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インター校の入学審査(assessment)ってどんなことするの?対策は?

 前回、海外のインターナショナルスクールの入学申請の必要書類等について書きました。今回は入学審査(assessment)について、そして合格するためにやるべきことをまとめました。
 
 我が家の子供たちは海外インターの幼稚園(Kindergarten, Pre-Kindergarten)、小学校(Elementary school)の入学審査を経験したので、それらについて書きます。ただこれらはあくまでも一例で、国やスクールによって違いがあるので各スクールへの確認は必須です。

1 Kindergarten、Pre-Kindergarten

 まずKindergartenやPre-Kindergarten(Pre-K)についてです。入学願書(application form)の審査と行動観察程度という場合が多いです。入園希望の子供たちが集められて一緒に遊びます。途中入園の場合はいきなり既存のクラスにお試しで入れられることもあります(私の娘がそうでした)。その様子を先生が観察します。英語環境に全く慣れていないお子さんの場合、急にそういった環境に入れられてフリーズしてしまったり、泣いてしまったりして、本来の姿を見てもらえなくなってしまうので、日本でも英語のプリスクール等に短期間でももし通えるのであれば通わせて英語環境に慣れさせておくのも一つの方法です(とはいえ、泣いてしまったら皆不合格となるわけでもないので、過度な心配は不要です)。そして基本的な先生の指示(「座って」「集まって」「並んで」など)が分かるようにしておくと行動観察時もスムーズでしょう。また、先生から話しかけられて受け答えの様子を見るケースもあるようです。ただKindergarten や Pre-K段階では入園後の生活や遊びの中で英語力が自然についていくので、入園審査段階で高い英語力はあまり求められない場合が多いです。

2 Elementary school

 次に小学校(Elementary school)です。Elementary schoolも書類の審査は必須で、その先はスクールや学年により様々です。提出書類は幼稚園の時よりも増え、願書(application form)にプラスして、成績証明書(Score report)や先生からの推薦状(Recommendation letter)が必要になってきます(前回記事参照)。我が家のケースでは、二カ国目のスクール(当時低学年)は書類の審査のみでした(ただ、英語学習歴の少なかった生徒に対しては面接等があったようです)。次の赴任先のスクール(当時高学年)は書類に加え、筆記テスト、英作文(エッセイ)、面接による審査がありました。筆記テストはMAPテスト(※)でした。エッセイは形式がある程度決まっているので、書き慣れていない場合は練習をしておくとよいでしょう。また、面接対策として英語での基本的な質問の受け答えの練習もしておくと安心です。
(※)MAP( Measures of Academic Progress)テストとは・・・多くのインターナショナルスクールやアメリカ現地校で採用されている、コン ピュータ適応型のテストです。


3 書類でアピールを!!


 KindergartenでもElementary schoolでも、まず第一段階の書類の審査がとても重要になってきます。願書の中には過去の英語学習歴、英語力(自己申告)などを記入する欄もあるので、できるだけ英語力をアピールするのが大切です。世界基準で客観的に判断できるテストなどの結果があるとよいのですが、それがない場合は担任の先生や英語塾の先生からの推薦状の中に、「英語でのやり取りがスムーズにできる」、「英語で授業を受けられる力がある」、など書いていただくという方法もあります。
  英検は海外では知られていないのでそのまま合格証を提出するだけではおそらく理解してもらえません。英検スコアはCEFRレベルという世界基準のレベルに換算できるので、英検のスコアを利用したい場合はスコア換算表とともに提出するとよいでしょう。


4 やはり英語力は必要?

 もちろん、英語学習歴がない状態でインター入学を希望する場合もあると思います。その場合でも入学を受け付けてれるスクールもあります。多くの場合、保護者の仕事の都合で急に海外に引越になるのですから、英語学習歴がない生徒も世界中からたくさん集まってきます。そして、そういう生徒たちのために多くのスクールでESL(English as a Second Language)の授業があり、英語での授業についていけるように補習をしてくれるのです。入学審査(assessment)での英語力の審査も、ESLの必要性を確認するために行われる場合が多いです。ただし、ESLのクラスには定員があるので、入学希望者が多いスクールでは、ESLの空き待ちのために入学許可が出ず数か月、長い場合一年以上待たされるケースもあり、注意が必要です。また、英語力の有無にかかわらず、国籍によって人数制限をしているスクールもあります。スクールによって受け入れ状況は本当に様々なので、必ず直接コンタクトをとって確認するようにしましょう(通常ホームページには詳細は記載されていません)。


5 インターナショナルスクール入学審査のまとめ

以上、海外のインターナショナルスクールの入学審査(assesment)についてでした。どのスクールでも書類の内容がとても重要なこと、また英語力をできるだけアピールしたり、英語にできるだけ慣れておくことで有利になるということがお分かりいただけたかと思います。

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