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初投稿を経て、思いの丈を綴ります。

先日、5/1より、この「たそがれ色は延々と」が動き始めました。
初投稿の曲は、DECO*27さんの「ゴーストルール」という曲です。

既に聴いてくださった皆さん、MVを見てくれた皆さん、
本当にありがとうございます。




はじめに

このプロジェクトのモチーフのような、象徴のようなものである、「夕日」や「夕暮れ」、その時間、その雰囲気が、

皆さんにとって想定外で的外れなものではなく、
かと言って新たなアプローチであり、新鮮さもある

そんな距離感を、勝手に感じています。
そういう印象を抱いてくれているのなら、とても嬉しく思います。


また、今回のこの選曲についても、

初投稿としてそうで在るべきのような、「スタート」「幕開け」「祝福」のような曲ではなく、

決して明るくなく、情熱的ではないこの曲を、
前向きに解釈して、理解してくれているのなら、とても嬉しいです。


この言葉の背景を知りたいと思ってくださった方に、
その意味を少しだけ、お話しさせてください。




名前についての解釈

今まで「炎」という概念をキーワードにしていました。
風に揺られ、干渉され、弱弱しく細くなり、消えかけたり、
燃料を消費して爛々と燃え、周囲を熱したり、

そういう在り方を、形や温度、姿を変え続け、同じ姿を保ち続けないものとして、
自分自身や、自分の成りたい音楽の形と重ねていました。

今でもこの気持ちは変わりません。


キーワードでもある「境界線を曖昧に」という意味と、
実現していきたい、具体的な活動の内容。
即ち、夢、無謀な希望……。
そして何にも成れない、ではなく、何にでも成れる、という、私への、私自身の解釈。

そういったものを含みながら、広く大きく捉え、
自分らしさ、大切にしてきたものをできるだけ抽象的に表現したものが
「たそがれ色は延々と」という名前です。

だから、このプロジェクトの名前に、新しさを感じつつ、
変わらない形を見ていてくれるなら、それはとても嬉しいです。



初投稿の選曲についての解釈

初投稿の、YouTubeの概要欄に、このように書きました。

5月1日=メーデーということで、選曲いたしました。
そして、約3年前のENgiuとしての初投稿も、DECO*27さんの楽曲でした。
私の中では、感情の狭間にもがき、葛藤する、どっちつかずの少女という解釈です。

ENgiuとしての初投稿の曲である「ヒバナ」も、
今回の初投稿の曲である「ゴーストルール」も、
同じDECO*27さんの作品です。

ヒバナと同様、DECO*27さんの曲には思い入れがあり、
そして始動のタイミングを考えたとき、
カチッとはまったのが、この「ゴーストルール」でした。

「メーデー」という印象的な歌詞もそうですが、
本家MVでは、ボーカルの初音ミクが自分の首を絞めるような絵になっています。


「ゴーストルール」の解釈

私の解釈ですが、
ああしたい自分と、こうしたい自分、どっちにも行けず、矛盾して、狭間で苦しめられている

前者を選ぶと後者を否定し、後者を選ぶと前者を否定してしまう、
即ち、自分で自分の首を絞める

という表現だと思っています。

「捨てい」= stay =捨てたいけど捨てられない、その場で留まる
「灰色(グレイ)」= 黒でも白でもない、はっきりしない、どちらにもなれない自分

のような表現や

「マボロシ」「嘘吐き」「亡霊」「空白」「ピエロ」など、
虚無感、居るのに居ないような存在、アマノジャクのような表現が使われています。



この解釈を経て…

この感情が、私にはとても共感できるんです。
以前のnoteの記事にも書きましたが、
もう一人の自分が、「かっこいい自分」が居て、
でも弱虫で意気地なしで、自信がない自分が邪魔をする、そんなときがあります。

一つの決断をするにも、二人の自分が体を引っ張り合い、否定し合い、
悶々として心が疲弊し、冷ややかに過ぎて行く時間だけを感じる。

自分自身は体も、状態も静止しているのに、
心の中では決して混ざらない二つの液体が、侵食し、浸食されながら、
ぐちゃぐちゃと乱れていく。

そういう心の叫びのような、静かな悲痛を歌っているようで、
「私」がそう歌えるようで、この曲が好きです。


そういう雑然とした状態から生まれた、自分の、無謀な夢みたいなものが
この「たそがれ色は延々と」という場所です。

そしてこの「たそがれ色は延々と」も、一つの場所にはとどまらず、
境界線を曖昧に、即ち白黒をつけない場所を目指していく。

自分自身と、この「たそがれ色は延々と」の意味合いとしても、
私はこの曲が、今の状態にカチッとハマったような気がしました。




最後に

今回の記事はとても長くなってしまいました。すみません。
思い出のアルバムのような、備忘録として、こうして残させてください。


これからもカバー作品を含め、作品を出した時は、経緯や意図をお伝えしたいなと思います。

その「無謀な夢」は、まだ遠すぎて、見えないくらいに小さな光だけど、
見えるのなら追い続けようと思います。


ここから始まる「たそがれ色は延々と」を、
末永く、よろしくお願いいたします。

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