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苦手なことをネガティブに考えすぎない

苦手なことは人は誰だってあるかと思います。
数学が苦手だったり、初対面の人と話すのが苦手だったり、人によっては息を吸ってはくようにできることが、別の人にはとてつもないプレッシャーを感じてしまうことにだってなりえます。

でも苦手なことがあるからといって、必要以上にネガティブに考えすぎる必要はないと思うので、そのことについて書きます。


苦手があるから学ぶ

私は文系のエンジニアなので、数学に対しては苦手意識があります。

苦手意識があるので、大学で数学を勉強してきました、という人や理系エンジニアの人と会うと勝手な劣等感が湧き上がってくるのですが、文系でもエンジニアという職業を決めたらからには勉強と経験を重ねてきました。同期が新人研修を卒なくこなしていく中で遅れをとりながら研修テキストを進めましたが、今となってはわからない人の気持ちがよくわかるエンジニアになれましたし、海外のIT製品に対しても臆することなく勉強して商材として扱っています。

「わかる」と「できる」は違うということは社会人で働いている方なら実感として腹落ちしている方も多いかと思いますが、「わからない」という苦手意識があるからこそ、「わかる」状態がどういうことなのかを定義づけて取り組むことができますし、わかっているから勉強しないという選択肢もなくなります。

苦手なことも捉え方によっては、そこまで苦手意識を持つ必要もなかったということは多々あるので、苦手だと思っても、とりあえずやってみて、経験してみることをおすすめします。

苦手があるから人のありがたみがわかる

自分が苦手で時間のかかる仕事は他の人にお願いをすることがありますが、頼んだ人があっさりとできてしまうと、人間というのは一人では生きていけないな、と感じる瞬間です。

世の中の仕事は、調理の得意な人がレストランで料理をし、畑いじりが好きな人が農産物を作り、船酔いしない人が漁師になったり、勉強できる人が医者になったりしています。

自分が苦手なことであっても対価を支払って得意な人にやってもらうことが経済活動として成り立っているので、自分の得意なことは誰かの苦手に役立て、自分の苦手は得意な誰かに役に立てばよいのです。
自分が苦手なことを全て自分で解決しなければいけない世の中は辛すぎます。そうではなくて、掃除が苦手な人は掃除の得意な人に頼ったり、お掃除ロボットに頼ったりしてよいのです。

苦手があるから得意分野が際立つ

苦手なことがあるからこそ、自分の得意なことを際立つのではないでしょうか。

集中力が続かないなぁと悩む人は新しい考えがポンポン浮かんでいるわけですし、論理的に考えることが苦手な人は直感がひらめきやすい人なわけですし、ジッとしていられないなぁと思っている人は活動的な人であるわけです。苦手なことは得意であることの表裏であることはよく言われることです。

苦手なことを人並にできるようになっても、プラスマイナスゼロに戻るだけですが、自分の苦手の裏返しで得意なことを伸ばしていけば青天井の成長があります。

苦手なことばかりに目を向け、ネガティブな感情をむき出しにしているよりも、苦手なことがあるけれど、自分にはこんなことができるんだと、前向きに考えて明るく振舞っていた方が周りの人も接しやすいのです。「あれもできない、これもできない」とばかり嘆いていると、それを解消するための甘い誘惑とともカモ扱いする人ばかりが寄ってきます。そうならないためにも、苦手があるからこそ際立っている得意なことを全面に出して、気の許した人には正直に自分の苦手なことを伝えてみましょう。

あんなに明るい人が、まさか苦手なことがあるなんて!というギャップで良い情報をくれたり、助けてくれる人がでてきたりするものです。

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