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機材追加の続き。 赤いMilwaukeeToolたち。

 以前の機材追加記事の続きです。

 第二便が届きました。 さて手持ちの機材をまずは。

もはや赤い宗教

 ところでMilwaukeeを手に取ってみると、マキタやコーキに慣れ親しんだ日本人的にはすこしチープな感触を得るのですよ。 まあ機能や能力で買っているのでそこは問題にはならないですけど。 あとウォーキーの公式宣材写真はやたら汚れた現場の雰囲気マンテンなものばかりで日本のメーカーでそういうのを見たことがないからへーぇ、使えばこうなるって意味も込めてセッティングしてるんだねぇ、とかおもってたけどプラスチックの表面的電磁界どうのこうのがどうしたこうしたなのか、めちゃめちゃ埃を呼び寄せて離しません。 宣材でそうなのだからつまりは機能という事ですね。 あまりにも赤いので現場迷彩を装う機能といったところなのでしょう。 だれかいい静電気防止剤とかご存知ないですか。

現場に居るだけでこう。

 さて全体的な使用感はこのくらいにして、まずは今回のメインというべきツールから書き留めていきましょう。


MILWAUKEE 2505-22 M12 FUEL™ Installation Drill/Driver Kit

2505-22 M12 FUEL™ Installation Drill/Driver Kit

M12インストールドライバー
日本未発売

 さてこのドリルドライバーはどう説明したらいいでしょうか。 日本ではあまり馴染みのない、というか何社かこのテの機材を発売していますが日本ではお目にかかれません。 とりあえず大工さんたちは大は小を兼ねるのが大好きで18V機か36V機のインパクトドライバーのみで戦いがちです。 DIYにおいても最近コーキがトチ狂ったかのように36Vマルチボルトより実売が高い外観とサイズと用途がほぼ同じの18V機や10.8V機のインパクトドライバーをラインナップしていますが普通の人は36Vマルチボルト一択でしょう。 ドリルドライバーをサブに買うって人もあまり見たことありませんし、1/4ヘキサシャンクの先端工具以外売れないのではと思うほどにインパクトドライバー一辺倒です。 そんなぼくもインパクトドライバーのほうがトータルでトルクあるし大は小を兼ね三郎でした。 そんな国で小型マルチな機種が売れないと判断するのは賢明なメーカーなら、日本仕様を作り日本に在庫を持ちカタログを更新するというコストをかけない理由なのかもと思っています。
 ですが例えば生体入りの集合住宅で朝早く、または夕方のオーバータイムに既存の設備品の脱着など行うのにはインパクトのドライバーは向いていません。 特に7.2Vのペンインパクトのような低トルク機種はハンマーのスプリングが弱くすぐにバリバリ言い出します。 近代的なハイツ住宅なら尚、高らかに響き渡るでしょう。
 そこでドリルドライバーならば、クラッチをオフにしてドリルモードにすればバリバリ音はしませんし、トルクが足りなければ低速ギアモードがあります。HITACHIの7.2Vペンインパクトは最大25NmですがウォーキーのM12インストールドライバーは最大300lbf·inなので33.9Nmありますからその辺も問題ないでしょう。

軽作業、仕上げ作業のドライバー引き継ぎ風景。 ソフトケースが可愛い。 

 10年ほど連れ添ったHITACHIの軽作業ドライバーはガレージのチョイドラになってもらいましょう。 この7.2Vペンインパクトはそこそこ使えたのでなかなか気に入っていました。 もう1ランク下の1セル3.6V機は本当にボビーユースというか回転数もトルクもダメでこれはドリルドライバーだとしても買うべきではないです。 主に自転車のホイールの組み替え時にたくさん回すニップル回しとしてくらいならゆっくりで締めすぎずよかったです。

ワンセル機は何に使うの。 イケアの家具もたぶんキツい。

 さて古巣の悪口は置いといて今回なぜM12インストールドライバーをチョイスしたかに移りましょう。 インストールドライバーという名前、まさに仕上げ作業を想定したドライバーの命名だと思います。 特徴として、交換可能な4種のヘッド、重量バランスのよいグリップガードのようなデザイン、持ち方が特殊なのだけど、ビットの軸芯を真後ろから押し込めるグリップデザインと正反切り替えボタン、グリップガードに付いたビットまたはビスを保持出来るマグネット、折った状態のペンインパクトより短いヘッド、軽くて丸く、仕上がった建材に傷を付けない(要検討)、などがあります。

交換ヘッド無しでもマグネタイズ1/4ヘキサシャンクなのでビットをそのまま使える。

 ヘッドの取り付け部はヘッドの回転止めの突起と1/4ヘキサシャンクの奥には強力なマグネットが鎮座しています。 ビスをナメまくった磁化ビットをそのまま突っ込んだらどんどん砂鉄が奥に回収されいずれ交換ヘッドが入らなくなる、さらに強力なマグネットで回収するか、シャンクを交換するかになるのでしょう。 気をつけたい。

ロッキング1/4ヘキサシャンク

 普段はこれを付けておけ、という感じの一般的なインパクトドライバーに付いているシブイチヘキサシャンクです。 先端のリングをスライドすればビットを解放できるアレです。 先述のようにマグネットを砂鉄で埋めたくなければとりあえずこれを付けておけばいいし、磨耗しても交換が容易です。 

3/8"(10mm)キーレスチャック

 サンパチ(10mm)キーレスチャックがあります。 これでシブイチヘキサシャンクの呪いが解ける事でしょう。 軸から抜けてしまうシブイチシャンクのドリル錐セットに頭を抱えなくてもよいことになります。 おめでとう! コー○ンなんかで激安で売っているシブイチシャンク変換キーレスチャックのように、軸を咥えインパクトハンマーを炸裂させまくると折れるだの噛みついて二度と外れなくなるだの衝撃でバラバラになるだのといった代物ではありません。 全て経験済みですが、工具メーカーのキーレスチャックはものすごく精密で滑らかで手で締めた締め付けトルクが容易に変化することはあまりありません。 (たまに緩むことはある)

オフセットアタッチメント

 このオフセットアタッチメントはみたままです。 箱の奥の角の隅っこのねじ穴、そこにしかネジが取り付けできない状況、美観的にそれなりの位置に取り付けたいあなたのセンスと収益をサポートします。 もしこれがなく、寸胴でデブな36Vインパクトで同じ作業を行うとすればとてつもなく長いエクステンションバーもしくは両手が必須な90度アングルアダプターを用いる以外に方法はありません。 これは普通にいつも使うように片手でそれを完了する事ができるアダプターです。

90度アングルアダプター

 もちろん90度アングルアダプターもあります。 この短い本体でも入らない場所で夢が叶う。 それは片手で完了できますので余った腕を材料やネジのサポートに回すことができます。 なおこのアングルアダプターにはその先に先ほどの三種のヘッドを取り付けて使うことが出来、それらの回転止めの突起があります。

届かない場所はない

 これらは全て片手で作業ができるように設計されています。 組み合わせは無限大!(そんなにはない) 君のアイデアで困難な現場を乗り越えろ!

工具上面にある速度切り替えと正反切り替えボタン
持ち方はこう、正反切り替えは親指で行い、トリガーは中指で操作する。

 このビットの軸芯を真後ろから押せるデザインは今後のスタンダードになるのではないかと思うほどにビスの締め込み/緩め作業のビットのカムアウトを防ぐことができるデザイン。 普通にガン握りでももちろん使えるが、使う人はよく知っているとおもうけど堅い木+ネジなんかを一気にネジ込む時、かなりの確率でカムアウト(ネジ舐め)が起きます。 デブな36Vインパクトなどガン握りの機種はビットの軸芯と手で押す位置にオフセットがあり、それを行うときは右手でインパクトドライバーを操作するなら左手をインパクトドライバー本体の後部に持って行き、ビットの軸芯を真後ろから割と全力で押し込み締め付けを行う。90~120mm程のコースレッドビスなどでは顕著ですね。 このミニドライバーではそんな作業はさせませんが、トルク的に不可能ではないかもしれません。
 あと書かなくてはいけないのが正反切り替えボタンが従来機と違う、本体上面のタクトスイッチになっている事。 これも慣れ親しんだグリップ際に戻せと幾人かのレビュワーが発狂していましたが、また幾人かは握り方によってはこれも悪くない、と言っていました。 ぼくもこの握り方においてこの機種のコンセプトを考えるといい選択だと思いました。 古いモノに固執するのもいいですけど、新しいモノを理解して付いていけるようでありたいです。

ここのマグネット、この程度なら振り回しても落ちない。

 海外レビュワーが口を揃えて誉め称えているこの機能。 ビットなら二本~三本、ビスなら10本くらい連れていけます。 解体作業やなんかで#1の+とマイナスを取っ替え引っ替えするようなとき、こんなにありがたい事があるのか…!? ってなりそうな気がします。 まだそのように使ってませんが。

グリップガードのおかげでバランスよく立ちます

 短い。 持ち手の具合も相まって長すぎないビットだと手元でネジを掴む感覚がとても使いやすい。 ペンインパクトのようにいざ力を入れると折れる部分がヘコヘコと折れ曲がったりもしない。 グリップガードの足でよき案配に立ちます。 が、4AHの裏の広い大きいバッテリーを付けると立たなくなるんです。 海外レビュワーがこぞって発狂していました。 が、ぼくてきには仕上げ作業でインパクトドライバーやドリルドライバーを立てて置くということはしないので、どんなに安定して立つとしても立っているということは転ぶということで重心バランス的に必ずビットか錐から仕上げ材に刺さるので、寝かせて置くが基本です。 台の上に立てて置いて何かの拍子に転んだら地面まで1mダイブとかする事にもなりかねません。 床も機材も大惨事です。
 ぼちぼちと使っていますが付属バッテリー込みで2ポンド(0.907 キログラム)と軽くてパワーもあり繊細な作業に向く。 なんでこれが日本に居ないんですかねー。


Milwaukee 49-90-2022 AIR-TIP Dust Collector

49-90-2022 AIR-TIP Dust Collector

バキュームの負圧で壁に張り付く集塵ノズル
日本未発売

 これ、タイトルのままの道具ですがみなさん、普段汚したくない綺麗な現場、またはお客様居住の案件で穴の開いたプラスターボードを補修継ぎ接ぎするとき、スイッチ増設するとき等どうしていましたか? ちりとりやダンボール等を養生テープですか? ゴミ袋を壁にテープ貼り? マスカー? 壁紙につかねーって作業し始めると端からめくれてくるあの!
 実はまだ使ってないので実力の程はまたいずれ…

このような

Milwaukee 2648-20 M18™ Random Orbit Sander

2648-20 M18™ Random Orbit Sander

M18ランダムオービットサンダー
日本未発売

 これもまだ使っていませんが、先のインストールドライバーと同じくらい楽しみにしていた工具です。 今までBOSCHのAC機を使っていました。 それは調子のいいランダムオービットサンダーですが、何せコードが付いています。 集塵機を接続して使うと粉塵をほぼ回収してくれるのでむせることもなく、家族に文字通り煙たがられる事もなく、サンディングペーパーの上でダストの煮凝りを作って材料に傷を付けることもありません。 ですが何せコードが付いています。 何なら切削面を縦横無尽していると集塵機のホースとコードが仲良しこよしです。 そこに来てこのウォーキーのランダムオービットサンダーは付属のダスト回収ボックスの集塵率がかなり高く、集塵ホースなしでも相当な作業が可能だと世間でもっぱらの噂です。 全ての拘束具から解放されたオービットサンダーはどこへいくのでしょうか。 まあおそらくは普段、集塵機を接続しますが場所によってはこの集塵箱が有り難いときもあるでしょう。 あとはどの程度のランニングタイムが得られるか、ですね。 数値スペックも実機バトルもウォーキーはかなり優等生ですが、バッテリー消耗がかなり早い印象があります。 印象なので実際にどのくらいとかはないですが、公式には3AHバッテリーで35分の稼働と書いてあります。 7,000 ~ 12,000 の可変速度ダイヤルがあり、5インチの8つ穴サンディングペーパー仕様です。


Milwaukee 48-32-2390 Right Angle Adapter

48-32-2390 Right Angle Adapter

90度アングルアダプター
日本未発売

 よくある90度アングルアダプターです。 機能としては完全に先述のインストールドライバーの下位互換と化してしまったツールですが、これはこれで使い勝手があるのです。 スムーズでタフネス、くらいしか書くことがないのでこのへんで。


あとは中古のホルソーセットとテーシャツ。 特に語ることは無しです。

このへんはいずれ… 箱がかわいい。
Milwaukeeおじさんなりきりセットのひとつ。 生地はよい。

 インストールドライバーのセクションで語りすぎて長すぎるので今回はこのへんで… (ここまで読む暇人はいるのだろうか)

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