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4台目 S&M Whammo v2

と、ロールバックの考察


 4台目は三代目ソウルフルなんとかかんとかの「サイクリング車」とは分けて、「練習車」と誇称している。 練習車とはいえ本番があるのかというわけでもなく、人生常に本番なわけですが。

 サイクリング車の様な安全装備はなく、公道は走れません。 近所の広場に遊びに行くときは車載か手押しになります。 その代わりパーツは全て持ち得る最高のものを、メーカーは可能な限りアメリカの、メイドインUSAで揃えてみようと。 サイクリング車には練習車のお下がりがよく搭載されます。

 俗に言う、ストリートというジャンルについて練習を重ね、身体が言うことを聞かなくなるまでにどの程度できるものか、 という議題に取り組んでいます。

 ストリート技で言えば今出来ることは、バニーホップもどき50センチ。

50センチ

 あとフェイキー戻りの短いのと、ロールバックがたまに決まる程度。 マニュアルは奇跡で3mとかなので出来るとは言えない。 基礎の基礎すらままならない状況です。 

 技の話になると長くなるので先に自転車の紹介から。

S&M Whammo v2

 このフレームの前はTallorderの187v2のショートフレームに乗っていて、TTが19.75"のCSが12.8"という女子供向けか、フラットランド用かな? ってスペックだった。 そのフレームにすっかり慣れていたのだけれど、バニーホップなど後5センチが稼ぎたくて、TTは長い方がフロントタイヤが上がると聞いて乗り換えてみたかった。 TTが長くてもCSも長いとフロントを上げるのにバニーホップ力の8割を使ってしまう感じだった3台目の苦悩を経てこれぞ完璧といういわゆる普通のスペックのストリート車。 天の邪鬼な性格を恨みつつ、最初からサイトのお勧め寸法で買っていればと思うわけだけれど、変わったジオメトリの自転車で得た動きは無駄じゃない、気がする。

 パーツ紹介はいずれやるとして、 今の流れはフロントアップ特化型みたいになっている。 あと、フロントフォークのオフセットは33ミリと大きめ。 これで何をやっても出来なかったフェイキー戻りが突然出来るようになったりした。

S&M WIDEMOUTH PITCHFORK 33mm

 フェイキー戻りが出来るようになって俄然成長したのがロールバックです。 フロントに荷重かけながらハンドルを横向けてロックし、後輪を横に回して180度周り後進に入り、そこから戻れてメイク、という技。 後ろ向きに走る技の第一歩という感じ。

 ロールバックも2年ほどやっているけどやっと180度なら安定して回れるようになってきた。 着地したときの安定性とリカバリーがまだまだだけど、こればかりは数やるしかないだろうね。

 ひたすらロールバックばかりするもんで、後輪のスポークにかかるダメージが過大ですぐに緩んだり折れたりしてしまう。 完成車も完組みホイールもショップビルドも全て。 いよいよ自分でホイールを組むようになりヒドいときは3日で10ミリほど振ってしまう程に情けない組み方などしていたけど近頃は組み方も勉強し、わざわざ買ったParktoolのスポークテンションゲージは20インチスポークには入らず、職人の、その日の気温や湿度に合わせた勘による手組みこそ至高! といえる完成度(ロールバックしまくって3カ月メンテナンスフリーだった) に至る技術が身に付いてしまった。

中国製の振れ取り台。 フレームでやるより便利。

 世のBMXライダーさんもホイールの歪みには苦悩していると思うのだけれど、スポークテンション調整など出来るのか? と思わしきショップ任せニキをたくさん見かけているのでその都度柔らかくしなやかな組み上げ調整をされていたらそれこそすぐに緩んでしまって財布が爆発しているのでは? と思うわけですが、今の所人の心配をしている余裕はないのだと思い返す次第です。

 ホイールスポーク調整は最終的にカンカン張りで調整完了とする方向で落ち着いた。 これが一番長持ちする。 スポークの音を揃えるより、振れを0.02mmに抑えるより、カンカン張り。

36h 8本組みダブルクロス イタリアン

というわけで今回はハブ交換を機に組み替えたホイール、ハブのフランジ径が大きくなりスポークが長くなってしまったので8本組みとし、イタリアンのダブルクロスで組んでみた。 スポークはそれで収まってしまった。 今知り得るまともな? 組み方で最強なのではなかろうか。 しらんけど。 メンテサイクルが伸びると安心して練習できるのでありがたい。

 次回は一番めちゃくちゃに乗った先代練習車、かバニーホップについて、でも。

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