【おうち英語】イギリスSPaG programにみるネイティブの文法学習、そしておうち英語っ子と英文法
Englishbuds 管理人 MommyKayo です。
Englishbudsでも今週から
Jolly Phonics&Jolly Grammarのレッスンが始まり
私も新学期気分を味わっているところです♪
息子のディスレクシア疑惑から縁あって
このように講座まで開かせてもらうくらい
深く関わらせてもらえることになっている
Jolly Phonics & Jolly Grammarは
現在、イギリスのPrimary School(小学校)において
読み書き、そして文法学習のために
広く活用されているメソッドです。
Jolly Phonicsは比較的新しいメソッドで
Jolly Phonicsは1992年に誕生し、
そしてその後2006年に
Jolly Phonicsのフォローアップ、文法学習のために
開発されたのがJolly Grammarです。
この新しいJolly Phonics & Grammarが
ここ数年で一気に知名度が上がった理由の一つに
イギリス政府が2013年に打ち出した
SPaG program
において
Jolly Phonics & Jolly Grammarが
公教育現場における推奨教材の一つとされたこと
が挙げられると思います。
このSPaGは
Spelling (綴り)
Punctuation (句読点)
and
Grammar (文法)
の頭文字を取ったものであり
つまりのところ
イギリス国民の国語力低下への懸念、
その状況を改善させるための政策
と言えます。
こうして具体的に国を挙げての政策として
積極的に動いているところを見ると
イギリス政府にかなりの危機感があるのだと思います。。。
おうち英語に関わっていると
知らず知らずのうちに
英語系新興宗教(!)に入信し
盲目的に
ネイティブ信仰
してしまう場合も・・・(^^;
その教義は
ネイティブが話す英語こそ是
(教祖の言葉は神の言葉・・・)
そしてその信仰が深くなりすぎて
ネイティブの英語が
間違っているわけない
とまで盲信してみたり・・・(^^;
神のことを疑っちゃ罰が当たる~
みたいな。。。
でも実際のところは
ネイティブの英語が正しいどころか
英文法、スペリングの乱れが
イギリスで大きな社会問題となっているんですよね。。。
ネイティブだって
文法を間違うこともあれば
スペルミスをすることも普通にある。
冷静に考えてみれば至極当たり前のことなんですが(^^;
日本人の私たちだって
日本語で普通に文法ミス、漢字の書き間違えするなど
日常茶飯事ですもんね
日本でも
日本語の乱れが指摘されるように
イギリスでも同じように英語が乱れてきているのでしょう。
言語は時代と共に変化していきますから
乱れと取るのか変化と取るのか
難しいところはありますが
やはり言語としての品格・教養を保つ上で
譲れない一線はあるようです。
そんなわけで
イギリスでも国を挙げて
正しいスペルが書けるように
洗練された英文が書けるように
教育現場で改革が行われています。
現在、Englishbudsでは
Jolly PhonicsとJolly Grammar1~3のレッスンを
ご提供しており、
より良いレッスンをご提供するために
教材研究を怠らないようにしております( ̄_ ̄)ゝ
Jolly PhonicsとGrammarの教材・カリキュラムを知れば知るほどに
文法・スペルの乱れは深刻なんだろうな・・・
と思わざるを得ません。。。
何度も何度も復習する機会が
カリキュラムに組まれていることが
Jolly PhonicsとJolly Grammarの魅力の一つでもありますが
この何度も感が本当にすごくて(^^;
「えー、またかー!」
と思ってしまうほどある意味しつこいのですが、
そう思うほどに復習する機会が
定期的にふんだんに与えられています。
その様は
一歩進んで二歩下がる~♪
のよう。(例えが昭和)
この定期的な反復が定着を促していくのですが
母語である英語をネイティブが
ここまで丁寧に繰り返し学習していくのは驚きでした。
特に私は長年日本の高校で教えてきて
その日本の学校英語のカリキュラムの淡白さと言いますか、
単元毎の学び切り方式に慣れ親しんだ者からすれば
この反復方式は
「ちょっとしつこいんではないですか?
簡単すぎやしませんか?」
と思ってしまうこともありました。。。
しかし、逆の視点から考えれば、
ここまで丁寧に反復を繰り返して
定着させるカリキュラムになっているのは
教えると言うよりも
クセの矯正・思い込みの修正
が目的なのではないか・・・と思えてきます。
ずっと使っている
言い回し・文法・スペリング、
どれも正しいと思っているから使っているわけですよね。
そしてコミュニケーションレベルでは
十分に通じる、困ったことはない、
となれば
「それでOK、何があかんの?( ̄_ ̄)」(開き直りか!)
となりますよね。
なくて七癖
と言いますが、
自分は正しいと思い込んでいることやクセは
誰しもあるもの。
そしてそれらは信念ともいうべきものに支えられていますから
かなり頑固で1回や2回の指摘では直らないんですよね~~~
ネイティブの文法矯正、正しいスペル定着
というのはなかなかに大変なのでしょうね~。
ネイティブも苦労あるんですね~。
お気の毒に~。
と他人事みたいに言ってますが・・・
これっておうち英語っ子も同じ
だと思います!!!
先日のインタービュー企画でわが家の娘も
とコメントしておりましたね・・・( -_-)
確かに高校時代、
何回OとCを説明しても
これぞ馬耳東風!!!と言わんばかりに
理解してくれませんでしたから・・・( -_-)
わが家の娘以外のケースでも
私のJolly Phonicsの講座は
同音異綴りコースからライティングの宿題を
お出しするようにしているのですが
そのライティングを添削しながら
やはり皆さんそれぞれにクセ・思い込みをお持ちだな・・・
と思っております。
何回も指摘するのですが
何回も同じGrammatical Errorが登場するという
いたちごっこぷり・・・(^^;
文法というのは
その言語を操るパソコンで言うなら
OSみたいな存在だと思うのですが、
そのOSには2種類あるような・・・。
OSをあーだのこーだのやりながら
自分で本を見たり人に教えてもらいながら
苦労しながら組み立て
「あのパーツはどうしたら手に入るん?
ここのパーツうまいこと機能してない!!!
とりあえず動くけどラグい!!!
処理速度遅い!!!」
という若干ポンコツ感あるOSっぽいのが
臨界を過ぎた大人の英語学習で得た文法OSで、
一方、
「市販のパソコンだから
OSなんて最初から入ってるよ。
何が入ってるかも知らんけどスイスイ動く~。
でも自分で作ったわけじゃないから
何か不具合があっても自分じゃ直せないよ~」
になっているのが
母国語方式で身に着けた文法OSなのかも・・・
と思ったり。
言い得て妙かな。(自画自賛)
自前でOSをパーツから
組み立てることを余儀なくされた親世代の私たちにとって
文法というものは学習するもの!
というイメージが非常に強く植え付けられていますが
ネイティブ、おうち英語で育った子たちにとっては
【学習するもの】というよりも
【矯正するもの】
という位置付けの方が正しいかもしれません。
歯列矯正で言うなら
ガタガタの歯並びよりきれいな歯並びの方がいいよね!
的な。
(例え話ばっかりもういいです)
歯列矯正にも時間が掛かるように
おうち英語っ子の文法矯正にも
やはり根気と時間が掛かるなぁ・・・
とJolly Phonics & Jolly Grammarの指導を通じて
感じているところです。
そんなわけでこの春からも
根気強く、時間を掛けて
おうち英語っ子たちの文法矯正の
お手伝いをしていきたいと決意を新たにしているところです♪
楽しみながら頑張っていきたいと思います(^^)
受講者の皆様、
今期もどうぞよろしくお願いいたします♪