見出し画像

実務未経験でも高年収でエンジニアとして採用される方法 年収提示について

中途採用の人材へ提示される年収は企業によって異なります。同程度の売上高の企業で、同じような仕事をする場合でも、志望する企業の年収計算式によって、提示される年収が大きく異なるケースがあります。企業毎の年収計算式が異なる事を逆用して、高い水準の年収を獲得するための参考にしてください。

中途採用の年収提示にもパターンがある

そもそも企業が人材を中途採用をする際、年収をどのように決めるかについて、大きく分けて3パターンあります。

1、前職の年収をベースに年収の提示を行うパターン

このパターンの企業は、求人者の前職の年収をベースに提示する年収を計算します。求人者の獲得難易度人材の需要と供給などを加味したうえで提示する年収を決定しています。

求人者の獲得難易度とは、現在無職なのか就業中なのか?とか、現職に不満を持って転職活動をしているのか?(現職に残る選択肢があるのか)とか、他の企業に内定を持っているのか?という部分の話です。

一般的に、同様のスキルセットとキャリアを持つ人材でも、他社の内定を持っている>現職に不満がない>現職に不満がある>無職の順に年収が高くなります。他に内定を持っていない or 現在仕事をしていないと、わざわざ年収を高くしなくても、うちに来てくれるだろうと思われるため、提示される年収は低くなってしまいます。面接時に現職の不満を言うと、こういう部分に響いてくるので気を付けてください。

人材の需要と共有とは、転職者の持つスキルセットと同様のスキルの人物が転職市場によく出回る人材なのかどうかという話です。有名な話で、COBOLというレガシーな言語の求人は年収は高くなるという話があります。これはレガシーな言語を扱える人材が市場に出回りにくいので、他の言語の習得者に比べて年収が高くなるという理屈です。

2、同世代の平均値をベースに年収の提示を行うパターン

このパターンの企業は、社内にいる同世代の人々の年収をベースに年収を提示します。例えば、30歳の求職者がA社から内定をもらった場合、A社にいる30歳の人々の平均年収から年収を算出するという方法です。

このパターンは、製造業や旧財閥系の企業など、離職率が低く年功序列の考え方が強い一流企業に多いです。

3、完全オリジナルな年収提示をしてくるパターン

このパターンは完全に独自の基準が存在しているパターンです。現職の年収でも、社内の平均値でもなくオリジナルな尺度で測ってくれる企業もあります。

例えば、優秀な人材を獲得したいと考えているベンチャー企業や、コンサルティングファームのような給与水準が他の業界と比べて高い業界はこのパターンです。もれなく激務がセットでついてきます。

こういった会社は、活躍している人材の年収が早くから上がりやすい会社が多いので、1のパターンだと仕事の割に年収が低くなってしまいますが、2のパターンだと高くなりすぎてしまうため、独自の年収モデルで年収を提示するという理由があります。

未経験中途採用の場合はどうなるのか?

では未経験の場合、それぞれいくらくらいの年収をつけるのかという話です。例として30歳、エンジニア未経験の社会人がエンジニア就職した場合、どのくらいの年収になるか?だと、1の場合、280万円~350万円。2の場合、400万円~500万円。3の場合、企業毎に異なります。

なんで1の場合、安くなるのか?

このパターンの企業は、実務未経験の方の年収について、新卒をベースにしているからです。

280万円~350万円って、年2回の賞与が給料一か月分として、月額20万円~25万円を額面で受け取るという話ですので、新卒の給料にちょっと色をつけましたという金額です。

新卒といっても、大学や大学院で情報系の学問を学んできた学生もいますので、これ以上の年収を求めるのなら、彼らより仕事ができる事が前提になります。新卒で入社してすぐに開発を難なく行うことができる方もいますので、新卒と比較されるのも、当たり前といえば当たり前な話かもしれません。

未経験からエンジニアとして高年収を獲得するには?

2のパターンの企業だと、会社全体の同世代の平均をベースに算出されるので、新卒と同じような給料レンジになることはないです。製造業の情報システム部などは、未経験でも比較的高い年収を提示してくれます。

また、1のパターンの企業でも、既に2のパターンの企業から高年収で内定を獲得している場合、年収の引き上げ交渉の材料に利用できる場合もあります。

2のパターンの企業から高年収を引き出すことが、エンジニアとしてスタートする際の年収をあげる方法といえるでしょう。逆に、同世代と比べて高い年収を既に獲得している場合、2のパターンの企業は、前職と比べて明らかに低い年収を提示される場合もありますので、1のパターン、2のパターン、どちらが優れているという話ではありません。

未経験からエンジニアを目指す際は、志望する企業を戦略的に選ぶことが重要になります。戦略的に選定を行って、高年収を獲得してください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?