたYouTubeの生配信「e---Stream LIVE」が終了しました。これまで楽しみにしてくださっていた方々に、心から感謝しております。

始まりは3年前の4月

初の「e---Stream」は2020年4月27日でした。
コロナ禍に落とされ演奏もレッスンも「自粛」の名の元に実質活動不能状態に追い込まれていたあの状況は、アーティストにとっては死の宣告でした。それでもえんじろうに何かできることはないのか?そんな気持ちで考え始めたのがこの企画。収入源が絶たれ、持続化給付金以降は中途半端な規模だったため給付金のたぐいも一切もらえず、ただ浪費するのみの生活が続き、音楽活動自体を諦めるのかどうするのかと追い込まれていました。

当時のニュースなどの情報を素直に受け止め、医療従事者の方々や食料品を扱う休むことが許されない人々にとって、一瞬でも心の休まるひとときを届けられたらという思い。自分にとってもそうすることで「まだ必要としてもらえている」という心の支えが得られる気がしていたのですね。

特別にこの日の動画をご視聴いただけるようにしてみました。まだ固い雰囲気の初生配信をするえんじろうの姿が、ここにはあります。

変化する環境

それから年月が過ぎたものの、生配信は形を微妙に変えつつもずっと続けてきたのでした。
その歴史はこんな感じです。

  • 2020年5月~9月
    「e---Stream」平日前夜15分

  • 2020年6月~11月
    「e---Stream LIVE Special」不定期60分   

  • 2020年10月~12月
    「e---Happiness」月水金の夜15分

  • 2021年7月~
    「e---Stream LIVE」月1回60分 

形は変えながらも、思いや進めてきた方向性は一貫して音を届けて良い気分になっていただくことでした。
本当に「異常」な状況が長く続きすぎて、何が異常なのか判断できなくなってしまうくらい、異常が正常になりかけましたね。まだその影響は多分に残っていると感じることも多いですが、少なくともあの頃のように日本人の和を重んじる心が利用され「他人を監視し縛り合う行動」はなくなってきましたよね。当時こんな事書いたら本気で非国民扱いで睨まれますよね。

街をゆく人々の写真

というわけでこの頃になってようやく、コロナ禍からの脱却を感じられる場面も増えてきました。

役目は果たせた

最後の配信はバッテリーでの写真

最後まで「楽しい」をモチーフにということで、ラスト配信はポータブルバッテリーからの給電で行いました。この防音室自体も含め、内部のスタジオ機器のすべてを太陽光発電した電力で動かしました。エコ配信です。

えんじろうの生配信、対して世間への影響力の広がりは無かったとは思いますが、それでもこれを見ていてくださった人たちにとっては自分が決めていた「e---Stream」の役目は果たせたと信じています。だから3年間の無償配信には悔いはありませんし、そのおかげで強化されてきた配信環境やMC能力など、自分のためになったこともたくさんあります。リクエスト曲への挑戦や、元々苦手な即興パフォーマンス的なものもきっと磨かれたと感じます。
毎月楽しみにしていますというご意見や、楽しい時間になってますというご意見もいただき、やってみてよかったなあと思えました。

スタジオの様子の写真

この配信環境も、配信を重ねながら必要になるものを継ぎ足して今の形になりました。まさに成長するスタジオでした(笑)
ミキサー周りのテープ式ライトは、ただ演出でつけたのではなく、ここからの光があるとえんじろうの衣装に影が出にくいという利点があるなど、必要に応じつ加えたものには全部意味がついています。
物事に「意味」が付属している状態が、えんじろうは大好きです。きっと自分に意味を見いだせなかった時期の後遺症なんだと思いますが、そのおかげで今は充実感を感じられてます。

これから

生配信はあくまで代替手段。生演奏が実現できるようになってきたおかげで、収益をいただき本当に持続できる生演奏により強い「意味」を感じることは自然なことです。というわけで、これからは生配信に費やしていたプログラムや原稿制作、写真配置などの色々な労力をすべてリアルな音楽活動に向けて集中させてゆきます。
現在進行中のライブに向けての下準備や、これまた進行中の新たなCD制作に向けても拍車をかけてゆこうと思います。

どうぞこれからも、オカリナの虜 えんじろうを応援していただければ幸いです。4月1日の最後の配信へのリンクも貼っておきますので、良ければご視聴ください。ほぼうまく配信できたと思っていたのですが、後で確認するとトーク画面のBGMが鳴っていなかった。こちらの耳元ではなっていたのに設定ミスでした。最後まで「くやしい」がありましたが、すみませんでした。

エイプリルフール

この日がたまたま4月1日だったため、実はこれを「エイプリルフールの嘘」と捉えられた方も相当いらっしゃったようです。
ただ僕も知りませんでしたが、嘘つき可能時間は午前中という設定があるらしいです。配信は夜なので本当。そして今も改めて言っているので着実に本当です。

最後の配信のラスト、桜前線2曲演奏に続く「蛍の光」がそれを告げています。学生時代のいちばん「さよなら」を感じる曲で、吹いていてもぐっとくるものがありました。

それでは皆さん、またこの note や本番の会場でお目にかかりましょう。

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