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バニーホップ③

 新しいバーが届いてすこぶる調子がよくなったWhammoV2ちゃんですが、前回までの100バニでは体験できなかった感覚が得られたのを答えにしたくて型の練習という感じの50本バニーホップをしてみました。

💪50本バニーホップ💪

 といってもトータル何本跳んだとかの累計に入れるわけでもなくただ確認したい、実績にしたい的なだけの練習。 所謂普通の練習です。 普通の練習といってもこの場所で物跳びをするのはすごく久しぶりというかこの狭い場所でモノを越えられる速度を出すと止まれないという理由から物なしでスロー走行からでしかやっていなかったのだけど、かつてブレーキが付いていた頃はここで45センチを越える程度にまでは練習していました。
 今回は低めの40センチのダンボール箱に対し止まれる速度で高さと滞空時間を育てるチャレンジとしました。

 今回新しくエントリを起こしたくなるほどの何かどうした、を伝える前にぼくが認識している今のバニーホップの手順なんかをおさらいしておきたい。

  • バーに覆い被さる勢いでタメを作る。タメるというのはフロントに荷を掛けてタイヤを潰す気持ちで、足もなるたけ畳む。

  • 曲げた肘を思いっきり前にバーを突き出してフロントアップの勢いを作るプッシュの動作。(そのモーションで上げきる訳ではない)

  • 浮いてきたフロントタイヤをその勢いのまま背中でバーを引いてマニュアルの導入のような上げ方でフロントをあげつつ畳んでいた足でリヤタイヤに思いっきり乗って高速に腰を可能な限り高いところに持って行く。 この時バーは腕で繋がっているので上がるしかないから太股付近にやってくる。 この状態がフロントアップの完成。

  • フロントアップが完成しているころ、フレームを素早く立てた勢いで後輪も浮いていると思うので後輪が上に向かっているモーションの間に所謂しゃくりという動作で脚を畳み浮いてくる後輪をなるべく高いところにエスコートする。

  • 余裕があれば後輪が浮いてくるモーションの間にバーを斜め上に突き出して刺しという状態に入る。

  • あとは着地なので後輪が目標を越えたと感じたら、というか滞空時間の限界を感じる頃先に上がっていたフロントは落ち始めて前傾し始めているので早く脚を伸ばして後輪着地する。 なるべく前後同着だけど前着よりは後輪着地のほうがいい。

 という事を1秒以内に行うのがバニーホップなのです。 文字にすると大変な作業を脳で考えて身体を動かせるほどフレーム単位で戦うオンラインゲーマーのような分析反射は出来ないので全て予測と勘と慣れで行う。

 これの何がどうしたかという事を今回書き留めておきたいのだけど、今まで思っても出来なかったこと、バニーホップで一番難しく重要で成果の全てが決まるマニュアル体制からの高速腰上げの部分、今まではスローや止め画で見ているとマニュアルの形になっている頃既に膝が伸び、バネが死んでいたのです。

 ではどうやって跳んでいたかというと、おそらくは後輪軸、ペダル軸、ハンドルバーという力点作用点をてこの原理的にピャっと立てることによって後輪の上昇ムーヴを生み出していたんだと思う。 このマニュアル体制から後輪が浮くまでの0.3秒足らずの、膝を伸ばすタイミングを3フレームから9フレーム遅らせる、かつ後輪を軸にバーで持ち上げて上昇しているペダル軸の上でジャンプする為の力が足りなかった事、などが理由でおそらくは出来なかったんだと思う。 ジャンプを意識しすぎるとフロントが上がる力を殺してしまうのでフロント上がらずの目標に突っ込む、を何度か経験している。

 あと単純に0.3秒の中のタイミングを調整出来ない。 練習記録は2100本だけど数に入れていないのや数える前の練習を入れると優に10,000を越える回数、その癖で跳んでいるので今更変えられない。 筋力が足りないまま無理やり行うと伸びることが出来ずリヤは浮かないとか、すごい勢いでフレームごと前周りして前着クラッシュとか、そういう経験の恐怖から完全に煮凝りになっている手癖のバニーホップ。

 これを突き崩すのは並大抵ではなかった。 なかったのだけど、

✨バーを交換✨

 してからフロントを上げやすくなりフロントアップの兆しを作るところあたりまでの余裕がかなり大きく、特に苦労した低かったバーでのバニホからすると判断し考え調整する余裕すら出来膝を伸ばすタイミングやリヤタイヤへの荷の掛かりすら感じながら跳べるようになったというのです。

 これは感覚の話なので結果として何も出せるモノはないなですが今日、その50本バニホをしてこれは間違いないという感触をつかんだのでした。 高さとしては変わりないけど狭いいつもの場所でここまで跳べたのは成果ではないかと思うわけです。

タメ。 もっと低まりたいと思うけどメーター飛ぶ人はむしろタメが少なく見える。 さらに高いパワを用いて瞬間的に圧をかけているのだろう。 その方が速い。

 この侵入のタメが雑になりがちで跳べないなあって時はだいたいタメをナメている。 ただ伏せすぎると身体を持ち上げる時間と体力が足りない。

斜め上に見えるけど気持ちは真後ろに吹っ飛んでいるつもり。上手い人はここてさらに腰が降りる。

 マニュアル体制でフロントが浮き始める頃。 タメの前のリズム取り(※要出典)から対象に対するアプローチが始まるのだけれど、決定的なのはプッシュのタイミング。

高速に腰を上げてバーを引き寄せていくタイミングだけど、まだ思っているよりは膝の伸びが早い。

 以前はこのあたりで既に後輪が浮いてしまっていた。 脚力をほぼ使えずフロントアップのバー引きだけで跳ぼうとしていたらしい。 そんなつもりはないけどこの画で言うとフロントアップの前半は脚で、後半はバー引きでと考えてもいいのかもしれない。 ただしそのように身体が動くとは言っていない。

この辺で後輪が浮き始める。 やっている本人もなぜいつどうして後輪が浮いてくるのかは判っていない。

 走行スピードが遅いからか飛び方を変えたからかバーを引ききれない。後ろへの根性も足りていない。

フロントが落ち始める頃、後輪は最高点に達しタイヤと尻がキスをする。

 この箱は40センチの高さと15センチの奥行きがあるのでこの雰囲気だとまた60センチジャンパーに戻ってこれたように思う。 脚力で車体を浮かせられると自転車と身体が一緒に上昇していく感覚があって、長い滞空時間を稼ぐことが出来るようになってきているような気がする。 全ては憶測で記載された。

安心後輪着地。

 無事にダンボールの感触も音もなく越えられたらヨッシャァってなるところですがそこはポーカーフェイスで。 

 これを型として脳と身体に刻み、この方向で練習をしていけば60センチの壁を越えられるような気がしている、その根拠としては筋力が付いたからか、バーを換えたからか、天啓を受けたからかただの数の恩恵かはわからないけど前回の100バニの時にバニホバーがとにかくコワかった、どのくらい跳べるか跳んでみないと判らない感じ、フロントすら上がらないかもという不安がなくなりまだ上を目指せそうな感触すらある今のセッティング。 バーを換えただけで世界が変わったと言えそうな程に今バニホが跳びたいし、50本跳んでもどこも痛くなっていない。


 翌朝今までに体験したことのない様々が痛い。

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