プロンプトを与えない描画では各CheckPoint ファイルは何を描くか？(1/2)
ローカルPC のStable diffusion web UI（AUTOMATIC1111版）で
新たな描画プロジェクトを進めているうちに、何の弾みか、
プロンプト欄を削除してしまったまま「Generate」ボタンを
押してしまったようで、それまでのグロテスクな画と全く
異なる画が描画されていることに気づきました。
プロンプトを与えないと描画処理が始まらないものと今まで
考えていました。（NMKD StableDiffusion GUI ではそうだった
ように思います。）
その偶然があって、進行中の描画プロジェクトを一旦棚上げにして
「プロンプトを与えない描画では各CheckPoint ファイルは何を
描くか？」を現在手持ちの43 個の CheckPoint 総当たりで描画させて
みることにしました。
CivitAI などでの作例を参照しながら各CheckPoint を入手したものの
それには多様なLoRA ファイルやプロンプトの工夫もあっての成果
であり、本来、それぞれのCheckPoint がどのような画を描くのに
最適化されたものなのか、をここで明確に知ることは、「この題材に
このCheckPoint を使うのは無理筋。LoRA であれこれ工夫するより
別のCheckPoint を使うべし」などの判断に大いに有効でしょう。
また何と何のCheckPoint が同じルーツを持つのか、その表現の
近さから把握することも可能でしょう。
この記事の際には、題材を固定してCheckPoint の向き不向きを
比較したのですが、その題材にのみ有利不利が把握できたものの
各CheckPoint が何に特化したものかは今回のアプローチが
より明確化出来ると考えました。
Stable diffusion web UI（AUTOMATIC1111版）で6 画を一度に
描画（Batch count = 6）させた時に各描画と別に6 画を1 画
にサムネイル化したものが出力されますので、それを使って
各CheckPoint の「ディフォルト値としての描画結果」を
公開します。
なお、ネガティブ・プロンプトは以下の通りです。
頻繁に用いられる汎用的なものばかりを最小限で揃えました。
ネガティブ・プロンプトは空白ではありません。
（この点に重きを置く背景は、次の記事で言及します）
(easynegative:1.0), ng_deepnegative_v1_75t, (low_quality:1.4), (worst_quality:1.4), (badhandv4:1.1),collage, artist_name, signature,
watermark, monochrome, stamp,
家族や知人も見るブログと連動しているnote 記事なので、
画の公開基準は no NSFW（Not Safe For Work）としますが
6 画の中にNSFW 画が何度Rerun させても混じる場合は
ボカシを入れました。no NSFW の基準は「水着・下着装着
までをSafe 」での線引きとしました。
（念押しですが、以下の画は私からの描画指示なしで
各CheckPoint が本来どのような画を描くように内部設定
されているかのディフォルト値が出力されているものです。
いわば各CheckPoint が勝手に描いた画です。私の趣味嗜好は
反映・関与していません^^。あらかじめご理解をお願いします。）
abyssorangemix2_Hard.safetensors でのディフォルト（プロンプト
指示なし＝省略値）描画です。
アルファベット順公開の冒頭から面喰らいました。
普段プロンプトを与えての描画では、ここまでの傾向はありません
でしたので。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
againmix_V13.safetensors でのディフォルト描画です。
これにも別の意味で予想外でしたので驚かされました。
aniverse_thxEd14Pruned.safetensors でのディフォルト描画です。
多くのクラウド系AI 描画サービスは、このCheckPoint を無償利用
させているのか、と普段感じています。ネット上でよく見かける
キャラクタを描きます。（このCheckPoint はプロンプトによく
追従してくれますが、このCheckPoint をメイン、またはこれだけ
しか使えない環境でのAI 描画では私なら根気が続きません。）
anreal_v10.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic_brav1.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic シリーズは東洋系女性を描くのに特化した
CheckPoint なのでディフォルトでそのような女性画が出力
されるのは納得します。（が、結構、その他のCheckPoint でも
そのような傾向が目立つように思います。）
beautifulRealistic_brav3.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic_v40.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic_brav5.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic_v60.safetensors によるディフォルト描画です。
beautifulRealistic_v7.safetensors によるディフォルト描画です。
やはりv7 になってbeautifulRealistic シリーズは大きく内容変更が
あった、という従来からの感触を裏付けします。
LoRA ファイルによる補正なしで、ここまでの美貌を描くのは
やはり驚きです。
breakdomain_M2150.safetensors によるディフォルト描画です。
chikmix_V3.safetensors によるディフォルト描画です。
chilled_remix_v2.safetensors によるディフォルト描画です。
chilloutmix_NiPrunedFp32Fix.safetensors によるディフォルト描画です。
clarity_3.safetensors によるディフォルト描画です。
elegance_V5.safetensors によるディフォルト描画です。
epicrealism_naturalSin.safetensors によるディフォルト描画です。
epicrealism_pureEvolutionV5-inpainting.safetensors によるディフォルト
描画です。
他のCheckPoint よりGPU メモリを食うのか、同じ画像サイズでも
多頭奇形が出ています。
fruitExplosion_fruitExplosionV10.safetensors によるディフォルト描画です。
grapefruitHentaiModel_grapefruitv41.safetensors によるディフォルト
描画です。
プロンプトを与えての普段の描画では、普通に使えているほうが
不思議なほどの名前通りの表現ぶりです。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
hard_blendNsfw.safetensors によるディフォルト描画です。
名前通りの描写の他に、意外にも風景画に適した系のルーツを持つ
CheckPoint であることが理解できます。人物と風景の混在画に
向いていそうです。
hardcoreAsianPorn_v20.safetensors によるディフォルト描画です。
サイバー女子隊員を描くのに良い描写をするCheckPoint の1 つ
ですので、名前に反して無難な表現（キワキワながら）に抑えて
くれて安心しました。LoRA ファイルの付加なしでも、このように
美しい表情を描いてくれます。
ちなみに普段使っているプロンプト下での描画はこんな感じでした。
hellomecha_V10Beta.safetensors によるディフォルト描画です。
手持ちの2.5 次元系のCheckPoint の中では最も迫力のある画を出力します。
ここで記事を分けます。
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