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BMXのバーライズは沼。


 皆さんはバーの高さをどうやって決めていますか?

 星占い? 四柱推命? タロット? 姓名判断? または量子コンピューター等を使って高度な演算を行うのかもしれない。

 チャラい流行り音楽によく「~のせいにして」みたいなタイトルやフレーズなんかが見受けられるがまさにそんな感じで乗り始めからずっと正解が判らずにいる。

 このnoteを本格的に更新を初めて9ヵ月だそうですが、その間にバー3本目はさすがにさすがに…

 結果としてこのエントリは少し前の「BMXのジオメトリについて整理する。」の続編的ポジションになるなあと考えている。


 さて、バーの高さというかハンドルバーの位置にどのような効果があるかを考える。
 高さと前後、幅、曲がり角なんかがスペックとしてはだいたい連ねられている。 


 曲がり角は好みでいいと思う。 アップスィープと、バックスィープがある。 たぶん手首の負担を減らす意味がありそうな、人間工学に基づいたと書こうと思えば書けそうなエルゴノミックスと銘打たれると途端にそれ以外に書くことが無かったんだろうと眉を潜めてしまうタイプの生き物である。 バックスィープにはステムで前へ押しだしたポジションを少し戻す位置関係になりそうな気がする。
 ただそれは内側を掴んでいる時と外側を掴んでいる時の手首の角度を適切なものにするだけの意味合いしか無いような気もする。 このスペックについては実は何の知識もなく完全に妄想で書いていることを正直に公表せざるを得ない。


 幅についても、ぼくはいつも最内を掴んでいるのでグリップが付いていればとりあえず一番内側を握っている。
 その状態で着地の最等に手がズレて鉄の部分に当たるとなかなかに痛い。 何度も何度も練習してぶつけ続けると蓄積された痛みが有ることに気が付く頃には結構な握りタコが生まれていた。
 グリップは定評のあるODI社のLONGNECK SLX 160mm (FLANGELESS)を使っている。
 表記の通り160ミリと長く、素手でも滑りにくく手触りがソフトでいて非常に耐久力が高い。
 今まで使ったグリップはだいたい半年程で削れてもげて何らか脱着の際にもういいやとなるのですが今使っているそれはもう1年半くらいになると思う。

勝手にオーバーニーと呼んでいる。

 端をそれぞれグリップの長さや最大幅なんかを考慮してカットし、だいたい全て同じようになるようにしている。 写真のバーはそれぞれ1インチ、 計約5センチ詰めてある。
 オーバーニー状態は完全に好みの問題だけど、自転車が転がったときにバーに傷が付きにくい。


 前後はいとも簡単に調整できる。

美しさの定義は人それぞれ。

 だが一般的にフロントフォークと平行である事が美しいとされているしぼくも何となくそう思う。 他の美しい状態という物を持ち合わせていないからではあるが。
 ただその場合、搭乗者とバーの距離はフレームのTT長さに依存しまう。 どうしてもというならステムの突き出し長さを変更するしかない。 とはいえ、実験的にバーを前後に倒してよりよい居住性を模索するのは良いことだろう。 次に買うことになるかもしれないフレームの参考にはなる。
 5mmも前後すれば乗り味は劇的に変化するだろう。 フロントアップはこのくらい、リヤを上げるならこのくらい、と身体に染み着いているからだ。 ただしその変化はすぐに吸収され、慣れてしまう。 なので特別な考えがない限りフロントフォークと平行にセットいている。


 高さ、今回のメインテーマであるがここにたどり着くまでに随分と文字を稼いでしまった。 
 今のメインバイクのS&M WhammoV2 20.75"のバー高さの来歴を書いておこうと思う。

① ファーストビルド時
 トップロードステム
 ミドルヘッドキャップのみ
 9.5"バー 前のバイクから移植

② フロントロードステム変更時
 フロントロードステム
 ミドルヘッドキャップのみ
 9.5"バー

③ 一気に11インチやで
 フロントロードステム
 ミドルヘッドキャップのみ
 11"バー

④ やっぱ高すぎた気がするので
 フロントロードステム
 いつ買ったか薄キャップとスペーサー
 10"バー

⑤ 低いのやっぱいいね
 フロントロードステム
 薄キャップと薄スペーサートータル10mm
 元の9.5"バー

 結果、ファーストビルドの時に組んだ状態より低くなってしまった。 ②と同じ。
 寸法的な事を雑に考えながら適当に買っていたので今回ちょっと採寸してみた。 ステムはずっと、PROFILERACING社のMADERAブランドばかりを使っている。 肉抜きが格好いい。 機能美デザインがぼくは好きなので。
 写真は左がかつてのメインバイクのTallorder 187v2 右が今のメインバイクのS&M WhammoV2

 トップロードステムとフロントロードステム

 ステムのライズ寸法というものがどこを基準にしたものかわからないのでとりあえずセンターからの数値ということで、トップロードステムはほぼ天面としてステム厚みが32ミリなので+16ミリ、5/8インチくらいかな。
 フロントロードステムはテープスケールの25ミリが接触しているように見えるので、16ミリ引くと-9ミリという感じ。 +16と-9の差を合わせると25ミリ、ちょうどほぼ1インチなのでそれは正しそうに見える。

標準的ヘッドキャップと極薄ヘッドキャップ

 標準的ヘッドキャップ、キャップ自体は10mm、後述するけどコラム長の都合で10mmスペーサーを足して20mm。 だいたい普通のBMXはこんな感じで高さ調整をするならスペーサーをステム上に逃がしたりして上下出来る。 極薄ヘッドキャップはそれ自体7mmくらい? にコラム長さの都合で3mmスペーサーを足してある。 ベタベタである。

ヘッドチューブ長

 ヘッドチューブ長さが違う。 かつてのBMXはおおよそ115ミリだったと思う。 ヘッドキャップやスペーサーで困ることはほぼなかった。 今のメインバイクのヘッドチューブ長は127mmくらいある。おかげでヘッドキャップあたりが極薄でないとステムキャップボルトが留まらない。 別売りであるのかわからないけど、長いキャップボルトがあれば上へは伸ばせるかもしれない。 それを用いなければ高さ調整の機会は失われたのだ。

ヘッドチューブからステムまでのトータル

 ヘッドチューブからステムまでのトータルは双方170ミリで同じだった。 まあフォークのコラム長に支配されていると言える。
 まあ薄々トップキャップも見た目気に入ってはいる。 スペーサーも無くしたいがコラムカットまではあまりやりたくない。 汎用性の問題で。

 上記の来歴をフォーク長さを同じとして、ヘッドチューブ下端からバーグリップまでの長さを書き留めていくと、
 ① 127+10+16+241.3 = 394.3
 ②    127+10-9+241.3 = 369.3
 ③    127+10-9+279.4 = 407.4
 ④       127+10-9+254 = 382
 ⑤    127+10-9+241.3 = 369.3
 となる。 数字にすると意外や意外。 思ったより変化が大きく感じる。 11インチバーから4センチ近く下がったので数字で見るとそれは混乱しそうに感じる。 こんなにコロコロ換えたら慣れる物も慣れれないわってなるね。
 ①の状態でもう少し上げたい気がする… からの②でさらに下がり、計測せずに適当に11インチバーを買って③になり、 までは13ミリアップで丁度よかったようだ。 からの、やっぱ高くてバープッシュでバーに乗りにくいと考え④になりかなり手応えはよかったから方向を定めるのに⑤を組んでみた。 プッシュは真上から行える感覚があり相当にやりやすいけどなんか心許ない。
 高さ的には④から±1/4インチくらいの範囲かなって手応えはある。 -1/2"は少し低すぎるかもしれない。 ただまだまだ腰が高いので慣れるか、脚力の状態により上体位置が下がればちょうど良くなるかもしれない。
 当人がまだまだ安定しないので決まらないということでもあるけれどヘッドチューブ長が長く調整幅が狭いフレームなので見た目を損なわないようにするとどうしてもバー交換になってしまう。
 まあバー買うのも楽しいからいいんだけど。

 細かい事が気になりだしたというのは上達している証だと思いたいが年中同じ様なことしかしていないムービー


 ④のレース用? 10インチバーは軽さで選んだけど肉厚が薄く着地時の共振が激しく辛いので9.5インチの屈強バーのほうが身体に優しい感じがある。 ただ今の自分には低すぎて突っ込み過ぎると突っ込み過ぎてしまうような安心感のなさがある。
 バーライズは沼。

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