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カタカナ英語、和製英語に要注意

カタカナって本当に厄介だと思います。外来語だと思ってしまうので、そのまま英語っぽく言えば通じるという誤解をしてしまいます。しかし和製英語はいたるところに転がっているのです。

例えば、あなたも私も大好きなシュークリーム。”I love shoe cream.” なんて言ったら「私、靴クリームが大好きなの。」という意味になってしまいます。”I live in a mansion.” だと「私は豪邸に住んでいるの」ということに。

カタカナ英語をそのまま使ってしまうと、とんでもなくかけ離れた意味になってしまうので、非常に危険です。

ちなみにシュークリームの語源はフランス語らしいです。「シュー」はキャベツの意味。確かに小さなキャベツのような形ですね。英語では”cream puff”が正解。”mansion”は豪邸という意味で(ビルゲイツ氏が住んでいるような)、私たちが俗に言う「マンション」は英語では”apartment”でOK。

昔働いていた英会話学校の同僚で、それは熱心に日本語を勉強しているアメリカ人の青年がいました。来日してから片時も辞書を離さず、分からない単語はすぐに調べる、真面目な彼。

レッスンの合間に「スターバックスに行くけど何か買ってきましょうか?」と私に尋ねてきました。「じゃぁお願い。」と言うと、「アツイの、クロいの?」と聞いてきます。

何の事か解らないので聞き返すと、「アツイの、クロいの?」と繰り返す彼。そこでようやく理解できました。「ホットのブラック?」と言いたかった訳です。
熱心に勉強するあまり、全てのカタカナを、ご丁寧に逐一和訳していたのです。

日本へ来て初めてスタバに行った彼は、笑顔で迎える店員に「アツイの、クロいの、ミジカイの。」とオーダーしたところ、間を置かず「ホットのブラックでショートですね!」と返答されたんだ、とプンプンしながら話していました。

「日本人はなぜ日本語という美しい言語があるのにカタカナを使うんだ!」と。

彼とイタリアンレストランに行った際は「僕は魚介類の麺」(シーフードスパゲティね。。)とオーダーするし、しまいには「ちょっと排尿してきます。」と言いだす始末。苦笑

確かに、日本語を勉強する外国人にとって、カタカナや和製英語は邪魔な存在かもしれません。いや、英語を勉強する日本人にとっても、それはやっぱり厄介なのです。

時代劇好きなアメリカ人男性がいました。ある日本のレストランで、食事をする際にナイフがないことに気付きます。ウエイトレスに声をかけた彼はこう言ったのです。「すみません、ワキザシありますか?」彼曰く、刀よりも小さいんだから「脇差し」で通じるだろう、とのことでした。笑

日本人が発音に注意すべき言葉もたくさんあります。「マクドナルド」と言っても到底通じません。「マックダーノゥ」です。「フライドポテト」は、”French Fries”だし、Aセットではなく、”Combo A”と言わなければ、なかなか食にありつけないのです。涙

バイキングは “buffet”、アルバイトは”part-time job”。ホッチキスは”stapler”だし、ピーマンは”green pepper”。オートバイは”motorcycle”だし、ミルクティーは “tea with milk”なのです。

こちらで紹介した和製英語は、氷山の一角( tip of the iceburg)でしかありません。果てしないほど沢山ある和製英語ですが、その違いを発見するのも楽しいものです。


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