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三代目JSeoulBMX

 3台目のフレームを冠するBMX、Tallorderの215v3 tt20.6"のモデル。

Tallorder 215v3 と S&M Whammov2

 訳あって、オレンジが出たら飛びつかざるを得ない性分だったので深く考えることなくポチり。 

 走行距離だけでいくとこのフレームが最も走っているのでは、と思う。 あまり聞き慣れない言葉かもしれないけど、この自転車はBMXサイクリングに使用している。 

Tallorder 215v3 と Tallorder 187v2

 元々はあまりにもキツいこの自転車に慣れるため、主に夜間、自転車筋をつけるなら乗って走ればモウマンタイと始めた今では趣味の一つとなっている。 街中を走れるようにきちんと効く前後ブレーキと夜間用のライトなど安全に配慮したモデルとなっているこれは、「サイクリング車」と呼んでいる。

 発端は、初めて買ったBMXにウキウキで乗って立ち乗りで3キロほど離れたコンビニまで軽くテストで乗ってみたらキツい。 とにかくキツい。 三年三カ月前の若かりし頃といえ、動筋もなければスタミナもゴミで、心肺機能など朝起きて支度して飯を食べ仕事をこなし帰宅すれば飯を食べソファなどに転がり頃合いになれば布団に包まれる生活に最適化されたこの身体はみっともなくも有らん限りの力で全力ダッシュをしたおじさんそのもので、その後三日に渡る筋肉痛を発現し現実と現状をイヤと言うほど味わう事になったのです。

 世のおじさん達と相違なく食べて寝るだけのこの身体はそんなバカな使い方をしていいものではない、とどこか決めつけ生きてきたその意識と同量の、このまま綻びて滅びてしまうのかという葛藤を、そんな大層な事ではなかった気もするけれど、とにかくあの頃は毎夜、5キロ、8キロ、10キロと走れる距離を伸ばし、意外にまだ動くこの身体に期待と不安を持ち、今では中三日でコンスタントに20キロを一時間以内、たまに50から70キロ程のプチロングライドなどをこなせるまでになった。

 今は左手親指が嫌がるので二週間半ほどお休みしているが、夜用ライトを新しいものに交換したばかりでまだ試していないので早く乗りたい。

 以来身体は軽く、怪我や故障にも耐性が付き、健康的な日々を送れていると思うのだけど、テニス肘やジャンプ膝的なものが痛かったりもする。 寄る年波というやつか。 チキショウメ。

 BMXサイクリングの自己ルールは、基本立ち乗り。 座って漕ぐのは御法度。 なるべく足は地面に付かない。 スタンディングが無理ならその辺をくるくると回るなど、交通の安全を確保出来る範囲で行う。 下り坂など全力で漕ぎいれてからのタイム稼ぎに空気抵抗減らしとして空走で座るのはアリ。 漕がなければ座るのはアリ。 という感じ。

 50キロから65キロくらいになると両方の太ももが攣ったり、昼間だと熱中症になりかけたり、ブレーキワイヤーがjamったり、パンクもしたり、リヤホイールのスポークが限界を迎えいきなりめちゃめちゃに緩んでシートステイなどに擦りまくったりといろいろあったけど、割と楽しく走れている。 100キロ走れるようになりたいのと、脚が攣らないペース配分などを修得したいが、性分的に行けたら行けるだけペダルを踏んでしまう。

33Tスプロケット

 サイクリング車として特徴的な装備は、この大きい目のスプロケットが顕著だとおもう。 シングルなのでやや泣きたい気持ちにもなったりするけれど、マウンテンバイクの一番早いギアよりはもう少し重いくらいのように思う。 乗り比べたりしたことはないが。

 元々ストリートBMXは25Tのスプロケットで後ろ9Tのコグドライバーを駆動し、20インチ451タイヤを回す。 タイヤ幅はストリート用の最も太い部類の2.4"、空気圧は70psi~90psiあたり。 あとは前途のブレーキやライトが付いている以外は普通のストリート車です。

スプロケットは25Tから普通に始め、鬼漕ぎしても進まない自転車から28Tにし、半年ほど慣れるとケイデンス限界まで回せるようになり30Tへ、30Tでも慣れてしまったので今は33Tだけど、さすがにここまで来ると踏み切れない。 自分の限界ケイデンスで踏み続ける体力がない。 トータルでは30Tの方が速かったが、これはトレーニング的要素もあるのでいつか33T軽くてダメだワーって言ってやりたい。

 車体はストリート車なんだけど、CSが少し長い(近年クイックさを求めてショートCS化しており、かつての普通のストリート車くらいの長さ)フレームであり、技術の足りないぼくにはフロントアップが結構キツい。 とにかく言うことを聞かない。 このフレームをメインにと思って買って組んでみたものの、1インチに満たないスペックでここまで変わるかー!? と少し凹んだりしたものでした。 位置付けとしては、ダートやパークの高速ライド向けのフレームらしくて、捲れにくい安定性を採ったフレームなのでしょう。 サイクリング車には最適なのではというわけです。

いずれレーサーBMXにしてみたい気もするけどとりあえずこの車体は気に入ってるので、身体の方が壊れ乗れなくなるまでにこの自転車は壊れることも無さそうなのが。


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