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新卒の就職に資格は必要か?

ファイブと申します。IT企業でエンジニアをする傍ら、エンジニアの採用に関わっています。この間、勉強会で知り合った学生さんから「IT企業へ就職する際に、基本情報技術者試験のような資格を持っていると有利ですか?」と質問されたので、回答します。

企業の採用基準では重要視されにくい項目

まず、前提として、一般的にさほど重要視しないといわれています。下記の図は、企業が採用基準で重視する項目と学生が面接等でアピールする項目の図です。

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リクルートキャリア 就職白書2017

「人柄」、「企業への熱意」、「今後の可能性」といったパーソナルな部分を企業は重視して、大学時代の専門性やパソコン経験・スキルはさほど重要視されないという回答があります。

資格もパーソナル面の構成要素

じゃあ企業が重視するのはパーソナルな部分だから、資格を取らなくてもいいんじゃない?って結論付けるのは、少しもったいないです。資格取得を通じてパーソナル面をアピールすることはできます。

資格を通じて「企業への熱意」をアピール

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上記は大学生が就職活動を開始する時期を示したグラフです。3年生の前期までに就職活動について深く考える学生は全体の30%程度であることがわかります。

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上記は就職活動へ向けて学生が準備している内容について示しているグラフです。資格取得や勉学以外へのチャレンジを行っている学生はそれぞれ20%に満たないことがわかります。

おそらく大半の学生は就職活動の情報収集を始めるまで、将来について深く向き合わずに就職活動を迎えるのではないでしょうか。資格を持っているという事は、将来に対する計画性とその業種に対する熱意を示すことができます。

資格を通じて「今後の可能性」をアピール

採用担当者は、志望者が自身の業種に関連する資格を保持している場合、「なぜ資格を取得しようと思ったのか?」という質問を行います。この質問の意図は、「君の成長意欲や地頭のよさといった今後の可能性を教えてほしい」ということです。

資格取得は、自身の成長意欲を示す手段として有効です。採用側から見ても、現時点で資格を持っていることから、今後成長していく姿をイメージしやすいです。

なくてもいいけど、あったら評価する

資格は就職してからでも取得できます。就職時点で必要不可欠ではないことは事実です。なくても就職できます。ただ、本当に希望する職種があるのなら、事前に資格を取得しておくことは無駄ではないです。

一番大切なことは、「自分にとって必要なものは何か?」を自分で考えて、早い段階から優先順位をつけて能動的に行動を行うことです。

自分のキャリアを考えた際に、自分にとって一番大切な事だと思えることにチャレンジじてください。

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