一休さんの複利投資術
とんちで有名な一休さん、実は複利投資についても詳しく、とても数字に強かった禅僧でもあります。
一休さんのすごいところは、この投資術で自分の私利私欲を肥やすのではなく、困った人を助けたという点で、凡人には真似できません。
今回はそんなエピソードを紹介します。
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庄屋は使用人を安く雇って、こき使っていました。
その使用人は、毎日朝早くから夜遅くまで毎日一生懸命働きましたが、満足にお米すら買えず、家族を養うこともままなりませんでした。
一休さんは、その貧しい一家を助けるために、庄屋に頼みました。
「私は庄屋さんのご先祖さまを一ヶ月間毎日供養しますので、一つお願いを聞いてくださいますか」
庄屋は答えました。
「先祖を毎日供養してくれるなら、一休さんの頼みを何でも聞きましょう」
一休さんは、庄屋に頼みました。
「ありがとうございます。では、六畳一間の畳の各角(スミ)に、今日は一粒の米を、明日は今日の倍の2粒、明後日にはその倍の4粒…とお米を置いていってください。畳は6枚あり、全部で24の角(スミ)がありますから、よろしくお願いします。一ヶ月後、そのお米をいただきに参ります」
庄屋は、一日一粒の倍なら容易いことだと思って気軽に承諾した。しかし毎日続けていくと、24の角(スミ)には約1290万粒のお米を置くことになり、一休さんは一ヶ月後には500キロ以上のお米を手に入れ、使用人にあげました。
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