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お年寄りは大切に!

お年寄りは大切に!

そうすれば、私たちは、お年寄りから私たちが知らない知恵や知識をもっともっと学ぶことができます。

今日はそんなストーリーを紹介します。

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昔、年寄りは村の役に立たないという理由で、61歳で山に捨ててくる決まりになっている村がありました。この決まりを破ると、家の主は思い処罰をうけることになります。

そんな村の片田舎に、母と子が住んでいました。母は元気でしたが、明日61歳を迎え、息子は母をうばすて山に行かなければなりませんでした。

息子は仕方なく、翌朝早くに母親を背負って、重い足取りでうばすて山に向いました。やがて山もだんだん深くなり、うばすて山が近づいた時、息子の背後から「パキッ、パキッ」と枝を折る音が聞こえてきました。母は、息子が帰り道で迷わないように、道しるべに枝を折っていたのです。

息子は、母の愛情を改めて感じて、胸がいっぱいになりました。息子は母を捨てることができずに、一目散に山を下ることにしました。息子はどんな処罰を受けても、母を匿う覚悟を決めました。

或る日、隣の村長がこの村の村長に難題を出してきました。そしてこの難題に答えられなければ、この村を攻め落とすと迫りました。その難題とは「灰で縄を柔らかくしろ」というものでした。息子はこの話を床下に匿った母にしました。すると母は、縄を塩水につけてから乾かし、それを戸板の上で燃やすように助言しました。

息子は早速これを村の長に進言してみました。しかし隣村の長は、次々を難題を出してきます。二つ目の難問は「七節曲がった竹の穴に糸を通せ」、そして3問目は「打たずに鳴る太鼓を作れ」という質問でした。

すると、母はこれらの難問も見事に解いて見せたのです。第二の難問の答えは、竹の穴の片方に蜜を付け、もう片方の穴から糸で縛った蟻を入れる、そして第三の難問の答えは、太鼓の中にクマンバチの大群を入れるという答えでした。

これらの答えを聞いた隣村の村長は、あちらには大層頭がよい軍師がいると思い、攻めるのをやめました。

この答えが全て年老いた母親による答えだったと知った村の村長は、年寄りの知恵に感心して、これまでの姥捨ての考えを改めました。そして、姥捨ての風習は無くなり、人々は年寄りをいたわり、民は皆で幸せに暮らせるようになりました。

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何か困ったことがあれば、おじいちゃん、おばあちゃんに相談してみてください。きっと今までとは違った解決法を教えてくれるはずです。

お年寄りは大切に!!!

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