演人の夜 黄金のコメディフェスティバル2022参加作品「もしも生殺与奪の権を私が握ったら」キャスト紹介

こちらを読む前に↓2つの記事を読んでからの方が楽しめるかもよう?

さあ、こちらの記事では「もしも生殺与奪の権を私が握ったら」のキャスト陣の紹介をします。

今回は本当に面白いキャストが集まりました。
前置きが長くなるのもあれなので、

早速行ってみよう!!

仁科穂乃花

正子役、演人の夜劇団員の仁科穂乃花。

今年加入していきなりの主演でしかも初のコメディだったからプレッシャーもすごかったんじゃないかな。

彼女を主演に抜擢した理由は、

「若い女の子がおかしな制度に選ばれた事に浮かれて結果的に社会の恐ろしさを知る」姿が面白くなると思ったからです。

普段は大人しい仁科ですが正子の爆発力はすさまじかった。

喉と体を酷使する役にしたのは僕ですが毎回仁科ののどが心配だった。

だけどやればやるほど喉が強化されていったんですよ。すげえな。

正子という役にきちんと向き合って、パワフルな演技が実を結んで2つの賞をいただけたのは彼女の努力の結晶だと思います。

今回仁科の評判すごくよかったんだよなあ。

本当にすごい子よ。

仁科が正子じゃなければこの話は絶対成立しなかった。

正子の叫びはアーカイブで絶対に見てほしい。本当にすごいから。

本当にありがとうございました!

西藤東生

ゴキブリ役、演人の夜劇団員の西藤東生。

劇団員になって初の演人の夜公演。

今回「ゴキブリ」というキャラクターを思いついた時に真っ先に「この役は西藤さんだな」と思いました。

容姿のせいで忘れがちですが登場キャラの中でも比較的まともな考えを持っているんですよ、このゴキブリは。

それが表れるのが総理にキレるシーン。

ゴキブリが言ってるからこのセリフは面白いんだよな(笑)

登場シーンでも述べていましたが、冒頭で茂原が、中盤で実がころがしたゴキブリは彼の仲間という設定です。

彼が登場する布石はこの時点で敷かれていました。

西藤さんはとてもゴキブリを楽しそうに演じてたのが印象的。

優しそうな表情まんまで本当に優しい人なんですよ。

ちなみにボネッセの人とコンビニできゅうりをかじって正子にキレられる客を演じたのも西藤東生です。

今回の座組で唯一複数の役を演じました。

本当にありがとうございました!

斉藤京之介

金剛役、演人の夜劇団員の斉藤京之介。

彼も劇団員になって初の演人の夜公演。

体格が良くてタッパのある京ちゃんが演じるなら総理の側近的ポジションだな、という事で劇団員の中で唯一敵側のポジションにいました。

演人の夜史上初の殺陣シーンがあるのですがこれも彼がいたからできた事。

元々演人の夜に入った時に「アクションがやりたい」と言っていた事から取り入れました。

金剛という役の振る舞い方に苦戦してたけど稽古を重ねるごとに道を切り開いていったのは努力の賜物だと思う。

殺陣振り付けも三枝さんと二人で作っててその姿が楽しそうだったんだよな。

普段から悪役的ポジションが多いのですが今後は他の役も見てみたい。

ちなみに金剛が使ってた刀は彼の私物です。

本当にありがとうございました!

荏原汐里

茂原役、演人の夜劇団員の荏原汐里。

僕の作品で久々の不幸じゃない役…いや、変な事に必死になってるからある意味不幸なのかな(笑)
そして何気に初めて妹じゃない役です。

茂原はボネッセのワクチンチラシの元ネタから生まれたキャラクター。

この役での荏原が見てみたくて彼女に当てがいました。

去年客演した舞台で見たコメディ芝居が「テンションで乗り切ってるなあ」って印象だったけど1年で見違えるほど成長してたのは嬉しかった。

実は小道具類はほぼ荏原が手がけました。

ひとつひとつのクオリティがすごかったんだよな。

そして今回のキービジュアルを作成したのも荏原。

どんどん多才になってくなあ。すげえ。

本当にありがとうございました!

青瀬ハルカ

万城目真役、「空想実現集団TOY'sBOX」主宰の青瀬ハルカさん。

去年僕が作演した「イエノゾク」で初めて出会い、「この人面白いなあ」と思いお声がけしました。

稽古段階から色んなアプローチをしてきてそれが全部真ベースで考えられてるのがさすが脚本演出家さんだなと唸りました。

メギーさんとの息もぴったりで稽古の出番外で二人で打合せしてる姿をよく見ました。

そんな青瀬さんは超が付くほどいい人で、劇場入ってからに全員分のコーヒーやウィダーインゼリーを差し入れしてくれたりしました。

それだけでなく、授賞式の時に受賞者の発表前にドラムロールのSEが鳴るのですが、その時に隣に座ってた青瀬さんが祈ってたのが印象的でした。いい人だな…

コメフェスの本番1週間前に自劇団の本番があったのですがそれと並行して「生殺与奪~」の稽古にも仕上げた状態で来たりもして柔らかい印象とは裏腹にパワフルな人でもあります。僕には絶対できない…

本当にありがとうございました!

小川恵夢

万城目実役、吉本興業所属の小川恵夢さん。通称・メギー。

荏原が一昨年客演した舞台で共演して知り合いました。

メギーさんはガッツがある人。

壁にぶつかってもめげずにその壁を壊しに行くスタイルは僕も見習いたい。

繊細な部分もあるけど僕は本当は強い人だと思ってる。

そんなメギーさん演じる万城目実は青瀬さん演じる真の母親役。

まあこういうおかんいそうだよなあ(笑)

息子とコンビで動いて反マスクから間引き制度の執行者に選ばれた正子を祀り上げる宗教を作ったのでバイタリティがハンパじゃない。

その後の万城目親子について、ある日の楽屋で「多分都会を離れて真と農業をしてると思う」って言ってたのが凄く印象に残ってる。

本当にありがとうございました!

キンダイチ

片山役、株式会社ブリーズ、演劇制作体V-NET、パトルパ所属のキンダイチさん。

最多所属先を誇るキンダイチさん。

僕や荏原が何度もお世話になってるコントライブ「パトルパ」のレギュラー出演者。

コントではアクの強いキャラクターが多いですが今回は比較的おとなし目…かと思いきや隙を見てボケてくる(笑)

片山は縁の下の力持ち的ポジション。

稽古していくうちにどんどん見せ場が増えてって最終的には終盤でめちゃくちゃおいしい所を持っていく役にまでなりました。

当初の片山は気が弱くてお人よしなキャラで想定してたのですがキンダイチさん演じる片山が面白かったのでそのまま路線変更して今のポジションに落ち着きました。

座組の中で比較的付き合いの長い西藤さんや永長さんとワイワイしてたのが印象的。

この光景見てて楽しいんだよな(笑)

本当にありがとうございました!

三枝聖

池田面助役、三枝聖さん。

名前のまんま、イケメン枠。

だけど正子が好き過ぎるあまりストーカー行為をしたり、

金剛との戦闘時に武器がナイススティックとスーパービッグチョコなのに刀相手にそれで勝ったり、

好きな人を守るために全力で戦えるかっこいい部分もあるのに店の商品を勝手に持って帰ったりしちゃう色々と残念な人。

変な部分がハイスペック。きっと武装色の覇気でも纏ってるんだろう←

そんな役を演じた三枝さんとの出会いは5年前。

またいつかご一緒したいと思ってから年月が過ぎ、今年に入ってようやくまたご一緒できました。

三枝さんの殺陣すげえかっこいいからまた見たいんだよなぁ

本当にありがとうございました!

永長孝盛

勇役、永長孝盛さん。

だけど名前で呼ばれる事なく、劇中では終始「お兄ちゃん」と呼ばれている。

この作品で一番の常識人で一番の苦労人。

狂った制度に乗っかった妹に悩まされ、おかしな登場人物に手を焼き、ひたすらツッコミを入れるその姿に心打たれた人も多いのではないだろうか。

お兄ちゃんはボーボボでいう所のビュティなのだ。

お兄ちゃんは演人の夜でかなりめずらしいツッコミ枠。

普段の作品ではおかしいと声を上げる人が損をする世界ですが「生殺与奪~」はツッコミがないとどんどんおかしな方に行ってしまうので彼のツッコミで整合性が保たれています。

一番お客様目線に立ってたので共感したキャラダントツ1位じゃないかな。

そんな永長さんのツッコミと「お兄ちゃん」に着目され、コメフェスでは永長さんを「お兄ちゃん」と呼ぶ人が多数現れました。

座組だけに飽き足らず、同じチームのラパン雑貨ゝさんも呼び始め、更には他チームの団体さんや舞台監督の佐藤さん、プロデューサーの登紀子さんまで永長さんを「お兄ちゃん」と呼び始めたのです。愛されてんなあ(笑)

本当にありがとうございました!

陽奈

園子役、陽奈さん。

「本日承後」のオーディションに応募してくれて出会ったんだけどそれが去年の話。

この1年で「本日承後」含めて4回も僕の作品に出演してくれてるので何年もの付き合いに感じるけどでもまだ1年なんだよな。

園子は実は当初はめちゃくちゃモテる天然な女の子という設定でした。

が、設定が徐々に固まっていくに連れて「情報に踊らされるキャラが欲しい」と思い彼女をその役割に設定しました。

結果、モテる設定は劇中には出てませんが、多分言い寄る男は多そう。その度に正子に相談して男たちを振って来たんだろうなあ。

正子に勝手に電話を切られても冷たくされても、それでも正子を大切にするその姿に心打たれた人、いそうなんだよな。僕もその一人。

ちなみにこれも劇中で出てませんが園子のフルネームは「舞浜園子」。

名前の由来は某ネズミーランドです。

頭のリボンはそれを意識してる…わけではありません(笑)

本当にありがとうございました!

平野正和

馬川役、@emotion所属の平野正和さん。

もう何回僕の作品に出てるのかわかんなくなるくらいの常連出演者。

真面目な役も、サイコパスな役も、悪役も、とにかく色んな役を演じてきた平野くんですが今回が一番アクが強い役なんじゃないかな(笑)

登場していきなりきゅうり食べるとかワケわかんないでしょ(笑)

ちなみにこれは事前に了承を得てこういうシーンにしました。

当初、平野くんは「引きこもりのオタク」というまったく違う役で馬川は別の役者さんが演じる予定だったのですが、

馬川役の役者さんが出演できなくなり、試行錯誤の末「引きこもりのオタク」を削除して馬川を平野くんにしたのです。

ひょんなことから池田さんに惚れて事あるごとにアプローチしたりと初登場から終盤までで一番印象が変わったんじゃないかな。

今回一部小道具も平野くんが手がけてくれました。

本当にありがとうございました!

夢麻呂

阿呆総理役、『熱ら。』主宰の夢麻呂さん。

1月の「本日承後」にも出演していたのですが、終演後にその場でオファーをかけたので今回の作品で一番最初に声をかけた役者さんになります。

ですが、どういう役にするか一番悩みました。

声をかけた時点で「阿呆総理」は生まれてなかったからです。

紆余曲折を経て「阿呆総理」というキャラが生まれた時に心の中でガッツポーズしたのを覚えてます。「これは絶対すごい事になるぞ」と。

稽古中に一番ネタの提案をしてくれたのも夢麻呂さんでした。

演出家の立場としてどうなんだと思う人もいるかもだけど、なかなかコメディをやらない身としてはすごく勉強になったし、今後の参考にもなるし、何より結果を残したかったから一番夢麻呂さんと話した気がする。

おかげで阿呆総理のインパクトもすごかったしその阿呆総理で最優秀俳優賞もいただけたし、僕自身もこれはかなり自信につながりました。

本当にありがとうございました!

最後に

さてさて、これにて全振り返りは終わり。
今回は本当に思い出深い作品になったな。

これ、またやりたいけど果たして再演できるのだろうか…

このメンバーだから面白かったし、当分再演はしないかもしれないかな。

だけど転機になったのは間違いないから今後もこう言うテイストの作品やっていこうかな。
もちろん普段のと織り交ぜつつね。

今後の全員の活躍にご期待ください!!

次も一生懸命頑張ります!
ごきげんよう!

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