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布施:人の為じゃない、自分の為

お寺で葬式や法事などの仏事をしたとき必ず払う「お布施」...
相場がわからなく、いくら払っていいか、いつも悩みますよね。
払い過ぎたくない、でも失礼な金額は避けたいと悩んだ結果、奮発して結構お布施したのに、何のお礼も言わない和尚さんも多いはず。そんな態度に正直イラッとする在家の方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんな思いをしたことのある方に、こんなお布施のエピソードをお伝えします。

たくさんお布施したのに、一言もお礼を言ってくれない和尚。
「こんなにお布施したのですから、褒めてくれても…」
「布施した功徳はお前さんに返ってくるのに、なんでわしがお前さんに礼を言わなきゃんならんのだ」

私の様な末端の禅僧からすると、このようなレスポンスはまさに高僧の為せる業です。

自分にお布施の功徳が返ってくるなら、何の惜しみもなくお布施ができるように感じます。またお布施は、お金だけではありません。

電車で席を譲ったり、笑顔を絶やさなかったり、優しい言葉をかけてあげたりするこも、立派なお布施です。これらは自分の懐は痛みません。いくらでもデキるお布施ですね。



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