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テレビは見てませんって、ドヤ顔でいうことではない。

テレビはつまらない、テレビよりYouTubeの方が面白い、なんてことをよく聞きます。
それくらいならまだ何も感じないのですが、「テレビですか?みませんよ。」とドヤ顔で言う人がいると、それってドヤ顔でいうことではないのでは?と感じることがあるので、私の意見を書きます。


知らないことは無知なのだから、自分の無知をいばってどうする

「テレビは見ません」っていう人は、「〇〇(番組名)は見た?」とか「〇〇でやってたんだけど」という会話の流れで出てくる発言です。
そもそも会話のキャッチボールになっていない発言なのですが、自分の知らないことを威張ってどうする??と思わざるをえません。自分が知らないこと知るチャンスであるのに、「テレビを見る」という点に過剰反応して、一切を遮断するというスタンスは改めるべきです。
テレビを見る人は情弱と決めつけているのか、テレビを見ない自分はかっこいいと誇っているのかわかりませんが、数ある情報源の一つに過ぎないテレビをそこまで忌み嫌って、情報収集の機会を逃し、無知を無知のまま放置はしない方がよいです。

テレビがつまらないって発言は思考停止

テレビがつまらないという発言は今に始まったことではありません。YouTubeがネットフリックスができる前から言われているし、動画サイトどころかネットができる前から言われているフレーズです。
「テレビはつまらない」という発言自体は全く新しいことではなく、むしろ古いのです。
昔から言われていることを自身で疑うことなく、アップデートすることなく、アップデートする機会があっても拒否して、凝り固まった思考に陥っています。
常識といわれていることに疑問を持ち、自分で仮説を立てて、検証していかないと、テレビ拒否症以外にも昔から言われている常識にとらわれている可能性があります。それこそ時代遅れになってしまうのではないでしょうか。

放送時間に家にいないという言い訳

自分の生活サイクルにテレビ番組の放送時間が合わないから、テレビは見ないんだよ、という意見があります。
その意見を持っている人に聞きたいのは、そのテレビの視聴方法って、昭和で止まっていませんか?もしくは、地デジ対応していないテレビを持っているのですか?ということです。
放送時間がわかっていれば、タイマーという予約機能があります。いちいち予約するのが面倒くさいというのであれば、番組の毎週録画機能というのがあります。
出演者が決まっていればキーワードで予約することができます。
また、全録というレコーダーが令和の時代には発売されていまして、指定した放送局の番組を全て録画してくれるので、自分の時間に合わせて視聴することが可能です。出先で見たいということであれば、自宅のレコーダーからスマホに飛ばして出先で録画した番組を見ることができます。
レコーダーがなくても、TverやU-NEXT、NHKプラスといったサービスを利用すればテレビ番組を見ることができます。昭和の視聴方法から令和にアップデートしましょう。

じゃあ、お前は何を見ているのかという意見に対して

そこまで書いて、じゃあ、どんな番組を観ているの?と言われそうなので、私が見ていてオススメな番組を紹介します。

クローズアップ現代
NHKでやっている25分くらいの番組ですが、どう考えてもYouTuberで同じ労力をかけたものは作れません。
1回の放送につき1テーマを掘り下げているのですが、「認知症行方不明者 1万8000人の衝撃」「どうする隣の遺品部屋 費用負担は隣人が!?」「家事代行サービス急拡大の裏で」といったタイトルを見て、身近に感じるものはありませんか。
ニュースというのは自分には関係ない話題や、不安を煽るようなテーマで視聴率を狙うのですが、そうではなく、自分にとって身近なテーマで直面している人がどのように感じているのかを知ることができます。
テレビを見ないと言っている人が交友関係からそれらのことを情報収集しているのであれば良いですが、そんな人いますかね。。
テレビを見ない人は実際の当事者になったときに初めて知るのでしょう。

視点論点
これもNHKで、10分の番組なのですが、見るたびに「色んな専門家がいるな」と感じます。
外見による採用や、事故で容姿を傷つけられた時に女性の方が男性よりも賠償金が大きくなる事例を紹介してくれた「ルッキズムと法」という放送回。
この放送を見ると、会社の研修で取り上げられなくても、ルッキズムには注意をしようという気になります。ルッキズムに限らず、ハラスメントや労働時間など、働く上で注意すべきことを会社から言われる前に自分の中に取り入れることができます。
最近で最も衝撃的だった放送回は、「誰にでもできる仕事と介護の両立」です。
仕事と介護の両立なんてできないことが常識でしょ?と思っていたのですが、「とにかく一人で抱え込まないで」「自己犠牲をしないで」というメッセージが伝わってきて、自分が介護をする際には参考にします。

家ついていっていいですか
駅や町のイベントで声をかけて、タクシー代や会計を払う代わりに、家に行って話を聞く番組です。
この番組を見て、生き方の多様性を学んでいます。
出てくる度に考えさせられるのは、夫婦で死別された方の話です。話の内容は主に後悔なのですが、語っている様子を見る度に仕事ばっかりしていちゃダメだよな、と自分の働き方を見直すきっかけになります。
それと、難病を抱える子どもの両親の話です。話の内容は受け入れがたい現実を日々過ごしている中での葛藤なのですが、日常生活をなんなく送れることがどんなに恵まれていることなのかが心に刺さります。
最近ですと、冷蔵庫の中が常にスカスカで食費を削り、美容にかけるお金を節約している30代の女性がインタビューに答えていました。
そんなに節約して貯めているお金の使い道は、星野リゾートの施設をを全制覇するという目標を遂行中で、それをやり始めたきっかけが元恋人から「お前より面白いコンテンツを見つけたかわ別れよう」と言われたから、「私こそお前より面白いコンテンツ見つけてやるわ!」という体験によるものでした。
この方はnoteもされています。
https://note.com/olnomika

面白いテレビ番組を見つけられないからって、テレビを全否定すべきじゃない

芸とも言えない芸で笑いをとろうとしたり、YouTubeやインスタで流れていそうなVTRを垂れ流すような番組は確かに不要かもしれませんが、テレビ番組の全部が全部そのような類ではありません。
番組作成には規制があってできないことが増えてつまらないという意見は、YouTuberが誰もが流行ってるゲームをやってリアクションを見せたり、過激なことをして迷惑なコンテンツ配信を望んでいるわけではないでしょう。
「自分が面白いと思える番組を見つけられない」ということに気づかずに、テレビを否定しまうのはもったいないです。あなたに合ったテレビ番組をぜひ見つけて、楽しいテレビライフを!!

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