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夜間定時制高校ってどんなところ?

こんにちは、公立高校で英語教員をしているHIPPOと申します。
今回は、夜間定時制高校と全日制高校との違いについて書いていきたいと思います。現役の先生方や、夜間定時制高校進学を考えている中学生・保護者の方の参考になればと思います。
具体的には以下の点について書いていきます。

  1. 登校時間

  2. 卒業に4年かかる

  3. 校則が緩やか

  4. 部活動は活発でない


  1. 登校時間
    生徒は17時ぐらいに登校してきます。授業は17時半前後から始まり、21時過ぎに放課となります。夕方登校して夜下校するで、夏は涼しくていいですが、冬はとても寒いです。

  2. 卒業に4年かかる
    一日の授業が4コマと少ないため、卒業までに4年かかります。ただし、多くの定時制高校では3年で卒業できる選択肢も用意されています。例えば、定時制高校と並行して通信制高校にも科目履修生として入学し、定時制の授業だけでは不足する単位を取ることで3年間での卒業ができるところもあります。

  3. 校則が緩やか
    例えば、多くの夜間定時制では制服はありません。髪の色やピアスなどのアクセサリーについても特に定めていないところがほとんどだと思います。私の勤めていた学校では自動車やバイクでの通学も許可していました。今は減ってきていますが、昔は社会人が学び直すために入学することも多かったため、その名残りで細かな校則はないのだと思います。基本的に校則は「法律を守ること」でした。(当たり前ですが。)

  4. 部活動は活発でない
    夜間定時制高校は小規模なところが多く、生徒数も教員数も少ないため、部活動の種類も少ないですし、そもそも部員が集まらないことが多いです。平日の放課が21時過ぎということもあり、活動時間も非常に限られています。アルバイトをしている生徒が多いため、土日に部活動をすることもまずありません。公式戦は年に1〜2回あります。公式戦も生徒数が少ないため、地方大会なしで県大会から始まります。競技によっては出場選手がすくないため、県大会にエントリーしただけで、全国大会出場できることもあります。私も定時制にいた3年間は毎年、全国大会の引率のために東京へ行きました。「部活動は活発ではないが全国大会出場の大きなチャンスがある」という状況です。


この記事を通して、先生方や受験生・保護者の方のお役に少しでも立てれば嬉しいです。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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