【コンテンツレポート】河野桃子さんに教わるレポーティングWS~伝える力をつける~
サブマネージャー伊藤です。
時間が空いてしまったのですが、2月9日(水)に開催された河野桃子さんに教わるレポーティングWS~伝える力をつける~の模様をお伝えします。
背景
このWSは元々、2022年1月23日(日)に行われた「竹内ミズキ企画オンラインイベント」をレポートするために企画されました。
※竹内ミズキ企画イベントについてはこちらの記事をご参照ください!
演劇ネットワークぱちぱちは、メンバーの挑戦したいことを実験する場として機能することを目標にしています。そして、その実験の結果を受けて、メンバー自身もぱちぱちという場も一緒に成長していければいいなと思っています。
したがって、何か企画を実行したら、振り返るためや後に新しい企画を立てる時に参考になるアーカイブにするために、何かしらの形で記録していく必要があります。
それを踏まえて、今回は、「残す」ということの前に「伝える」力をつけるための練習をするということをテーマのWSにしました。内容としては、参加者が各々竹内ミズキ企画のレポートをして、河野桃子さんにフィードバックを頂く、という内容です。
それぞれのレポート
レポートをするにあたってのルールは約5分で発表をすること。発表の形式は自由です。
レポーティングの参加者は荻山恭規さん(八王子市学園都市文化ふれあい財団)、伊藤優花、寺原航苹くん(小屋+kop)、まおすけ(早稲田大学1年)です。それに加えて、レポートの対象となるWSを主催した竹内ミズキくんと今回の講師である河野桃子さんが同席。
トップバッターは荻山さん。荻山さんは、パワーポイントのスライドを使って、特に強調したいことを文字でも表していて印象に残るプレゼンでした。
竹内ミズキくんと数年来の知り合いであることを活かして、彼の人間性にも焦点を当てながら、イベントの内容をまとめていました。
河野さんが荻山さんの文章などを読んでいつもおっしゃるのが、「ファンを作りやすい」文章であるということです。それくらい、個性の光る言い回しが面白い発表でした。
次は私、伊藤です。私はあまり準備していなかったこともあり、WS中にレポートの材料にしようと書いていたメモをどうにか繋ぎ合わせて話すという発表形式になりました。
フィードバックとしては、「サブマネージャーという立場もあるのか、起こったことを正しく伝えることに注力しているように見える」と言われたことが印象的でした。
私は特段それを意識したつもりはなかったのですが、自分がぱちぱちの活動を発信する時の指針として、俯瞰して伝えるということはひとつ軸にしているといいかもしれない、と思いました。
3番目は寺原くん(てらくん)です。てらくんは澱みなくイベントの内容を分かりやすくまとめて、なおかつ自分の意見も盛り込んでいて、とてもバランスの良い口頭発表でした。
河野さんのフィードバックで、「『参加者はなにを持ち帰ったのか?』と、自分が主催側/ファシリテーター側だったらという視点がある。」というのがありましたが、私としてもこの彼の強みにはいつも感服しています。河野さんの言葉を借りれば「レポートよりも劇評的な切り口」、これが私が非常に欲しているものです……。
最後はまおすけ(まおちゃん)。まおちゃんも私と同様、割とぶっつけでWSの内容のまとめと所感を話す形の発表形式。
本人は「皆さんの発表を聞きながら、もう少し準備をして挑めばよかったと後悔しました」と後で言っていましたが、その場で言葉を考えて話すことで、自分の言葉で、正直に、リアルに思ったことを伝えるということが彼女の持ち味だなあと再確認しました。
フィードバックでは、河野さんに「プレゼン中に関口さんご本人に興味を持ってしまうという、関口さんの空気感が魅力でした。」と言わしめていました。やはりこの子、強いです。
総括
集まったメンバーがたまたま月刊アフタートークメンバーだったこともあるのですが、個人的に今回のレポーティングは、月刊アフタートークのように他者とのお喋りの中で意見が展開・発展していくスタイルではなかったことに難しさを感じました。
自分の中で一度しっかり理解して、そのイベントに参加していない人にも追体験してもらえるように内容を分かりやすくまとめて、その上で参加した自分の視点からの意見も提示する必要があるからです。
そのために、まずは伝えようとする相手を見据えて、その相手に何を伝えたいのか、残したいのかを明瞭にしておくことの重要性を実感しました。
また、自分はどの立場から伝えたいのか、自分のどのようなところを武器にすれば良いのかを見極めるべきだなとも思いました。
それは、その発信の分かりやすさのためでもあるのですが、自分はどう戦っていくべきかという指針、つまり自分の価値をアピールするためです。
他ではない自分が何かを伝えるということの理由をしっかり持っていることで、受け手にとっても、自分たちにとっても有益な情報にすることができるのではないかと考えます。
レポーティングをするという目的以上に、伝えるにあたっての核になることを再確認しました。
伝える力をそれぞれの方向性で向上させるべく、回数を重ねたいなと思うWSでした。
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主催:公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団
運営:一般社団法人AsoVo
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