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田崎さんとお茶してきた話

こんにちは、Enigmaです。
今回は田崎陽太さん(https://x.com/tasaki_yota?s=20)とカフェでお茶をしてきました。

田崎さんはKhakiのCo-Founderであり、昨年、Episode3というアーティストチームを結成し、自身も前線で活躍するジェネラリスト、背景アーティストです。

そんな田崎さんに色々聴き、他の方の役にも立つと思ったので、それを記述していきます。

最小の労力で最大の結果を出す

お金で解決できることは惜しまず投資。 アセットやプリセットやアドオンなどを購入することで作業時間を短縮し、他のことに時間を割くことで作品のクオリティが上がるなら惜しまず購入するようにしている

私が昨日高性能なデスクトップPCを購入した話をすると、逆にこの3年間ノートPCだけでやってきたのが勿体無いとのこと。
PCスペックで作品のクオリティが落ちるなら、たとえ生活が苦しくなっても高性能PCを揃えておくことが重要であると話していました。

使いたいツールを選ぶ

使いたいツールを自由に使えるような環境を作ることを大事にしている。

自分に合わないツールを使うとテンションやパフォーマンスが下がるのでできるだけ好みのツールを使うようにしている。
プライベート、仕事でも好きなツールを使えることが大事と話されていた。

好きなツールはBlender

田崎さんは元々Cinema4Dユーザーということもあり、最も好きなレンダラーはOctanだが、好きなツールはBlenderであり、一応Octanも使えるようだが互換性がイマイチとのことでCyclesを使っている。

 UnrealEngineを使う理由

それはレンダリングが速いから。
Blenderで3回トライアンドエラーができるならUnrealでは10回でき、より良い作品ができる。と話されていた。

最近見たチュートリアル

田崎さんは最近UE5を学ばれており、その中でもよかったものを紹介してくれたのでそのYoutubeリンクを貼っておきます。

Willium Faucherさん(https://www.youtube.com/@WilliamFaucher


今後チュートリアルを作る予定は?

「長編は無い。作って後悔はしていないけど、あんな長編は一回でいいかな。」と話されていた。

私も田崎さんとほぼ同時期に10時間以上のチュートリアルを作っていたので激しく共感した。

10時間を超えるチュートリアルを全部見ることだけでも骨が折れるのにやる人はもっと大変だと思う。10時間全部見せても必要な部分は限られてくるからそういうのを30分くらいの動画で出すかもしれない。と話されていた。

ちなみに私は田崎さんのチュートリアルを3周は見ている、、、

田崎さんのチュートリアルはこちら(https://www.wingfox.com/c/8605

私へのアドバイス

私の作品を田崎さんに見せると、コンポジット、グレーディングを鍛えることを強く勧められました。
これをちゃんと鍛えると作品のクオリティが3割〜4割上がるとのこと。

田崎さんおすすめコンポツール

田崎さんおすすめは blender✖️AfterEffectsの組み合わせ。
なぜ、NukeやFusionではなくAEかというと、Nukeだとハリウッド系と用途がある程度決まっているが、AEは使う人の幅が広いためプラグインが多いのが強み。

Red GiantやOpticalFlareなど強力なプラグインもあれば、
MugicBulletLooks(https://flashbackj.com/product/magic-bullet-looks)
というカラーグレーディングプラグインの各パラメーターを見ることでカラーグレーディングの勉強になるとのこと。

なぜコンポを磨くべきなのか?

結論から言うとそれは「トライアンドエラーの回数が多いほど良い作品になるからだ」と言う。

例えば、田崎さんに見せたこの今作ってる私のショートムービーのこのシーンを例に出そう。

Cut1

このシーンで「空の色が意図していたのと違う」と思った場合を考えよう。

私はBlenderの3Dシーンに空の画像を配置してレンダリングしている。
レンズフレアなどもそうだ。そしてこのシーン全体の150フレームをレンダリングするのに2日かかっている。

この方法で空模様を変更するには再びレンダリングするためさらに2日かかる。

しかし、BlenderのカメラをAEに持ってきて空の合成をAEでした場合、変更は10秒程度で終わる。

このように必要最小限だけレンダリングして、残りは全てAEで作ることで思うように調整がしやすくなるのだ。



記事は以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。


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